今回は「ポータブルスキル」の大切さについてお話しします。
建設業においてはもちろん専門スキルが大切になりますが、実はこれからの時代を生き抜くためには少し違った見方もできるという内容です。
意識するだけで「差がつく」ので、ぜひ最後まで読み進んでいただきたいと思います。
スキルは2種類ある
スキルには2種類あります。
1つは「専門スキル」で、特定の仕事や業界に特化したスキルです。例えば、建設業の場合は、施工管理のスキルがそれに当たります。
もう1つは「ポータブルスキル」で、どの仕事や業界でも使えるスキルです。例えば、人にわかりやすく説明する能力がそれに当たります。
このように、専門スキルは特定の業界に特化していますが、ポータブルスキルはどこでも使えるのが特長です。
建設業において専門スキルは重要ですが、今後の時代においてはポータブルスキルの方が重要であると考えます。
「ポータブルスキル」とは
ポータブルスキルとは、どの業界でも通用するスキル、どこの業界にも持ち運んでいつでも発揮することができるスキルのことです。
具体的例を示します。
例えば、建設現場では『朝礼を行う』というスキルがあります。現場で業務をどのような順番で進めていくかということを現場従業員に周知させる活動です。
ここにおけるポータブルスキルは何かというと、『人に対してわかりやすい言葉を使って堂々とハキハキ伝えること』になります。
僕は朝礼において、ここで人に伝えたいのかとか人が納得するとかね忘れずに覚えてられる限界とかそういうものを色々意識して朝礼を運営することに注力した時期ありました。
ここで手に入れることができたポータブルスキルは、『滞りなく皆さんに伝えることができるスキル』です。これは、朝礼だけで伝えるスキルではなくて、どこに行っても同じようにポータブルに持ち運びながら使えるスキルになります。例えば、転職をしようとした時に皆さんの力となってくれるスキルになります。
どちらが重要なのかはケースバイケースです。建設業にずっと居続けるのであれば、ポータブルスキルも重要かもしれませんが専門スキルがあれば生きていくことは可能です。ただし、副業を始めたい、新しいことにチャレンジしたいとなった時にはどこのポータブルスキルの方がむしろ大きく効いてくると思います。
仕事ができる人は「ポータブルスキル」を持っている
どの業界でも『この人は仕事ができるんだろうな』というタイプの人はポータブルスキルをいくつか持ってることが多いと感じています。
ポータブルスキルには、対人スキルやコミュニケーション能力、相手からの意見をうまく引き出す能力、顔と名前をすぐに覚える能力、会議をファシリテーションする能力などが含まれることを説明しています。また、建設業においては、これらのスキルが当たり前に使われているため、スキルとして捉えられていないことが多く、その結果専門スキルがないから自分は仕事ができないと感じる人が多いように感じています。
建築業の知識がなかなか実らないとしても、ポータブルスキルを一生懸命磨くことによって自分をもっと研鑽していくことが可能です。
例えば、予算の交渉能力は建設業界に別に限った話ではなく、全ての業種業態において共通するスキルとなります。ポータブルスキルと専門スキルを切り分け意識することで、スキルを自分の中で定着させやすくなります。また、工夫をしてどんどんどんどん前に進んでいこうという意識が湧きやすくなると思います。
言いたいことは、どこに行っても通用するようないつでも持ち運んで自分の中にとどめておくことのできるスキルというものは大切であるということです。
このスキルに皆さんがやってる事によって仕事によって業務によって得られるスキルは何なのかっていうことを考えながら仕事をするのと、ただなんとなく仕事をするのとでは最終的に自分の手元に残るものっていうのは全然変わってきます。
実は何気なくやってることでも、他の人はそう簡単にはできないようなことを行っている可能性があります。また、スキルを意識しながら仕事をすることで、仕事によって得られるスキルが変わってくる、仕事への意識が高まりスキル習得への熱意も変わってきます。
これからの時代は集団やチームで戦うという協調性を意識した組織戦ではなくて、「個人がどういうことができるのか」ということを明確に言えるかどうかが鍵になってくるでしょう・
「ポータブルスキル」まとめ
本記事では、「ポータブルスキル」の大切さについて言及しました。
何気ない中でもスキルはたくさんあります。専門スキルだけがスキルではありません。他の人が簡単にはできないことを言語化することができれば、それは立派なスキルになります。
ちょっとした意識の差で自分の長所を活かせる可能性が広がりますので、ぜひ今回のお話を覚えておいてください。