職人を救う作戦②【建設現場の職人を「増やす」戦略~幼児から小学生編」】

皆さん、こんにちは!

GENBA LAb.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。

「建設業は伸び悩んでいる」と思い、2020年8月に会社を辞めて独立起業しました。建設業界全体の後方支援をしていきます。

  • 建設業のデジタル化
  • 生産性を上げる方法
  • 部下の育て方
  • 先輩や職人との接し方
  • 図面の読み方
  • 悩みの解決法

などなど、主に、現場監督目線での配信になります。 上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます!

以前、職人さんを救う3つの提案をさせていただきました。
参照:建設現場の職人さんを救う作戦。3つ提案 

今回はその中の1つ目の戦略、「職人を増やす」について解説していきたいと思います。

◆まずは敵を知ることから

敵

若い世代は、なぜ建設業の職人になりたいと思わないのか。
小さい子が、なぜ「将来の夢は鉄筋屋さんになることです!」と言わないのか。
根本的な原因から言うと、それは「選択肢にない」からです。選択肢になければ、選べなくて当然ですよね。

ではその小さい子供の、なりたい欲求の原動力とは何か。
それはズバリ、【憧れ】です。

ここで、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会の発表した、2020年将来なりたい職業ランキングをみてみましょう。

なりたい職業ランキング
画像提供:日本FP協会

おわかりでしょうか。圧倒的な共通点。
トップ10に登場してくるこれらの職業は全て、YOUTUBEを含むテレビなどの、メディアの常連なのです。

一応「建築士」がランクインしているものの、これはあくまでクリエイティブ性を持っているからでしょう。テレビをつけたり、YOUTUBEをタップすると、かなりの確率でどれかの職業が出てませんか?これは実際のところ、人気があるからコンテンツができたのか、コンテンツがあるから人気が出ているのかはわかりません。卵が先か、ニワトリが先かの話です。

つまり、若い彼らにとって「いつでも見ることができるような、身近な存在」なのです。実際とは多少違っていても構わないということなのです。憧れを抱かせ、そして将来なりたい職業にランクインさせることによって「選択肢に入る」状態にするという事が、つまりはキーポイントだと考えるべきです。

◆建設業を振り返ってみる

振り返る

建設業の現状はどうでしょうか。建設現場には「安全第一」を掲げる旗こそ見えるものの、その仕事ぶりはといえば。高い囲いに包まれていて、何をやっているのかなーんにも見えやしない。

昼間からギーギーガンガンうるさい。
ホコリが舞ってきたり、ガタガタと振動がくる。
たまに出入りする男たちは、ちょっといかつい格好をして、なんか怖そう。
・・・誰が憧れるでしょうか。誰がやってみたいというでしょうか。

どんなに素晴らしい技術者がいても。
どんなに画期的な工法であっても。

世間に言わせりゃ、迷惑行為にしか見えないのではないでしょうか。
たまに聞こえてくる噂といえば、クレーンが倒れて・・・とか。談合で・・・とか。建設作業員の犯罪・・・とか。

今まさに、建設業こそがデフレスパイラルの真っ只中にいるといえるのです。

◆まずやるべきこと

要約すると

子供たちにとっての憧れの対象になるものの特徴をもう一度確認してみましょう。

・身近な存在であること。

要するに、これに尽きると言えます。

よく考えてください。
職人さんのやっていることこそ、とてつもない「非日常」的な作業じゃないですか。

よく考えてください。
学校の先生なんかより、見応えがあって派手な仕事してませんか?

本来、建設業の仕事と言うものは、十分に子供を惹きつける要素はあるのです。なのに、それを身近なものとしてとらえることができていない。

だから、まずやるべきことは。
それは【見せることに他なりません。

例えば、小学校の放課後に、現場に来てくれたらお菓子をあげますキャンペーンでもやりましょうか。
例えば、職人の仕事参観日を作って、子供を交代で呼んで父ちゃんの仕事を見せましょうか。
職人の技術を競わせる「運動会」みたいな大会でもやりましょうか。

もちろん、何をやるにも安全が確保されなければならないのは当然です。ですが安全確保も何も、その職人がいなくなってはどうにもならないわけです。とにかく見せて、身近に感じてもらう努力をすることが最優先です。

そして、憧れさせるんです。

それができて初めて、職業の「選択肢」に入ります。

選択肢にさえ入れば、第1関門突破。
どれにしようかな、神様の言う通りの一つに慣れるという事です。

その中に入っていれば確率がぐんと上がるでしょう。土俵に上がって、そこからが本当の勝負と言えます。

◆まとめ

まとめ

これでひとまず、幼少期から小学生前半の戦術は理解できてきたでしょうか。

次回は、中学生に差し掛かる頃の戦略です。

実はこれは、どうしようもない問題が山積みなのです。
でも、きちんと理解すればどうにもならない問題ではありません。しっかりと順序立ててに考えていきましょう。

大丈夫。建設業の未来は明るい!