本記事では、仕事のスピードを圧倒的に上げていく方法をお伝えします。
今日からでも明日からでも、すぐに実践できる内容ですのでしっかりとものにしてみて下さい。仕事をしていく上で100点を取るという事は、やってはいけない事とまで言っていいのではないかと思います。
例えば、「こんな資料を作成して欲しい」と言われたとしましょう。
その資料のレベルの中で100点満点の資料というものはどういうものかというと、内容がしっかりと網羅しているのはもちろんのこと、文字がそろっていたり、フォントが見やすかったり、レイアウトがすっきりしていたり、色合いも良く、重要な部分に目が行くような、まさに完璧な資料のことです。
80点の資料というのはどういうものかというと、内容はしっかりと網羅しており、重要な部分は誰もが理解できるが、文字の並びやレイアウトは美しくなく、色合いもいまいちな資料という事です。つまり「事足りる資料」というレベルが80点です。
その資料を使って会議を行う場合、もちろん100点の資料でも会議は進められます。ですが、80点の資料でも同じく会議は進められますよね。なぜなら、内容はしっかりとそろっていて、読むことができるのです。キレイじゃないだけの話だという事です。
要するに、80点の働きをしておけば、ひとまず仕事は回るという状態になります。そこを目指すのです。
なぜそこを目指すのが重要なのか。なぜ100点をとってはいけないのか。もちろん理由があります。
その理由とは【時間】
そもそもの能力差もあるので何とも言えませんが、100点の資料を作るのにかかった労力を、仮に100とします。では、もし80点の資料を作るとしたら、そこにかかる労力は80でしょうか?というと、全然違います。実は労力は40~60程度だと言われています。
仮にその資料を、朝8時から夕方5時までの1日かけて100点の資料を作っていたとします。80点の資料であれば、その資料は午前中で作り終わってしまうという事になるのです。それでも内容はしっかりと網羅していますし、会議には全く支障はありません。
仕事に支障がないのであれば、そこで良しとするのです。100点の資料を作る人が1日かけている横で、自分は午前中に終わらせたとします。そうすると、単純に半日の時間がうきました。そうすると、次の仕事をすることもできますし、早く帰ることも可能です。
僕は現場監督なので、「施工図を描く」という仕事で考えてみましょう。
この仕事において80点はどんなものなのかというと、必要な要素は全て記載されていて、寸法はあっている状態。だけど、寸法の位置が一定じゃなくバラバラで見ずらい。凡例だとかが記載されていなく、図面枠もない状態。これが80点くらいじゃないでしょうか。
この状態でも仕事は進められますよね。ただ寸法を追いかけるのが難しくなるので、効率はあまり良くないかもしれません。ないよりはあった方がいいですし、適当な図面に見えても要素は記載されています。
つまり、事足りる状態ではあります。
見やすく図面を整えていく作業って意外と大変です。寸法と記号が重なってしまっていたり、文字の大きさが場所によって混みあってみたり、共通させようとすると全部修正しなければいけなかったり。
見栄えがいいとか、主任にもなったのだからとか、「こうあるべき」という考えだと100点を目指してしまいがちです。ですが、現場監督の仕事は非常に量が多い状態です。だからこそ、「仕事を回す」という事に全力を傾けるべきだと考えます。
80点の仕事を量産しましょう!
何とか仕事がギリギリまわるというレベルまで落とすことができれば、意外とサクサクっと仕事が終わっていくのが実感できると思います。もし時間が余ったのであれば、100点を目指せばよいと思います。
余裕がないのに100点を目指すというのは、結果として多くの人に迷惑をかけている行為になってしまい、本末転倒になります。仕事をせき止めているわけですから。
そうならない様に、80点の仕事を量産して、仕事をさばくスピードをガンガン上げていきましょう。
ぜひ実践してみて下さい。