みなさんは「IT」という言葉を聞いたことがありますか。
多くの人が「はい」と答えると思います。
ITに関する能力が低い建設業界の人でも、今や学生でも聞いたことがあるだろこのワードですが、意味や在り方を正しく理解できている人がどれだけいるでしょうか。
もしかすると、今現在このブログを読んでくださっている方の中にも、「IT」という言葉が出てきて、読むのやめようかな…なんて思ってる方もみえるかもしれません。
しかし、そんな方に朗報、今回は「働き方改革にITは必須ではない」というお話です。
何となく難しそうという理由で敬遠されがちな「IT」のイメージを変えられる内容になっているので、IT知識がないから働き方改革はできないと諦めている方にこそ読んで頂きたいです。
【働き方改革失敗の入り口】ITに頼ってしまう理由
働き方改革は、働く人が自分らしく生きられるように生産性を上げて残業を減らしましょうという改革です。
いざ、働き方改革を進めようとなると「IT」に走りがちですが、この選択は大きな間違いです。
ではなぜ私たちは、大した根拠もないまま「IT」に頼ろうとしてしまうのでしょうか。
それは【今の仕事が完成形だ】という大きな勘違いをしているからです。
【毎日多くの業務に追われて、残業が常態化している】こんな働き方が知らないうちに当たり前になってはいませんか。
どうにか早く終わらせようと一生懸命に働いているからこそ、これ以上の策はないと思い込んでしまうのです。
そして、もう他に案はないのではと、「IT」にすがりたくなってしまうのです。

【失敗の原因を明確に】働き方改革におけるITの位置づけ
「IT」や「デジタル」と聞くと、何だかすごい力をもっていて、魔法のように働き方改革が成功しそうな気がしてしまいますが、それは勘違いです。
「IT」や「デジタル」はあくまで私たち人間をサポートするためのものということを忘れてはいけません。
まずは「なくてはならないもの」という考え方から「あったらより良いもの」という考え方に改めましょう。
つまり、IT知識がないから進むことができないというのは間違いなのです。
言い換えるならば、「IT知識があったらもっといいかもしれない」でしょう。
冒頭でもお話した通り、働き方改革は生産性を上げて残業を減らすことが目的です。
「IT」を用いなくても生産性を上げられるのであれば、それは立派な働き方改革です。
生産性を上げるために、不要な業務をカットしたり、業務への取り組み方を見直したりした末に、自分たちの手でやるよりも「IT技術」を利用した方がより良いとなったときに、はじめて「IT」を取り入れるという選択にたどり着くのです。

まとめ
今回は「IT」にまつわる勘違いについてお話しました。
「IT知識のある人が少ないから働き方改革ができない」という考え方は大きな間違いとお分かりいただけましたでしょうか。
不要なものを減らして生産性を上げるという目的をもって探した働き方が「アナログ」なのか、「デジタル」なのか見極めましょう。
例えるならば、「冷蔵庫に卵があるからオムライスを作ろう」ではなくて、「オムライスを作りたいから卵を買おう」という思考です。
やみくもに導入しても、働き方改革は成功しません。意図があって「IT」を選択するから成功するのです。
「IT」は働き方改革における選択肢のひとつにすぎないのです。
「IT」なんてなくても改革はできる、「IT」はプラスアルファくらいの心持ちで改革を進めていきましょう。
