【建設業/施工管理】「新人研修って、なぜやってるんですか？」という問いにお答えます

こんにちは、現場ラボの武田です。今回はタイトルにもある通り、「なぜ僕が新人研修をやっているのか？」というお話です。

これは営業トークではなく、僕自身の想いを言葉にしておきたいという気持ちから書いています。普段、研修内容や実績については話すことがあっても、「そもそも、なぜ研修をやるのか？」という根っこの部分は、あまり表に出してきませんでした。

今回はその原点について、ざっくばらんにお話しできればと思います。

研修をやる理由は、大きく2つあります

僕が新人や若手向けに研修を行っているのは、明確な理由と想いがあるからです。その理由は、シンプルに言うと以下の2つに集約されます。

• 教えることが好きだから
• 教育が現場の効率化に直結すると考えているから

それぞれについて、少し詳しくお話しさせてください。

教えることが、何より楽しい

僕は「人に教えること」が純粋に好きなんです。何かを伝えたときに、相手が「なるほど！」と目を輝かせてくれる瞬間。あの表情を見るのがたまらなく嬉しい。

そして、その“理解”が積み重なっていって、いつの間にか一人で現場を回せるようになる。そんな成長の過程を近くで見守れることは、自分にとって本当に幸せなことなんです。

気がつけば、「教えること＝仕事」になっていましたが、これはまさに自分の“好き”を形にした働き方だと思っています。

効率化のためには“教育”が必要

もうひとつの理由は、「教育こそが現場の効率化に繋がる」と本気で考えているからです。

僕たち現場ラボは「建設業をワクワクする業界にしたい」というビジョンを掲げています。でも、現実には日々の仕事に追われ、余裕がない人が多い。そんな状況でワクワクなんて到底感じられないですよね。

じゃあ、どうすれば余裕が生まれるのか？

それは、教育によって新人の基礎力を底上げすることだと考えています。たとえば、新人が入ってきて「この記号、どう読むんですか？」「この図面の意味がわかりません」と聞かれるたびに、先輩たちは時間を割いて一から教える必要があります。

それって、現場の生産性を下げる原因にもなるんです。

もし、新人があらかじめ基本的な知識を持った状態で現場に入ってきたらどうでしょう？教える手間が大幅に減り、先輩は自分の業務に集中できる。結果として、チーム全体の効率が上がりますよね。

教育は、未来への投資であると同時に、“今”を少しでも楽にするための仕組みでもあるんです。

「会話する研修」で、疑問も拾えるスタイルに

僕の研修スタイルは、よくあるマニュアル通りの一方向的な指導とは違います。「この内容を教えます」「このスライドを読みます」といった一方通行ではなく、受講生との対話をベースに進める、双方向型のオンライン研修です。

たとえば、受講中にこんな質問が飛び交います。

• すみません、この記号って何を表してるんですか？
• 職人さんにどう話しかけたらいいかわからなくて…
• この工程、実際の現場だとどう管理してますか？

こういった現場でしか出てこないリアルな悩みに、その場で答えていくのが僕のスタイルです。

Zoomのチャットやマイクで気軽に話しかけられる雰囲気を大事にしていて、「こんなこと聞いていいのかな？」と思うような疑問でも、聞きやすい空気づくりを徹底しています。

オンラインだからこそ、一人ひとりの表情も見えやすく、受講生同士のやり取りも自然と生まれる。「動画を見て終わり」ではなく、現場で“今困っていること”をそのまま持ち込める場所として機能しているのが、この研修の強みです。

研修は、先輩たちの負担を減らす“仕組み”でもある

教育というと「未来のための投資」と捉えられがちですが、実は今この瞬間の負担を減らすための手段にもなります。

たとえば、こんな経験はありませんか？

• 新人に「この図面記号、なんですか？」と毎回聞かれる
• 「レベルって何ですか？」「墨出しってどうやるんですか？」と基礎の説明に時間がかかる
• 何人目かの新人に、また一から同じ説明をしている…

こうした何度も繰り返し発生する教えごとは、実はかなりの時間と労力を消耗します。でも、その多くはどの現場でも共通する基礎教育の部分なんですよね。

だったら、その部分は仕組み化して、外部に任せた方が効率的じゃないか？そう考えて立ち上げたのが、僕の研修です。

たとえば、図面の見方、用語の基礎、工程の全体像など、現場に出る前に知っておいてほしい共通知識を、あらかじめオンライン研修で身につけてもらう。

そうすることで、新人は「わからないことの前提」が減り、現場に入ったときに教えなければいけない内が1段階分ラクになるんです。

つまり僕の研修は、単なる知識の提供ではなく、教える時間を短縮し、現場の余裕を生む仕組みの一部として使えるツールなんです。

楽しそうに教える人から学んでほしい

結局のところ僕が研修をやっている理由って、ものすごくシンプルなんです。

建設業が好き。
施工管理の仕事が好き。
そして、人に教えるのが大好き。

この3つが揃ったら、もうやるしかないですよね。

だから僕は、「楽しく働ける人を増やしたい」という想いで、日々オンライン研修をやっています。ただの知識詰め込みではなく、「あ、仕事ってちょっと楽しいかも」と思ってもらえる時間を提供したいんです。

とはいえ、現場には現場の事情がありますよね。

• うちは少人数だから研修どころじゃない
• 毎回新人に同じことを教えるのが正直しんどい
• 外部研修って結局、効果あるの？

そんなふうに思っている方にこそ、ちょっと変わった僕の研修を試してほしいなと思っています。

僕にとって教育は、「未来のため」だけじゃありません。今の現場をちょっとだけラクにするための手段でもあるんです。効率化のためにも、現場の空気を少し軽くするためにも、そして何より、仕事を好きになる人を増やすために。

そんな想いでやっている研修なので、もし少しでも「気になるな」と感じてくれた方がいれば、いつでもお声がけください。