【7歳の息子に教わった大切なこと】自分で考え行動した話

僕には3人の子供がいます。小学校4年生、小学校2年生、そして幼稚園の年少組。おかげさまで元気に育ってくれています。

今回の物語の主人公は小学校2年生、7歳の息子です。彼は負けん気が強いが泣き虫で、痛い辛いという感情はあまり表に出さないタイプ。運動が大好きな優しいタイプの子供です。どちらかというと、言われたことは素直に守る性格の持ち主です。

ある日、お母さんがいつものように幼稚園の息子のお迎えに行く時間と、7歳の息子が帰る時間が重なることがありました。どうせ車で行くことになるお母さんは、良かれと思い7歳の息子とこんな約束をしました。

「帰りは車で迎えに行ってあげるから、歩いて帰ってこないで、今日は校門の前で待っていなさいね。」

息子はそれを理解し、学校終わりに校門の前で待っていました。ところが一方のお母さんは、その約束をうっかり忘れてしまったのです。

本来は7歳の息子を迎えに行った後で幼稚園に向かうはずが、いつものように直接幼稚園に向かい、帰りに園庭で遊んでいる姿を見届けていたのでした。

それから少し経ったころ、お母さんはハッと気づきます。「まずい!小学校に行き忘れていた!」。すでに予定の時間からは30分ほど経過していました。あわてて幼稚園を出ようとしたその時。向こうの方からとぼとぼと幼稚園に向かって歩く7歳の息子の姿がみえました。

ちなみに小学校から家に向かう道と、幼稚園に向かう道は方向が違います。つまり7歳の息子は、お母さんが万が一幼稚園から小学校に向かうことも考え、家ではなく幼稚園に向かう道を自分の頭で判断して決めたのです。

きっと息子は、しばらく校門で待っていたのでしょう。でもお母さんが来ない。そこで考えて考えた結果、【約束を破る決断】をしたのです。つまり、言われたことをやることは得策ではなく、約束を破るべきだと自分の頭で考え、判断し、行動に移した。そんなエピソードです。

「息子が自分で歩いて帰ってきた」この言葉を聞く限り、いたって普通のことかもしれません。ですがよく考えると、実は大人でもこれができない人が非常に多いのではないでしょうか?

上司に言われたことだけをやる。先輩に聞かないと決められない。いわゆる「指示待ち君」は皆さんの周りにもいつのではないでしょうか。

「だって、そう言われたんで。」言われたことだけを、何も考えずに実行する大人。それにどんな意図があるのかを考えずに、ただ命令に従うだけの大人。自分に責任が来ないように、最低限の行動しかとらずにその正当性を主張する大人。

そんな人はたくさんいます。僕の身の回りにも。そんな中たった7歳の息子は、決められた約束を破り、自分の頭で決断し行動に移したわけです。そこから学べることはめちゃくちゃ多いのではないでしょうか。

就職したばかりで、右も左もわからない。だから指示を与えられないと動けないのは当然。そう考えていないでしょうか。周りが動いていないから、自分も動く必要がない。そう思っていないでしょうか。Twitterで批判が多かったから、自分もその意見に傾いている。そんな人も多いと思います。

それって、自分の意見ではなく誰かの意見に乗っかっているだけ。空気に流されているだけ。そうではないでしょうか。そんな空気感のようなものに従って、責任のないことをやっていて、本当に成長はあるのかと考えてほしいなと思います。

少なくとも、7歳の息子にできたことです。それを、社会に出て戦っている人ができないなんて道理はありません。要するに、勇気がないだけの透明人間になっていることになるのです。

自分の頭で考え、今持ちうる武器と、状況をしっかりと見極めた時。あなたがやるべき行動は必ずあるはずです。言われたことをやるだけじゃなく、自分の意志で動ける人になってほしいなと考えます。7歳の息子のように。

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