
現場監督ってどんなスキルが身に付くの?
本記事では、この疑問に答えていきます。
他の職種と違い専門的なスキルも総合的なスキルが身につくというのが「現場監督」の強みになります。そんな、幅広いスキルが習得できる素晴らしい職種「現場監督」の実態を解説していきます。
現場監督をやることで身につけられるスキルとは


時代は大きく変わって来ています。インターネットの普及に伴い個人がどんどんと活躍の場を広げているのです。
終身雇用が崩壊し、45歳定年や老後2000万円問題など、国も会社も自分のことを守ってくれない社会になってきており、自分で生きて行く力をつけなければいけなくなりました。
つまり、スキルを身につけた方がいいということです。
とはいえ現場監督は激務。勉強する時間なんて取れない、、と思っていませんか?
実は現場監督というのは、普通に仕事をしているだけで獲得しているスキルが沢山あるのです。
今回は、現場監督が得られるスキルをご紹介します。
大前提として「自動的に得られるスキル」何てありません。言われた仕事を、何も考えずに従うだけの人には何も手に入りません。
もっと上手く、もっと早く、もっと正確に。
そう考えて働ける人が手にすることができるスキルというのが前提です。あしからず。
◆建設業的スキル
資格として施工管理技士、建築士など多くの資格を得る選択肢を持てますが、今回はスキルなのでそれは置いておきます。
基本的な事務処理スキルやデータ分析スキルは業務の中で身につくことになります。また、設計図や仕様書や資料などの読解スキル、そしてCADスキルも手に入ります。
建築物の仕組み、工事管理をすることも大きなスキルですし、施工図を描くスキル、積算スキルなどは独立開業することも可能です。
◆対人スキル
いわゆるコミュニケーションスキルは、現場監督が一番苦労するところであり、それゆえ価値の高いものです。
例えば年上の職人さんとの雑談や指示出し。各社の社長クラスとの世間話、相談、交渉を重ねることで大きく磨かれます。
そんな中で円滑に話を進めるスキル、聞き出すスキル、会議の議長スキル、交渉スキル、説得スキルなどが身につきます。
これらはいろんな打合せ、車を売る時の値段交渉、なんなら夫婦関係、ナンパ何かにも役に立つ実践的な能力と言えます。
◆先読みスキル
現場監督の本業は「段取り」つまり、先回りです。職人さんが仕事をする時には、僕らの仕事は基本的に終わっているのですから。
という事は、まだ何も存在していない状態で図面をもとにイメージを膨らませ、将来起きる問題を未然に防いでいるということ。
これはつまり将来を予見して、先回りして準備をし、当日には何も困らない状態を作り出す、未来予見スキルが身につくのです。実はものすごいことなのです。
日常では、旅行のプランを練る時に役に立ちます。突然の出来事が起きてもすぐにプランを組みなおせたり、どんな時でも役に立つ万能スキルと言えます。
◆リーダースキル
普通なら中堅になって得られるスキルですが、現場監督の場合は若くして得られるスキルと言えます。
大勢の前で話す事が多く、また地位が上の人との交渉していかなければいけません。更に、自分の決めた方針に沿って現場を運営するために多くの人に指示をだして動いてもらわなければいけません。
このリーダースキルというのは、ちょっとやそっとじゃ身につきません。時間をかけ、試行錯誤して学ばなければいけませんが、できるようになればどんな業界でも通用する無敵のスキルになると言えます。
まとめ


他の職種と違い専門的なスキルも総合的なスキルが身につくというのが「現場監督」の強み。
独立開業した僕も、辞めてからそのスキルの豊富さに気付きました。
先にも言いましたが、自動的に身につくものではありません。あくまで常に頭を使って学び、周りの人の表情や感情を良く観察することが大切です。
「ここまでできればよい」というラインはなく、どこまでもたくさんの事が学べる職業だと思います。
【現場監督は、結局何もできない。】
腕に職が身につかないため、良くそう言われます。
ただし、1つの事に固執しないオールマイティな仕事だからこそ、逆に多くの事を学ぶことができるのです。
現場監督は、やればやっただけ学べる、とても価値の高い仕事だと考えています。