僕が1年生の頃、設計図と施工図の違いがわからず、
モヤモヤしている時期がありました。
「こういうことかも」という答えのようなものは見つかっても、
確信を持てずにいたのです。
皆さんもそういう経験はないでしょうか。
もしそんな時、先輩からその違いについて教わることが出来たら、どうだったでしょうか。
きっとすぐにモヤモヤは消え、
その答えを自信をもってさらに後輩に教えることが出来たはずです。
教わることによる効果は、まずモヤモヤ考えている時間が不要になることがあります。
さらにそれより重要なことは、「自信が付くこと」です。
だって、先輩が太鼓判を押してくれたことと同じだから。
仮に誰にも教わらずに、我流で仕事を進めていった場合、
きっと頭の中にはいつも「本当にあっているのか」という不安が蔓延した状態になるでしょう。
もちろんそれは、長い時間をかけて少しずつ解消されていくことでしょう。
ただ、とても時間がかかることです。
資格試験の勉強も、参考書なしに進めることはできなくはないでしょう。
ただ多くの合格者を出した参考書があれば、
「このまま進んでも大丈夫だ」という安心の元、学ぶことができるわけです。
要するに、「教える」ことの破壊力はここにあるのです。
先輩たちの言葉には、実はとても重みがあります。
だって、その業界を長く経験している人たちだから。
そんな先輩から教わるということは、
自信をもって前に進んでいいんだという確信が持てることと同義です。
逆に、まったく教わる先輩がいないとどうでしょうか。
不安を持ったまま仕事をすることになり、
確信を持てないまま職人さんに指示を出し、モヤモヤが日に日に増えていきます。
そんな状態で、仕事は楽しいでしょうか。
僕なら絶対に苦しいと思います。
「俺は教わったことがない」という人もいるでしょう。
それでもしっかりと成長できたと。
でもそれは一旦おいておきましょう。
仕事の種類も量も年々増え、考えも多様化した現代では、
工事の難易度も加速的に上昇しています。
時代は大きく変わり、価値観も変わってきているわけです。
ただ少なくとも、若者には早く成長してもらい、戦力になってもらいたいですよね。
じゃないと人手不足のこの状況は好転しないのですから。
「教える」ということには、時代を突破する大きな破壊力があると感じています。
若者に自信を与えることができ、成長を加速させる力があるからです。
とはいえ、時間がない。暇がない。
「だからしょうがない」ではなく、未来のために最大限工夫をしませんか?
それでも厳しいなら、外部の研修を活用するという選択肢もあります。
若者が自信をもって働き、次の時代を担える力を養うために。
少しでも早く、「教える」ことでこの時代を切り開いていきましょう。
そもそも僕は、そのチャレンジを後押しするために、独立したのです。
この声が届いてほしいと、切に願っています。