【施工管理】必見!工程表で最も大事なもの

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GENBA Lab.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。

建設業界をもっと働きやすい場所にするために現場効率化事業をスタート。発信活動にも力を入れています。

  • 建設業のデジタル化
  • 生産性を上げる方法
  • 部下の育て方
  • 先輩や職人との接し方
  • 図面の読み方
  • 悩みの解決法

などなど、主に、現場監督目線での配信になります。
上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます!

工程表の着眼点

関係各社の前で、工程を発表するような場面ありますよね。災害防止協議会、工程会議などがそれです。

自分で作った工程表を説明したときに、「何か質問はありますか」に対し、まだ未熟な頃にはたくさん質問が飛んできました。中には怒り出す人もいたり。そんな場面を、先輩が少しニヤニヤしながら見守っていたりした物です。

ですが経験を積みテクニックが上がってくると、その質問に対し「シーー・・ン」となることが多くなります。これはとても気持ちがいいものです。もちろん遠慮してってこともあるのでしょうが。

これはつまり、その工程発表を聞いた人たちそれぞれが、「全員納得した」ということなのです。

とはいえこれは、しっかり考えれば難しいことをやってる訳ではありません。僕らが工程表を書く時、どこに着眼点を置くべきかがわかれば、難しいものではないのです。もちろん経験値と、イメージ力が必要になります。

大事な4つのポイント

業者さんの目線は、自分達の部分だけなのです。

①いつ乗り込むのか
②何日かかるのか
③この日数だと何人必要か
④いつから段取りを始めるか

段取りをしなければいけないわけですから、これらのことが知りたいわけです。相手がどこを見たいのかがわかるなら、それを表現すれば良いだけの話なのです。

つまり、全員を黙らせる工程表を書く極意とは

【段取りをする側の気持ちになって書く】ということ。

これは当たり前のようで、実はなかなかできていなかったりします。

もし自分が段取りをするとしたら、何が知りたいか?この問いを突き詰め、それを書く。どんなに多くの工程が入り乱れても、業者さん単位での仕事の流れを意識して書けば、多くの場合うまくいきます。

もちろん、ただ余裕はあればいいというわけではありません。そしてギリギリを狙えばいいというわけでもありません。前にも言いましたが、現場を自在に操るのが工程表の役割。これによって職人さんの気持ちもコントロールするのです。

日数が多くありすぎるのも、現場が締まらずダメです。かと言って日数が少ないのも、バタバタして危険なのでダメです。工程を見た時には、なんとかいけそうなギリギリを。

作業開始時には少しひやひや、終わる頃には余裕を。そんなメリハリを気持ちが動くように工程表を組むのが理想です。

例えば1本の線で1ヶ月もある工程があったとします。これだと見た目に長く感じる場合があり、序盤戦にダラダラになることがあります。

そんな時には、工区で分けたり部屋を区切ったりすることがあります。こうすることで「30日で全部終わらせろ」という指示から「各部屋を4日づつで順番に終わらせろ」という指示に変わります。

遠い未来よりも、近くビジョン。目標が明確に見えるからこそ動きやすいことってありますよね。そういう小さなテクニックを積み上げていくのが大切です。

また、イケるからと言ってどんどん縮める工程は、よくありません。伸ばすのも良くありません。工程は「動かない」のが鉄則。とはいえ、動かしたくなることもありますよね。

そんな時には、一旦落ち着きましょう。しっかりと吟味をしましょう。そして可能な限り変更は少なくしましょう。当たり前ですが、工程表の向こうには「人間」がいることをお忘れなく。

変更というのは、以降の業者全ての人たちにとって、今まで段取りを全てを無駄にしかねないほどの破壊力を持っています。ある意味で、人の人生を狂わせる危険なものとも言えます。

だからこそ経験を積み、テクニックを磨き、誰もが文句の言えない芸術的な工程表が書けるようになるまで、地道な努力をし続けることが重要だと考えます。