
GENBA Lab.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。
建設業界をもっと働きやすい場所にするために現場効率化事業をスタート。発信活動にも力を入れています。
- 建設業のデジタル化
- 生産性を上げる方法
- 部下の育て方
- 先輩や職人との接し方
- 図面の読み方
- 悩みの解決法
などなど、主に、現場監督目線での配信になります。
上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます!
あなたが見ているその情報・・・危険です!

突然ですが、質問です。
例えばおいしいラーメン屋さんを調べようと思った時、どのようにしていますか?例えば何か物をネットで買おうと思った時、何を見ますか?商品を検索して、その口コミやレビューを見ているのではないでしょうか。
少しでも良いものや、間違いのないものを注文するための情報源として、実際に買って使っている人の意見はとても助かりますよね。ラーメンだって、☆が少ない場所にはいきたいと思いません。
ではもう一つ質問をします。
例えばラーメンを食べたり、何かを買った後、あなたはレビューを書いたことはありますか?もちろんよく書いている人もいるでしょう。でも、それはとても少数派なのです。
僕の身の回りでも、実際にレビューを書いたことのある人は1人しかいませんでした。そしてその人も、継続的に書き続けているわけじゃなく、特別に「おいしくない」と感じたときにだけレビューを書いたといっていました。
おわかりでしょうか。
おそらく買う前の情報源としてレビューを活用している人はとても多いのにもかかわらず、それを書いた人は非常に少ない。つまり、ごくごく少数の情報に対して、多くの人間が行動を決めていることになります。
情報の信頼性は、発信する人の属性や母数などによって変わります。少数の意見であればあるほど偏りやすく、その属性が偏っているほど信憑性は薄くなります。
そりゃそうですよね。そもそも鬼滅の刃が大好きな人達に「鬼滅の刃は好きですか?」と聞くのと、知っている人も知らない人も含めてランダムに選んだ人たちに「鬼滅の刃は好きですか?」と聞くのとは、結果が全く話が違ってきます。
数の少ないレビューをみて行動を決めているということは、そのくらい不確かな情報をアテにしているということなのです。
情報の信頼性

この情報化社会においては、ありとあらゆる情報があふれています。中には正確な情報もあるでしょうが、良くない情報もたくさんあります。母数が多いからといって正しいわけではなく、少ないからと言って不正解なわけでもありません。
要するに情報の信頼性はとても重要なのです。電車の時刻表という、正確性が問われる情報が不確かだった場合、社会は混乱しますよね。店に行って、メニュー表に書いてある金額の情報が間違っていたら怒りますよね。
情報リテラシーというものは、若いほどに弱く、また高齢であるほどに弱くなる傾向があります。皆さんの身の回りではどうでしょうか?例えば、学生から上がってきたばかりの新人や若手が見ている、ネットの情報。ツイッターの知識。そしてラーメン屋のレビュー。
ちょっと損したなと思う程度のものであればいいでしょう。ですが、中には人生を左右してしまうほどの破壊力がある情報もあるはずです。詐欺は情報をうまく操作してお金をだまし取ります。国と国の情報先だって、どれが本当なのかは不透明です。
施工管理の仕事はやばい。建設業はやらない方がいい。そういうイメージだって、情報です。今すぐ100万円稼げる。転職すると給料は上がる。これも情報です。
何が正しくて何が間違えているのか。自分にとってどれが利益のある情報で、何が不利益があるのか。見聞きしたままの情報をそのまま鵜呑みにしている人。それがあなたなら、今一度慎重に情報を選ぶ術を磨くべきです。
もしも後輩にそういう機雷があるのであれば、しっかりと教育すべきです。情報をうまく選ぶことができるスキルは、つまり強く生き抜くスキル。この現代においては、格差を生み出す危険な能力なのです。
個人がやったことでも、会社にとって害をもたらしてしまうこともあり得ます。
しっかりと観察し、知識をつけ、情報化社会を強く生き抜いていってほしいなと感じます。