【建設業】明日先輩がいなくなったらどうする!?【若手教育】

明日先輩がいなくなったらどうする?
運営
運営

GENBA Lab.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。

建設業界をもっと働きやすい場所にするために現場効率化事業をスタート。発信活動にも力を入れています。

  • 建設業のデジタル化
  • 生産性を上げる方法
  • 部下の育て方
  • 先輩や職人との接し方
  • 図面の読み方
  • 悩みの解決法

などなど、主に、現場監督目線での配信になります。
上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます!

仕事をするうえで重要なもの

教育って、なかなかうまくいきませんよね。

技術の伝承と言ってはいても、なかなか一筋縄ではいかないものです。なぜかというと、ただ教わった事を教えてもうまくいかないからです。教わったことに加え、時代に合った新たなノウハウも一緒に教えていかなければいけないからです。

ほとんどの先輩・上司は、仕事はしっかりとできます。でも、教育の仕方を学んではいません。ゆえに若い子たちへの、教え方がうまくいっていません。

教育がうまくいかない先輩・上司の思考はどうなっていくのかというと・・・

◇自分でやった方が早い
◇教えている時間がもったいない

・・・そういう思考を持ってしまいます。心当たりはありませんか?

これじゃ若者に技術は渡らず、企業のレベルは下がり続けます。

だってそうですよね?教えてくれないのですから。

だだ、先輩というのは必ずいるわけじゃありません。最近できた会社には、先輩はいませんよね。あなたの会社も、先輩の先輩の先輩の・・・と辿っていくと、最初は先輩がいなかったわけです。それでもあなたの会社はここまで生きてこれた。

僕は、これが教育の根本であってほしいと考えます。

先輩側も、後輩側も。「仕事は教わるもの」だと考えているうちは、いわゆる指示待ち君しか生まれません。仕事は自分の頭で考えて探し出し、作り出すものだと気付かせることが重要です。

もちろん基礎知識は必要です。

それは、知らなかった場合、会社に迷惑をかけてしまうレベルの物の基礎です。最低限の法律、図面の見方、危ない場所の見つけ方等がそれにあたります。

そこまで理解できれば、そこから先は、いかにして自分の頭で考える癖を付けるかが重要になります。

自立した人間に育てる方法

僕は、後輩に時々こんな質問を投げかけます。

『もし明日、いきなり先輩が全員いなくなって、でも現場が止められない状況になったら、あなたはどう進める?』

頼るはずの先輩が消える。でも建物は完成させなければいけない。後輩にとっては最悪の状況です。手にあるものは、設計図と、途中まで進んだ現場、そしてやってはいけないという最低限の職業知識。それだけです。

その質問を漠然と投げかけても意味がありません。しっかりと具体的に聞いてみるのが重要です。

「鉄筋屋さんに質問されたらどうする?」とか「クロス屋さんの手配はどうやってやる?」とか。相手が理解できるかどうかのギリギリを狙って、受け答えをしてみます。

すると、「○○さんに聞きます」とか「とりあえず工程表通りに業者さんに電話してみます」とか。いろんなアイデアが返ってきます。それをいろいろ聞いていき、最終的には「ね?ぐちゃぐちゃになりそうだけど、なんとかできそうでしょ?」と言ってあげます。

・仕事はやらなければいけない事ではなく、自分で選んだ事実
・もともと先輩なんて存在しなかった
・頼りながら行けば、何とかなること

これらを咀嚼し、理解してもらうことができれば、基本的には自分で考え歩いて行ける人間の「土台」を作ることができると考えます。ただし、これには弱点があります。

◇自分で考えて答えを出す為、待ってあげる時間が必要
◇即戦力的な人材にはならない
◇いつ開花するのかはわからず、個人差がすごい

それでも10年くらいのスパンで見た時、自立している人間に育ってもらうことができるのだとしたら、この方法しか僕には思いつきません。

言う事を聞く人材は、言うことがなくなると動きを止めかねません。言う事を聞かない人材は、言わなくても動くが制御不能になりかねません。

難しいかもしれませんが、どこまで成長していて、自立性はどうなのか。

それは「もしも明日、先輩がいなくなったら、どうする?」の質問で測ってみましょう。

当然目指すべきは、自分がいなくても勝手にうまくやる人材。

つまりそれは、会社を辞めても自分で食べていける人を育てることとイコールだと思います。