DXとは、デジタルによって仕事に変革を起こそうという考え方です。
これはぜひ推進すべきだと思うのですが・・・そもそもの勘違いがあるようです。
デジタルを使うと、仕事が減ると思い込んでいる点です。
断言しますが、そんな魔法はありません。いや、もしかしたらあるのかもしれません。
ただし、「DXをしていかなきゃ」と考えて段階の会社にとっては、そんなことを追い求めてはいけないのです。
施工管理の仕事は多岐にわたり、量も膨大。
そしてその一つ一つは、簡単に削れるものではありませんよね。
たくさんの失敗を経て、長い年月かけて作られた業務プロセスなんですから。パソコンによって多少業務は楽になろうと、やらなきゃいけないものの物量自体は大きく変わらないのです。
じゃあDXは無駄なのか?
と言われるとそういうことじゃありません。
まずは考え方を理解してください。
DXを進める目的は「つながる」ことです。
今まで紙だったものをデジタル化すると
→データになりますよね。
データにさえなれば
→インターネット上で共有することが可能になります。
インターネットを介すことが出来れば
→「誰もが取り出せる状況になる」というわけです。
ここが最も重要なポイント。
なぜなら、これで今まで切り離されていた「現場」と「会社」がつながることが可能になったわけですから。
場所が違うのに、オフィス内にいるのと同じようにリアルタイムで共有できるようになったわけです。
会社にいようとどこにいようと、現場の仕事を手伝うことのできる環境が整ったわけです。
・・・にもかかわらず、今まで通り現場仕事は現場の人が行う。会社の人は会社の仕事しかしない。
この状況がDXを阻んでいると気付きましょう。
これはまるで、隣の席にいるのに、片方は大残業をしていて休みもなく、もう片方は涼しい顔で定時に帰り有給まで完全消化している状況。
なんか変ですよね?
改めてお話しします。
DXの第一歩は「 つ な が る 」です。
これによって、会社の人間が現場業務を手伝うことができます。データが存在する業務は、どんどんと現場の外に出せるのです。残業を減らせるのです。
これがDXの初歩なのです。
まずは、様々な業務を現場にすべて押し付けてきた現状を受け止めましょう。
会社の仕事は会社の仕事であり、現場だけのものじゃありません。
もうみんなで助け合えるのですから。
実はDXは、助け合いの気持ちを形にすることが出来る、とても人間臭いもの。
本当は建設業にこそ、どんどんDXを進めるべきだと思っています。