建設業界はなぜ変われない?『チーズはどこへ消えたか』に学ぶ、恐怖心と行動の重要性

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「チーズはどこへ消えた?」は、新たな一歩を踏み出す際に躊躇することがある人にとっての指針となる物語です。主人公たちはチーズを求めて行動する中で、壁や迷いに立ち向かい、前に進むことの大切さを学びます。

建設業界においても同様に、冷静な判断と一歩踏み出す勇気が必要です。私はこの物語から恐怖心を乗り越えて行動する重要性を学び、建設業界を変革するために独立しました。皆さんにも恐怖に制約されずに夢や目標に向かって進むことを応援したいと思います。

この記事を書いた人
腕組みをする運営者

武田祐樹(たけだひろき)

総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。

現在はオンラインを中心に活動し、中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活動。YouTubeや音声配信、Instagramなどで情報発信を行い、電子書籍出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動も積極的に行う。

2023年3月には、建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演

保有資格

  • 1級建築士
  • 1級建築施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士

建設現場生産性向上サポート
HT RaisePLAN 代表 

目次

『チーズはどこへ消えた?』

時代は大きく変わりつつあり、建設業界も、自分自身の価値観も変わっている昨今。変わりたい、行動を起こしたいと思うことはありますよね。業界を良くしたい、残業を減らしたい、副業を始めたい、転職をしたい、昇進を目指したいなど、様々な思いがあるでしょう。

しかし、新たな一歩を踏み出す際には躊躇してしまうこともあるかもしれません。私はそんな時、お気に入りの本『チーズはどこへ消えた?』を手に取ります。この本は、現場ラボを立ち上げる上でのきっかけになった本でもあります。まずは、この物語を少しご紹介しましょう。

動かない理由を探し続ける小人の話

物語の主人公は、2匹のネズミと2匹の小人です。彼らは迷路の中で幸せな生活を送るためのチーズを求めて歩き回っています。ある日、ついに山ほどのチーズを見つけました。喜び勇んでチーズを食べ始め、満腹になって幸せを感じていました。しかしある日、チーズがほとんどなくなっていることに気づきました。

ここから物語は2つに分かれます。2匹のネズミは、すぐさまこの現実を受け止め、また迷路の奥に飛び出していきました。ところが小人は動かない理由を探し続け、自分を正当化していました。でも決してチーズは現れることはありませんでした。

とうとう決心した1人の小人は、新たなチーズを求めて迷路に飛び込み、小さな欠片を食べながら進んでいく中で、前に進むことの素晴らしさを感じました。それでも、もう1人の小人は進もうとしませんでした。

飛び出した小人は壁や迷い道にぶつかりながらも進み続け、とうとう遠くに大きなチーズの山を見つけました。そこには2匹のネズミがおなかを太らせて待っていました。

この物語は、壁や迷いに立ち向かい、前に進むことの大切さを教えてくれます。進むことが難しくても、自分の意志を持って行動し、新たな道を切り拓くことで成長できると教えてくれるのです。

建設業界における現状と冒険心の必要性

この物語を読む時、いつも建設業界を思い出します。業界が固定観念にとらわれ、前進しない理由を見つけようとしているように映るからです。今のままで十分に成り立つ。だからこのままでいい。その気持ちが強く、変わろうとする気持ちをつぶします。

僕も変えようとした数少ない一人であり、そこに立ちふさがった絶望の壁を前に、進むことができなくなってしまいました。そこで私は行動を起こすことを決断したのです。こうしている間にも時代は進み、年数と共に労働力は減少続けるのです。

遅れて行動した小人は言いました。「もし恐怖がなかったなら、何をしただろうか」と。

上司の存在、業界の多数派の意見、歴史の深い伝統や常識。どれもこれも、行動に迷いを生む者ばかり。そこに恐怖を感じれば、動かないことが正解と感じてしまうでしょう。でももし、恐怖がなかったとしたら、僕は何をするのか。きっとそれが僕の正義なのです。

過去の考えにとらわれず、現状を変えるためには、行動が何よりも重要なのは知っています。一歩踏み出した小人の言葉が私の指針となりました。恐怖にとらわれずに行動することの重要性を理解し、建設業界を変えるために一歩踏み出す覚悟を決めました。

恐怖心を乗り越えた行動の重要性

建設業界を盛り上げるためには、冷静な判断と一歩踏み出す勇気が必要です。私は施工管理の仕事が好きであり、建設業界をより発展させるために情熱を注ぎたいと思っています。だからこそ僕は起業し、独立しました。

楽しく取り組みながら前進し、建設業界に携わる人全員がワクワクしながら働いてほしいという気持ちを持っています。この物語から得た教訓は、恐怖にとらわれずに冷静な判断をし、自分の道を選ぶ勇気を持つことです。

私は家庭を持ち、子供が三人います。独立して3年、まだまだ生活が安定しているわけではなく、困難な状況もあるかもしれません。施工管理時代を知る多くの人は、私に辞めることを勧めます。しかし、私はどんな年齢でも知識と覚悟を持ち、諦めず前進すれば大きな成果を上げられると信じています。

そんな私が伝えたいのは、恐怖心やリスクにとらわれずに行動することの重要性です。リスクのない人生はありませんが、冷静に状況を判断し、おかしいと感じたら勇気を持って変えていくことは大切だと思います。

建設業界は、まだまだ変革を遂げる可能性を持っていると考えています。この時代は、安定だけでなく変化も求められます。昨日と同じことを続けても未来は変わりません。少しずつ工夫し、恐怖心を克服すれば、一歩踏み出すチャンスが生まれるかもしれません。

『チーズはどこへ消えた?』という物語から学んだ教訓を胸に、建設業界の変革に貢献し続けます。そして、他の人々にも勇気と行動の重要性を伝えることで、彼らが自分のチーズを見つけ、成長する手助けをしたいと思っています。

どんな困難や障壁が立ちはだかろうとも、私たちは恐怖心を乗り越え、自らの道を切り拓いていくことができるのです。建設業界に限らず、どんな分野でも同様です。信じる心と行動を持ち続けることで、私たちは困難や障壁に立ち向かいながらも、夢や目標に向かって進むことができます。

恐怖心や不安は自然な感情ですが、それにとらわれずに自分の能力を信じ、行動することで成長し、成功をつかむことができるのです。

建設業界においても、新しい技術や手法の導入、働き方の改革、持続可能な社会の実現など、数々の課題があります。これらの課題に取り組むには、恐れや不確実性に立ち向かい、自分自身の可能性を信じることが不可欠といえるのです。

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