
GENBA Lab.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。
建設業界をもっと働きやすい場所にするために現場効率化事業をスタート。発信活動にも力を入れています。
- 建設業のデジタル化
- 生産性を上げる方法
- 部下の育て方
- 先輩や職人との接し方
- 図面の読み方
- 悩みの解決法
などなど、主に、現場監督目線での配信になります。
上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます!
あなたに分からないことなどない!

全ての行き着く先には中学生でもわかる理論が存在してる。あなたにわからないことなどひとつもない。
そう考えています。どんなことでも、しっかりと掘り下げて本質を見付けられれば、誰にでも絶対に理解できる。これをわかって欲しいのです。
これは僕の全ての発信活動の中で、一貫して伝えてきたことです。
多くの成功をしている人は、これにたどり着くことができていると思いますが、伝えることができていません。でもそれはもったいない事だと思っています。
例えば車。
セレナというファミリーカーは、新車で250万円位します。これを見た時、多くの人は「そういうものだ」と思います。ですがそこで終わるのでなく、なぜ250万円なのだろうかと考えてみて欲しいのです。
ちなみにその金額の本質は、「給料」です。
販売する人の給料以外は、車代でしょ?というと、それは違います。車を作る人の給料です。部品代は?それも部品を作る人の給料です。鉄の塊を作る人の給料。鉄鉱石から鉄を精製する人の給料。鉄鉱石を掘る人の給料。
行き着く先には地球の資源があり、その人たちは地球にお金を払っていないですよね。という事は、セレナ250万円の内訳は何から何まで全て給料なのです。
例えば、掘削の単価1m3当たり1000円という見積金額も、ガリガリ君の60円という金額も。それを「なぜ?」と掘り下げていくと、金額とは給料の事だという、絶対に変化しない理屈に突き当たるわけです。
理屈がわかれば、世の中の安い物は「大量に作られているからだ」と理解できますし、高いものは「希少な物だな」と理解できるはずです。中学生でも分かりますよね。
”なぜ?”と思うことが世界を広げる

お金の話をしましたが、これは全て同じです。例えば建物を建てる際、最初に掘りますよね。なぜ掘るのでしょうか?施主が「なんか無性に掘りたいな」と思うからではないですよね。何か理由があるはずです。
なぜ掘るのかというと、それは基礎を設置するから。じゃあ何で基礎を設置するのかというと、骨組みを設置する為。その骨組みは、建物を造るため。建物は、生活をしやすい環境を手に入れる為。
それはつまり、「今よりも幸せに生きる為」という事になります。
ここから逆説的に考えると、「幸せに生きることが達成できるのであれば、必ずしも家が必要なわけではない」という事も成り立ちますよね。
野宿をしたって、キャンピングカーだって。「幸せに生きる」目的が達成できるのであれば、別にいいという事になる。この考え方が応用。ただ考えが凝り固まっていただけかもしれないのです。
掘り下げて考えることができれば、逆の発想や、応用できる考え方が生まれるはずなのです。
壁を作る時に、なぜ石膏ボードを貼るのでしょうか?鉄板の方が硬いのに。そこで至った答えが「加工のしやすさ」だったなら、強度と加工しやすさを満たす石膏ボード以外に新たな発想が生まれます。
それこそが、今までの常識を覆すのです。
人が生活ができるなら、家である必要はありません。ケガをせずに移動できるなら、靴なんていりません。
世の中の根本的な理屈は、絶対に分かります。社会人1年生だから分からない、なんてことはありません。義務教育で十分に理解できる理屈が必ず眠っているのです。それがわかれば、仕事は楽しくなります。なぜなら、全部分かるから。
パッと見、難しそうなことがあったとしても、一生懸命「なぜ」を繰り返しましょう。
そうすれば、今まで無駄だと思っていた学校の勉強が、実は全部繋がっていると気付くことでしょう。もしも無駄だと感じているのであれば、それは本質が見えていない証拠です。
物事の道理はいつもシンプル。
掘り下げるというクセを付ければ、あなたの世界をどんどんと広げることにつながっていくと思います。