
GENBA Lab.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。
建設業界をもっと働きやすい場所にするために現場効率化事業をスタート。発信活動にも力を入れています。
- 建設業のデジタル化
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- 先輩や職人との接し方
- 図面の読み方
- 悩みの解決法
などなど、主に、現場監督目線での配信になります。
上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます!
”たまたま”なんて本気で思っていますか?

皆さんの周りで、こんな話を聴いたことはありませんか?
「いやー今回は、たまたまうまくいったから助かったよ。」
そんなあなたもそういう経験があるのではないでしょうか。でも、「たまたまうまくいく」ということは、絶対にありえません。「いつかうまくいくでしょ」と甘く考えているあなた。またはギャンブルにはまっているあなた。そんな方に、特に読んでほしい話をしたいと思います。
例えば、道を歩いていたときに、たまたま100円が落ちていてラッキーみたいな話は、よく聞く話ですし、自分でも経験したことがあるのではないかと思います。
ですがそれ、本当にたまたまなのでしょうか。たまたま、偶然、奇跡のような話だと、本気で思っていますか?
実は、まったくそんなことはありません。たまたまうまくいくというような話というのには、きちんと偶然ではない理由が存在しているのです。いくつか例え話をしてみましょう。
道を歩いていたら、100万円が落ちていたとします。きっとビックリしますよね。どうしよう。誰も見ていないかな。いやいやだめだ、交番に届けなくちゃ。いくらかもらえるかな?なんてラッキーなんだ!・・・みたいなことを考えるでしょう。これは「たまたま」の典型的な話かと思います。
ではもしも、拾い主がどこかのジャングルの原住民族で、日本のお金なんて見たことも聞いたこともなかったとしましょう。そんな人が道端に落ちていた100万円を見つけたらどうでしょうか。「なんだこれ?」となると思いませんか?
何か気になる、というようなことはあるかもしれませんが、少なくとも「ラッキー!」とはならないのです。もしかしたら、「まいっか」と通り過ぎてしまうかもしれません。
つまり、少なくとも「その物に対する知識」がない限り、「たまたま」は絶対に起こりえないということなのです。正確に言うと、起こっていても気付かないということです。
パチンコをやってみて、たまたま儲かったという話も同じです。
そもそも「パチンコ屋で儲けたい」という意思があって行っているはず。つまり、パチンコ屋というのはギャンブルだという認識が少なからずあり、玉やコインがたくさん出てくるとたくさんのお金や景品に交換することができる、という知識があって初めて成立する「儲け」の話なのです。
もうひとつ。株式市場などのいわゆる「相場」には毎日の値動きというものがあります。今日1000円の物が明日は2000円に、10日後には200円になっているかもしれません。その動きをしっかりと勉強して知識を得た人にとって見ると、大儲けするチャンスがわかるのです。
にもかかわらず、その知識がない人にしてみると、そのチャートをみたところで何とも思いません。チャンスだとはまったく気がつかないわけです。「たまたま株で儲けた!」なんてことはあり得ないのです。
奇跡は偶然ではなく必然的に起こすもの
どんなに関連性のない、ばらばらの知識だってかまいません。とにかくたくさんの情報と知識を頭に入れるのです。浅くてもよいので幅広く。そして興味のあるものは深く。
そうして何かを始めようと思ったときに、今まで積み重ねていった知識のうち、どれかとどれかが結びついて線になる。そこに「たまたま」が生まれるのです。
たまたま。偶然。奇跡。
これらは、本当に何もないところからは絶対に生まれないことはお判りいただけたでしょうか。
①まずは知識を詰め込むことで、それらに気付くことのできる準備を整えましょう。
②いつか来るチャンスをうかがうべく、アンテナを常に張って情報を獲得し続けましょう。
③チャンスを見つけたら、行動を起こしましょう。
これで、たまたまは起こります。偶然はやってきます。奇跡は必然となるわけです。
もう一度言います。
「たまたまうまくいった」はありえません。
すべての奇跡は、「なるべくしてなった」というわけです。もう偶然を待つのはやめにしませんか?