【施工管理】必見!超簡単!コンクリート数量の拾い方【計算方法】

「必見!超簡単!コンクリート数量の拾い方」の見出し画像
  • 本記事で学べること

コンクリート数量の拾い方

建築工事において、特に新築や増築であればコンクリートの数量を拾い出す作業は幾度となくする事でしょう。それは工事中だけではなく、見積もり段階での積算業務でもコンクリートの積算は、ほぼ確実に登場します。

ベースを拾って、柱を拾い、梁、布、壁、スラブ・・・時間をかけて地道に積み上げていくという作業。

近道はなく、淡々とこなしていく作業は、単純ですがかなりの労力です。そんなコンクリート積算の業務ですが、最終的にどうやってチェックしていますか?

自分で積算した時もそうですが、特に後輩や新人に任せた時、間違っていないかどうかをどの様にチェックしていますか?一つ一つの数式を追いかけていくのもありかもしれませんが、時間をかけすぎていませんか?

今回はコンクリートを拾った後の、超ざっくりした検算方法をお伝えします。ベテランの方々は知っているかもしれませんが、誰かの役に立ててもらうと信じて書いてみます。

この記事を書いた人
腕組みをする運営者

武田祐樹(たけだひろき)

総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。

現在はオンラインを中心に活動し、中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活動。YouTubeや音声配信、Instagramなどで情報発信を行い、電子書籍出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動も積極的に行う。

2023年3月には、建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演

保有資格

  • 1級建築士
  • 1級建築施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士

建設現場生産性向上サポート
HT RaisePLAN 代表 

目次

超簡単!コンクリート拾った後の計算方法

超簡単!コンクリート拾った後の計算方法

前段で理解しておいて欲しい事は、この方法は「正確な数字はわからない」ということです。

大きく方向がずれていないか、根本的なミスを犯していないかという部分をチェックする物であり、○.○○m3まで正確にチェックするという様な意図はありませんのでご了承ください。

例えば、基礎ベース。

大きさが2.0m×2.0m×H1.2mだったり、1.2m×1.5m×H0.7mだったり、様々な大きさが存在します。そのバラバラな規格のものが、規模によっては数十台に及ぶこともあります。にもかかわらずこのベースのコンクリート数量が【ざっくり何m3くらいなのか】を、あっという間に導く方法があります。

それは、【平均くらいのベース×台数】です。

いくらバラバラの規格とは言え、平均値があるはずです。大きさ的な中間くらいのベースを見付け、台数の多いベース側に少し寄せる。この辺は勘でしかありませんが、それでいいんです。正直、大勢に影響はありません。

梁も平均くらいの大きさを抜き出すところは同じです。その後に掛けるものは、台数ではなく「全部の長さ」です。土間やスラブは開口をざっくり加味して計算します。

この時に抜き出す平均値は、詳細な数字でなくても問題ありません、ある程度計算しやすいもので良いと思います。なんせ、ざっくりの数量をみつけだしたいだけなのですから。

どこでも使える「ざっくり検算」という方法

どこでも使える「ざっくり検算」という方法

この方法でいくと、延床2000m2程度の施設の新築工事だったとしても、4~5分あれば答えが出てしまいます。

例えば後輩の積算結果が「253.88m3」だったとしましょう。そしてざっくり数量が「240m3」だったとします。この場合のジャッジとしては、「OK」です。大きく方向性がそれているわけではないと判断していいと思います。

13m3も違うじゃないか!とお思いですか?そこが気になるなら、最初から一つ一つチェックする方法しかありません。

実例としてお話しするなら、僕の後輩が丸1日かけて「350m3です!」と計算をしたものがありました。それに対し、僕が「ザッと見てあげる」と言って、この方法でチャチャっと検算をしました。その答えは620m3でした。

おわかりでしょうか。

「絶対に」どこか間違えていますよね?左右対称な形状で、片方は計算したが、最後に×2をし忘れたとか。全く違う建物の図面を見ているとか。あり得ない話ではありません。

でもこのざっくり検算により、大きな危機は回避できたことになりますよね。その後に「一回自分で見直せ」と言えばよいのです。

コンクリート数量の拾い方まとめ

本記事でお伝えした計算方法は、かなり万能です。掘削などの他の数字にも応用可能ですし、お客さんの前でざっくりの数字をはじく時にも使えますし、現場でも業務でも使えます。

どこでも使えるこの「ざっくり検算」という方法をぜひマスターし、いろんな場面で活用してみて下さい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次