【建設業】現場の世代間ギャップ【理解すればおもしろい】

若者とベテランとの間でどうしても分かり合えない部分、「世代間ギャップ」というもの、ありますよね。育ってきた時代や環境が全然違うので、当然基本的な価値観は変わってきます。「おもしろい」「美しい」と思う感覚にもズレが生じてくるため、共通の話をしていても、全然盛り上がらないことも良くあります。

若者にはベテランの気持ちはわかりません。
ベテランには若者の気持ちはわかりません。

なかなか相容れない部分の多いこの2者ですが、今回は、そんな二つの世代がお互いに理解し合えるように、その特性をお話ししてみたいと思います。

ベテラン社員

方程式って、一体いつ使うんだ?

若手社員

方程式なんて、覚える必要なくない?

この2つの大きな違い、わかるでしょうか?

この非常に短い2つの文で、世代間ギャップが表現されています。どちらが良いとか、どちらがダメと言うつもりはありませんので、そのつもりで読んでください。

この記事を書いた人

武田祐樹(たけだひろき)

総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。

現在はオンラインを中心に活動し、中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活動。YOUTUBEや音声配信、インスタグラムなどで情報発信を行い、電子書籍出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動も積極的に行う。

保有資格

  • 1級建築士
  • 1級建築施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士

建設現場生産性向上サポート
HT RaisePLAN 代表 

目次

ベテラン社員【方程式って、一体いつ使うんだ?】

ベテラン社員の生きてきた背景には、戦後復興から根強く続く「実直こそ正しい道」という精神が垣間見えます。みんなで力を合わせ、1つの目標に突き進む文化がこの世界有数の経済大国を作ってきたように、一致団結することが何よりも大切でした。

協調性や調和を大切にしており、誰かが抜きに出ていくより、みんなが同じ力で戦うというスタイルです。他がやっていることは、自分がやらない訳にはいかないという、ある種の同調圧力が種族を強くしてきたようにも感じます。

もちろん教育においても同じで、先生のいう事は正しく、学ぶことにおいても「教えられたことは覚えていく」のスタイルが確立していました。「聖職者」と呼んでいた事も特徴的です。

結果として、社会に出て働くことになってから【方程式って、一体いつ使うんだ?】と疑問に感じることがあります。これがベテラン社員の時代背景です。

若手社員【方程式なんて、覚える必要なくない?】

若手社員の時代背景はどうでしょうか。

高度経済成長も落ち着き、充分に豊かになりました。「生きるため」ではなく、「楽しむため」に働く時代。インターネットが庶民に普及していき、新聞やテレビ、家族や先生以外からも「正しい情報」が簡単に手に入る、いわゆる情報化社会を生きてきました。

そんな彼らは、周りと同じことではなく、違うことを好む「個性」を大切にする価値観を持ちます。YOUTUBEなどはそれを加速させ、昨日見たドラマの話をして盛り上がるなんていうこともほとんどなくなりました。

いつでもどこからでも、スマホを使って検索することが常識。覚えた知識を引き出す事よりも、ネットに転がっている正解をすばやく見つけ出す事で正解に辿り着きます。つまり学校で勉強をして頭に定着させることに対する価値が薄れていっているとも考えられます。

そんなネット社会を生き抜く若者は思います。

【方程式なんて、覚える必要なくない?】そりゃそうですよね。スマホに聞けば、勝手に答えを教えてくれるわけですから。最先端テクノロジーが、いつもポケットの中にいることを知っているからです。

まとめ

まとめ

ベテラン社員がガラケーからスマホに移行する時、使い方がわからず四苦八苦している姿をよく見かけます。それゆえ、まだガラケーを使っている人も少なくありません。高度な建築技術が高い人ですら、扱いが難しいものがスマホなわけです。

ちなみに、若者はそのスマホで「遊んで」います。・・・分かりますか?

これが時代の差であり、価値観の差であり、相容れない部分なのだと感じます。

ベテランが一生懸命覚えている物を使って、若者は遊び道具としていたずらをしている状況。これこそが世代間ギャップであり、お互いに理解しなければいけない「壁」なのだと思います。

この先の社会を見通した時、どちらがどちらに歩み寄り、学ぶべきなのかをしっかりと見定め、素早く行動を起こしてほしいと感じます。

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