「DXって何から始めればいいんだろう」「AI導入しないとウチも遅れるのかな…」
最近、そんなモヤモヤを抱えている方も多いのではないでしょうか。
でも、デジタル化より先に考えてほしい大切な土台があります。それが、「採用」と「教育」です。
先日、職人さんを10人ほど抱える会社の方からこんな相談を受けました。
「会社や業界をもっと良くしていきたい。でも、まず何から手をつければいいのかわからないんです」。
「DXやAIに取り残されるんじゃないか…」と焦りながらも、「自分たちも何か変えなきゃ」と強く思っている様子でした。
その方に、私はこうお伝えしました。
「まずは、採用と教育を本気で考えてみてください」。
なぜ、デジタル化よりも「人」が大事なのか。
どうやって、未来を支える若い人材を確保し、育てればいいのか。
この記事では、現場で感じたリアルな話も交えながら、そのヒントをお伝えします。
この記事で学べること
- DX・AI導入に振り回されない自社にとって本当に必要な取り組み
→ デジタル化よりもまず「採用」と「教育」が土台である理由を理解できる。 - 建設会社における「若手採用」の具体的な方法
→ SNS(Instagram)やホームページを活用し、若者に会社を知ってもらう工夫が学べる。 - 若手が定着し、成長するための「教育の工夫」
→ 「個に寄り添う教え方」や「声かけ・褒め方」の具体例を知り、現場で活かせる。 - 「採用」と「教育」を軸に、無理なく自然にデジタル化(DX)が進んでいく流れ
→ デジタル化を「目的」ではなく、「人材を活かす手段」として捉える考え方が身につく。
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株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)
【保持資格】
- 一級建築士
- ー級建築施工管理技士
- 一級土木施工管理技士
【これまでの活動】
- 総合建設業で施工管理として17年勤務後、独立起業。
- 建設現場の生産性向上と施工管理の教育支援を展開。
- 中小企業庁「デジタル化応援隊事業」のIT専門家。
- YouTubeチャンネル『建設業を持ち上げるTV』を運営し、登録者1.2万人を獲得。教育特化長尺動画が8万回再生を突破。
- Instagramや音声配信など多メディアで情報発信。
- 電子書籍出版やオンラインセミナーを精力的に実施。
- 2023年3月、AbemaPrime出演で現場効率化施策が注目。
記事の監修

DX・AIに振り回されなくていい理由

「DXを進めないと」「AIを導入しないとウチも遅れる」。
そんなプレッシャーを感じている会社も多いですよね。
確かに、時代はデジタル化に進んでいます。
建設業界でも「ICT施工」や「AI活用」が話題です。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
それって、本当に今すぐ必要でしょうか?
デジタルツールはあくまで「道具」です。業務をラクにしたり、効率を上げるための手段にすぎません。でも、道具を使いこなす「人」がいなければ、宝の持ち腐れです。現場が混乱したり、負担が増えるケースも珍しくありません。
だからこそ、まず目を向けるべきは「人」です。
未来をつくるのは「若い人材」

では、会社を未来につなげるために必要なのは何か。それは、「若い人材を確保し、育てること」です。
どれだけ今、ベテラン職人さんが頑張っていても、5年後、10年後を想像してみてください。
「最近、腰が痛くてな…」
「そろそろ定年だからな…」
そんな声が、いずれ現場で聞こえてくる日が必ず来ます。その時、会社を支えるのは、今採用し、育てた若手です。だからこそ、「若い人がどうしたら入ってくれるか」「どうすれば辞めずに育ってくれるか」を、今こそ真剣に考える時なんです。

若者に届く「採用活動」は情報発信から

「若い人に来てほしい。でも、求人出しても全然応募が来ない」。
そんな声をよく聞きます。
「ハローワークに出してますよ」という方も多いです。でも、今の若い人たちって、ハローワークや新聞の求人欄を見ているでしょうか?
むしろ、スマホで仕事を探す時代です。
例えば、Instagramで
「この会社、なんか楽しそうだな」
「先輩たち、生き生きしてるな」
そんな投稿を見て興味を持つ若者も増えています。
まずは、自分たちの会社を「知ってもらうこと」がスタートライン。SNSやホームページを使って、会社の雰囲気や働く人の様子を発信していく。これが、今の若者に届く採用活動です。
「でも、SNSとか難しそうで…」と思うかもしれません。最初はそれで大丈夫です。「若い人に情報を届けないといけないんだ」と気づくことが一歩目です。
そこから、「じゃあInstagram始めてみようかな」「ホームページ作ってみるか」と、自然に動き始められるはずです。

辞めない人材を育てる「教育」は、個に寄り添うこと

「最近の若い奴は根性がない」「教えてもすぐ辞める」。
そう感じたことがある方もいるかもしれません。
でも、「若者のやる気がない」のではなく、「教え方」が昔と今でズレているだけかもしれません。
昔は、「仕事は見て覚えろ」でも何とかなりました。
でも今は、「段取りを丁寧に説明する」「小さなことでも褒める」
こうした細やかなサポートが必要です。
例えば、
「今日はこの仕事をここまでやろう」
「できたら報告して」
「お、早かったな!いいぞ!」
そんな声かけをするだけで、若手は安心して成長できます。
「どうやったら伝わるかな」
「どう接したら伸びるかな」
一人ひとりに向き合う姿勢が、若手を辞めさせず、一人前に育てるカギになります。

採用・教育に力を入れると、自然とDXも進んでいく

若手の採用や教育に取り組むと、
「若者はLINEでやり取りするんだな」
「写真管理もアプリの方が早いのか」
など、自然と若い世代に合わせた働き方が見えてきます。
すると、デジタルツールも「必要だから使う」流れになります。
デジタル化は、ただ「流行ってるから」ではなく、「現場に必要だから」進めるもの。採用と教育に力を入れると、結果的に無理なくDXも進んでいくんです。
デジタルも道具のひとつ。大切なのは「人」

インパクトドライバーが現場に広まった時も、
「そんなの使わんでも、手で回しゃええ」と言う人もいましたよね。
でも、一度使ってみたら「楽だし早いじゃん」となり、今では当たり前。
デジタルツールも同じです。
「必要だから使う」という順番で取り入れれば、無理なく馴染みます。
だから、最初に考えるべきは道具ではなく、その道具を使う「人」なんです。
まとめ:未来を支えるのは、やっぱり「人」
職人会社がまず取り組むべきこと。それは、若い人材を採用し、育てることです。
「若手にどう来てもらうか」「どう育てれば辞めずに力を発揮してくれるか」これを本気で考えることが、会社の未来をつくる第一歩です。
そして、その過程で自然とデジタル化も進んでいきます。
もし「SNSやってみたいけど…」「採用や教育、どう進めればいい?」と悩んだ時は、ぜひご相談ください。
>>相談してみる
未来をつくる第一歩、一緒に踏み出していきましょう。
あなたの会社の成長を、心から応援しています。
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