年末年始や長期休暇、工事の都合などで「現場をしばらく止めなければならない」場面は、施工管理をしていれば必ず訪れます。いつもの日曜休みとは違い、数日から数週間にわたって人が入らない現場では、少しの確認漏れが思わぬ事故やトラブルにつながることも少なくありません。
実は、長期休止前に押さえるべきポイントは難しそうに見えて、基本はとてもシンプルです。大切なのは闇雲にチェック項目を増やすことではなく、「どこを見るべきか」という視点を押さえること。現場を長期で休止する際には、「事故」「侵入」「盗難」「自然条件」という4つの視点を意識して確認するだけで、休暇中のリスクは大きく減らすことができます。
本記事では、若手施工管理の方でもすぐ実践できるよう、現場を長期休止する前に最低限確認しておきたいポイントを分かりやすく解説していきます。
株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)
【保持資格】
- 一級建築士
- ー級建築施工管理技士
- 一級土木施工管理技士
【これまでの活動】
- 総合建設業で施工管理として17年勤務後、独立起業。
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- 中小企業庁「デジタル化応援隊事業」のIT専門家。
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- Instagramや音声配信など多メディアで情報発信。
- 電子書籍出版やオンラインセミナーを精力的に実施。
- 2023年3月、AbemaPrime出演で現場効率化施策が注目。
記事の監修

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飛散物をなくし事故を防ぐ
まず最初に確認すべきなのが、強風などで飛ばされる可能性のある物が現場に残っていないかという点です。軽量資材や仮設材、ゴミ、養生材などが風で飛び、近隣住宅の窓ガラスを割るといった事故は決して珍しくありません。残材や資材だけでなく、ゴミ類や廃材も含めて整理整頓を行い、外に置く必要があるものはしっかり固定・養生することが重要です。簡易水栓など転倒すると被害が大きくなる設備も忘れずに確認し、「万が一」を想定した対策を行いましょう。
侵入者を防止する環境を作る
次に重要なのが、第三者が簡単に現場へ入れない状態を作ることです。仮囲いの施錠、ゲートの確認、建物内部の施錠など、現場を一周してチェックすることが基本になります。足場についても、1段目の階段を外すなど、簡単に登れない工夫が有効です。「本気で入ろうと思えば入れる」という話ではなく、「入れないように配慮していたかどうか」が万が一の事故やトラブル時の責任判断に大きく影響します。立ち入り禁止の意思表示と物理的な対策、この両方を整えておくことが大切です。
盗難リスクのある物は必ず下げる
長期休止中は、工具や資材の盗難リスクも高まります。インパクトドライバーや電動工具、小型発電機など、持ち運びやすい物は現場に置きっぱなしにしないのが原則です。高価な重機類や重要な資材は、可能であれば現場から撤去しましょう。また、現場事務所内のパソコンやサーバーなども注意が必要です。クラウドへのバックアップを含め、「盗まれたら困るものが現場に残っていないか」を基準に確認することが重要です。
自然条件に備えた対策を行う
最後に、雪や雨など自然条件への備えも欠かせません。特に積雪がある地域では、釘や敷鉄板、資材の位置が分からなくなり、思わぬ事故につながることがあります。外に置いておくと危険なもの、雪に埋もれると分からなくなるものは、必ず養生や撤去を行いましょう。休暇前に一斉清掃を行い、現場をきれいな状態にしておくことで、自然条件によるリスクを最小限に抑えることができます。
まとめ
現場を長期で休止する際に最低限押さえるべきポイントは、「飛散物をなくす」「侵入者を防ぐ」「盗まれて困る物は下げる」「自然条件に備える」の4つです。この4点を確実に確認しておけば、休暇中に警察や近隣から連絡が入るような事態を防ぐ可能性は大きく高まります。
建設現場は未完成であるがゆえに危険も多く、第三者から見れば無防備な状態になりがちです。だからこそ、休止前のひと手間が施工管理としての信頼にもつながります。しっかり準備を整え、安心して休暇を迎えられる現場づくりを心がけましょう。
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