
GENBA Lab.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。
建設業界をもっと働きやすい場所にするために現場効率化事業をスタート。発信活動にも力を入れています。
- 建設業のデジタル化
- 生産性を上げる方法
- 部下の育て方
- 先輩や職人との接し方
- 図面の読み方
- 悩みの解決法
などなど、主に、現場監督目線での配信になります。
上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます!

会議の最中に、あくび。
数人でおしゃべりしているとき「ごめん、もう一回言って」。
打ち合わせや雑談、講義や例会など、人の話を聞く場面はたくさんあります。会話をしているときはいいのでしょうが、一方的に聞く場面では眠くなっちゃうことがありますよね。
そんな時、しっかりと内容を理解している人と、そうではない人がいると思います。今回は、その違いはどこにあるのかという部分をお話しします。
結論、知識不足なのです。よく考えてみてください。聞いている側が子供であるほど、話を聞いていない場面が多くないでしょうか。大人の方が少なくはなりますが、それでも結構みますよね。皆さんも経験があると思います。
とはいえ、すべての場面ではないと思います。しっかりと話を聞ける場面もありますよね。幼稚園児相手に、政治の話をしてもあくびしか出ませんが、アンパンマンの話をすると目をキラキラさせるわけです。
つまり、話を聞けるか聞けないかの問題の根源には、興味があるかないかが大きく関わっているのです。
では、その興味の根本にあるものは何でしょうか。それは「知識」です。
僕は現在、貯金と投資を半々で行っています。なので世界情勢や株価などの話をされると、興味津々で聞くことができます。建設業界の話や、ITの話もうなずきながら聞くことができるのです。
皆さんはどうでしょうか。世界情勢や株価、ITの話をされているときに、眠くなったりしていませんか?つまりそれは「自分には関係ない」と思っているからだということになります。
基礎の知識があって初めて、興味がわきます。興味があって初めて、話を聞くことができるわけです。全く聞いたこともない言葉をきいたとして、そこに知識のない人の耳には入ってきません。
自分の持っている知識に近しい内容であれば、そこと紐づけながら聞くこともできるでしょうが、それも土台になる基礎知識がないと響くことはないのです。
それはちょうど、理解できない外国語で一生懸命に話をされているのと同じような状態。ひたすらに念仏を聞かされ続けている状態と同じなのです。
また、興味があるかないかというのは「自分事になれるかどうか」も絡んできます。身近な人がケガをしたといわれると興味を持てても、ニュースで全く知らない人がケガをしても興味がもてません。結局は、他人の話なのです。
会議で社長の話を一方的に聞いているとき、眠くなっていないでしょうか。それはなぜなのかというと、まずは話している内容が難しすぎてわからないという「知識不足」が挙げられます。
そして、そもそも社長の話という時点で、自分には関係ないと捉え「他人事」になってしまっていることも原因の1つ。この2つの要因により、あくびが出てしまうということになります。
おしゃべりをしていても、興味のそそられない内容であれば、例えば窓の外の景色に気を取られたりします。完全に他人事です。だから急に話を振られたとしても対応できず、「ごめん、もう一回言って」となるのです。
人の話を聞くことは、退屈なこともあります。でもその原因は、あなたの知識が足りないということも言えます。もちろん、相手が楽しめる話し方をしていないのもあるでしょう。でもそれ以上に、興味をもっていないのです。
相手の話の内容に耳をしっかりと傾けるためには、その言葉にしっかりと耳を傾け、「自分ならどうか」「自分にとってどうか」と、自分と紐づけるように聞きましょう。
そうすれば、あくびや聞き直しが少なくなり、新たな知識や経験を手に入れることができるようになるでしょう。そして、広い見識を誰よりも早く手に入れることにつながります。結果として、あくびをしなければ他人からの評価も少なからず上がるはずです。
他人の話を自分事としてとらえられる力。育ててみてはいかがでしょうか?