【若手教育】スキルを身に付け、自由に選択できる土俵作りませんか?

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GENBA Lab.運営の武田です。建設業界の底上げに貢献するための活動や発信をしています。

これまではみんなと同じようにやっていれば問題なかった時代でした。しかし、ここからはどうでしょうか。

他人からやれと言われたことだけをやる人生もあれば、自ら働き方を選ぶ人生もあります。もちろん、何を選んだから偉いとかいう話ではないです。価値観が多様化している時代です。それは建設業においても同じことです。

この記事を書いた人

武田祐樹(たけだひろき)

総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。

現在はオンラインを中心に活動し、中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活動。YOUTUBEや音声配信、インスタグラムなどで情報発信を行い、電子書籍出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動も積極的に行う。

保有資格

  • 1級建築士
  • 1級建築施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士

建設現場生産性向上サポート
HT RaisePLAN 代表 

目次

対価を払うのは時間?成果?

1時間働いて一通りの仕事が終わる人と、8時間働いて一通りの仕事が終わる人がいたとしましょう。誰がどう考えても、前者の方が仕事ができる部類に入りますね。単純計算で8倍の仕事スピードになるわけですから。

ところが日本の労働システムの多くは、時間に対して対価を支払うようになっています。1時間で仕事を終わらせたとしても、それは「1時間しか働いていない」とみなされてしまうのです。

もしも残りの7時間を、自分の好きなことをやる時間にあてたとすると、「仕事をしないで遊んでいる」と言われます。逆に8時間だらだらと働いている人の方が、無難にやり過ごすことができてしまうのです。

そうなると、本当は8倍の仕事ができる能力を持っていたとしても、ゆっくりとだらだら仕事をしてしまう人だって現れてきます。これは人間であれば当然の話。時間さえ消化すれば、正当な対価を主張できるわけですから。心当たりありませんか?

僕は「成果に対して対価を支払うべき」だと考えています。でもこの話をすると、必ず「弱者を切り捨てるのか!」という人が出てきます。ただ僕は、それでも成果に対して対価を支払うべきだと考えます。

確かに若者はまだ仕事を覚えていない状態であるため、苦しくなります。ただ、覚えてすぐにできるような仕事だってありませんか?現場監督でいうのなら、「現場をうまく納めること」がゴール地点です。ただ、これができないからと言って、何もできないということではありませんよね。

業務を分割していけば、技術力を持たなくてもできる仕事もあります。書類を作成したり、データをまとめたり、コピーをとったり、会議の準備をしたりなど。誰にでもできる業務もたくさんあるはずです。

現場を納めるためのプロセスの中には、様々なレベルの業務が混在しています。それを区切っていけば、どのようなポジションの人にも相応の働きができると感じます。オールマイティーにこなせる人はそうそう登場しないということ、そろそろ分かってきたのではないでしょうか。

何かに特化した人間が勝ち残る社会

うまくマネジメントができないために、何もかもをコミコミにして平均化し、「時間によって対価を支払う」というのは、頑張る人のやる気をそいでしまう理論だと感じるのです。

もちろん、価値観は様々ですので、時間を切り売りすることで対価を得ようとする考え方もあるでしょう。ただそれは、マニュアルに沿って働く単純作業には適していても、技術者にはマッチしないように思います。

頑張る人は頑張るし、頑張らなくてもとがめられない。そしてどちらも給与体系は大きく変わらない。だって資源には限りがあるし。だってそれぞれ生活があるし。・・・そりゃもちろんそうですが、主語をできない人に合わせるのは、成長機会を損失していることにしかならない気がします。

今は多様化の時代。様々な価値観が許されている世の中になってきたのです。それは企業にとっても同じ。もっとわがままでも良いと感じます。頑張っている人とそうではない人はいるはずです。ならば、頑張る人を救い上げていく方が生産性が上がるのは間違いありません。

じゃあできない人は?そういう人は何か一つでもスキルを身に着け、そこに特化すればよい話。今の仕事ではなくても、どこかで必要としてくれる人がいます。変に縛るのではなく、自由に選択できる土俵を作っていくべきだと考えます。

だってそれも多様化の一つなのですから。

頑張らない社員がいても、頑張る社員が支える。そんな家族のような構図では、世界と戦える人材を育たないとわかりました。オールマイティーにこなす人間よりも、何かに特化した人間が勝ち残る社会。

これこそ好きなことを仕事にし、多様化をとがめない形なのだと考えます。

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