【若手教育】考える力を伸ばす育成方法【3つのステップ】を解説します

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GENBA LAb.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。

「建設業は伸び悩んでいる」と思い、2020年8月に会社を辞めて独立起業しました。
建設業界全体の後方支援をしていきます。

  • 建設業のデジタル化
  • 生産性を上げる方法
  • 部下の育て方
  • 先輩や職人との接し方
  • 図面の読み方
  • 悩みの解決法

などなど、主に、現場監督目線での配信になります。
上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます!


いつまでも学生気分が抜けない人がいます。これは自分で考え決断することができない、またはしてこなかった人です。そして、そのまま歳を重ね30歳・40歳になっても自ら率先して決断をしてこなかった人間は結果として指示待ち人間になってしまいます。

大切な若手の育成を誤ってしまうことは、建設業の未来にとって大損害です。これは必ず回避しなければいけません。

それでは、自分で考えることができる人間を育成するためはどんなポイントを押さえておくべきか、どのような段階を踏んで教えていけば良いのか。今回はこのような若手の育て方についてのお話です。

是非今後の若手教育に活かしていただきたいと思います。

仕事をするうえで1番重要なこと

『学生気分が抜け切らない=決断ができない』といつまで経っても指示がなければ動けない人間が生まれてしまうことになります。

それはなぜなのでしょうか。

仕事をしていく上で一番重要なポイントは”決める”ということです。自分の意志で、自分の感覚で、自分の培ってきた価値観によって判断し正解を導き出していく作業ができるかできないか、これが仕事ができるかできないかの分かれ道であると考えます。

学生時代であれば1つの問題に対して必ず存在する答えをどのように正確に導き出すかということが重要でした。このようなやり方をすれば答えを導き出すことができますよと必ず1つの問題に1つの答えがあったのではないでしょうか。

しかし、仕事になると1つの答えしかないということが基本的にはありません。いろんな角度からの考え方や新しい発想が会社をより豊かにしていくというものです。

この時にどのようにすべきかを自分で考え、結論を出していくことができるか否かで仕事ができるorできないが分かれるのです。

自分で考え決断できない人は結果として指示待ち人間になります。

これは次に何をやるのか分からないのです。結果言われたことしかできないわけです。また言われたことをこなすことが正しいと思ってしまうのです。

そのような考え方をすると仕事というのは必ずどこかでつまづいてしまいます。

なぜなら“答え”以外は全て間違いだと考えてしまっているからです。1つの答えを意地でも探さなければいけないという固定観念に引っ張られてしまっていると、指示をもらわなければ自分で動き出すということができないのです。

彼らは何かきっかけをもらえば仕事をすることはできても、自ら考え進んで動くことができません。

仕事というのは無限の解の中から1つの解を自分の意思によって選び出します。目指すゴールは1つでもそこに辿り着くルートは無数にあるわけです。しかし、そこに1つの解しかないと思い込んでしまえば、自分で答えを出すことをせずベストな解答がもらえるのを待つ人間が育ってしまう危険性があるということです。

仕事ができる人間になるための3ステップ!

自ら考えない人はものごとには1つの解しかないと思い込んでしまっています。一方で、仕事ができる人はたくさんあるやり方の中から自分でこういうふうにやったほうがいいと自分の意思で決定できます。

では、仕事ができる人間に育成するにはどのような順序を踏ませるべきなのでしょうか。これにはステップが3つあると考えます。

第1ステップ【選択肢を広げる】

答えはひとつではなく無数に存在することを自分の中に植え付けることから始まります。

スタート時点で1つしかない解を探すような仕事をしていくと、無限に広がる社会の仕組みの中でものすごく視野の狭い考え方になってしまいます。だからこそたくさんの選択肢が世の中にはあるのだと、自分の意思で掴んでいかなければなりません。

ある程度これまで歩んできた環境だからこそ出来る判断から少しずつ委ねていきましょう。

この段階になってくると芽生えてくるのが文句です。文句が出始めるということは、違う選択肢でも正解なのだということに気づき始めた頃ということになります。これが第1ステップです。

第2ステップ【曖昧な指示で決定権を持たせる】

第2ステップでは少し曖昧な指示を出すということです。

“少し曖昧な指示”とは例え話をしましょう。
黒いボールペンを買ってきてほしいという場面が来たとしましょう。

「〇〇のメーカーの黒で、キャップ式のボールペンを6本買ってきてくれ」これが明確な指示です。

明確な指示を与えると指示された側の頭の中は完全に思考が停止します。答えを頂いたので、言われたものを買えば絶対に正解だということが分かるわけです。

いろんなお店を転々としてでも指示されたボールペンを探さなければいけないという意識が芽生えてしまいます。彼の脳みそを使ったことにはならないのです。

だからこそ出さなければいけない指示というのは「〇〇の打ち合わせで人数は〇人。書きやすい黒いボールペンを買ってきてくれ」という指示を出すのです。そうすると選択肢がいっぱいあります。

10人の打ち合わせの場合は、ここに5本あるから5本あれば足りるよなと頭の中で考えていくのです。自分で決定させるのです。

書きやすいものと指示を出されているので、書きやすさを自分で決定するというような訓練をそこですることができるのです。

1番最初の段階では“こういうものが必要”という少し曖昧な指示を出します。選択肢の狭い中でどれかを自分で決めさせるというようなことをやっていくのです。

それをやっていくと自分の考えで決めても大丈夫だと考え始めることができるのです。そして買ってきた時には自分の意に即したものではなくてもそれを承認してあげます。その人の行動や決定に対して間違っていないということをしっかりと言ってあげるのです。

第2ステップでやらなければいけないことは狭い選択肢を与えるということです。

第1ステップと第2ステップの段階では、学生の時には1つの答えを取りに行くという行動をしていたのに対し、いろんな答えがあるということを植え付けました。そして徐々に自分で決定していくということができるように仕向けていきました。

第3ステップ【ゴールだけを指し示す】

今度はゴールだけを指し示してあげるというやり方が必要になります。第3ステップでは狭かった選択肢を少しずつ広げていくのです。

最終着地地点は設計図を渡し、いつが工期でいくらぐらいの利益を出しなさいという指示だけで現場を全部組み立てていくことができる所まで行かなければいけないのです。それをやるにあたり決定しなければいけないことがたくさんあります。

ある程度工種を絞った形でやり方を少しずつ自分で見極めるような行動をとらせるのです。

そうすると自分で次に何をしなければいけないのか考えられるようになってくるのです。本当に決められないところだけ相談するというプロセスが自分の中である程度出来上がってくると思います。

自ら考え行動できる人材を育成しよう

先輩・上司という立場からすると明確な指示を出した方がその場では楽に感じるでしょう。

しかし、明確な指示を出していくということは、ひたすらに明確な指示を出し続けないと動かない人間を育ててしまう危険性があります。

今はいいかもしれませんが、今後のことを考えて動くならばこれではいけませんよね。

自分の頭で考え行動でき、自分でどの道筋を選択するかを考えられる人間にこそ仕事を任せることができるようになるわけです。正解を自分の意思によって決められる人間を育てていかない限り、あなたは一生楽になることもありません。

つまりは、自分の意思で考えることができる人をどんどんと作っていくことこそが会社を大きくする、成長させていくことのできる王道パターンというものになるのではないでしょうか。

そしてこのことが会社の未来とあなた自身の未来を左右することになるでしょう。

これまでに培われた素晴らしいDNAをしっかりと受け継ぐためにも自分の意志で考えられる人間を育てていただければと思います。