建設業のSNS発信は危険?現場写真投稿で起こる7つのトラブルと正しい対策【施工管理必読】

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「現場の様子をちょっとSNSに載せただけ」
その一枚の写真が、会社の信用を一気に失わせる引き金になることがあります。

近年、建設業界でもSNS発信は当たり前になりつつあります。施工実績のアピール、採用活動、会社のブランディングなど、SNSは確かに強力な武器です。しかしその一方で、建設現場はSNSと最も相性が悪い場所の一つでもあります。

設計図の写り込み、施工途中の誤解、個人情報の流出、契約違反。どれも「悪気なく投稿した」ことが原因で起きています。

本記事では、建設現場のSNS発信で実際に起こりやすい7つのトラブルを整理し、施工管理・現場監督が知っておくべきリスクと正しい対策を具体的に解説します。
「発信する前に、止まれるかどうか」。それが今の建設業に求められる判断力です。

株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)

総合建設業にて施工管理として17年間現場に従事した後、独立起業。建設現場の生産性向上と施工管理人材の育成を専門とし、現場実務に根差した教育・支援を行っている。

一級建築士一級建築施工管理技士一級土木施工管理技士の資格を保有し、施工管理の実務・教育・デジタル活用を横断的に支援。中小企業庁「デジタル化応援隊事業」ではIT専門家としても活動している。

YouTubeチャンネル『建設業を持ち上げるTV』を運営し、登録者数は1.2万人を突破。施工管理教育に特化した長尺動画は8万回再生を超えるなど、多くの現場関係者から支持を集めている。Instagramや音声配信、電子書籍、オンラインセミナーなど、複数メディアを通じて建設業界の底上げに取り組む。

2023年3月にはAbemaPrimeに出演し、現場効率化や施工管理の在り方についての取り組みが注目された。

記事の監修

腕組みをする運営者

株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)

記事の監修

腕組みをする運営者

総合建設業にて施工管理として17年間現場に従事した後、独立起業。建設現場の生産性向上と施工管理人材の育成を専門とし、現場実務に根差した教育・支援を行っている。

一級建築士一級建築施工管理技士一級土木施工管理技士の資格を保有し、施工管理の実務・教育・デジタル活用を横断的に支援。中小企業庁「デジタル化応援隊事業」ではIT専門家としても活動している。

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目次

建設業におけるSNS発信が増えている理由

近年、建設業界でもSNSを活用する企業や現場が急増しています。かつては「現場は外に見せるものではない」という考え方が主流でしたが、情報発信の価値が見直され、SNSが業務や採用に直結するツールとして認識されるようになってきました。その背景には、建設業ならではの強みと時代の変化があります。

施工実績・進捗共有が簡単にできる

SNSの最大の利点は、施工実績や現場の進捗を写真や動画で直感的に伝えられる点にあります。完成写真だけでなく、工事が進んでいく過程を発信することで「きちんと管理されている現場」「丁寧に仕事をしている会社」という印象を持ってもらいやすくなります。これまで報告書や口頭説明に頼っていた情報共有を、誰でも分かる形で外部に示せることが、SNS発信が広がった大きな理由の一つです。

企業ブランディング・採用に効果がある

建設業界では人手不足が深刻化する中で、SNSは採用活動の重要な入口になっています。現場の雰囲気や働く人の姿、完成した建物の達成感などを発信することで、「この会社で働いてみたい」と感じてもらえる可能性が高まります。また、技術力や実績を継続的に発信することで、取引先や顧客からの信頼獲得にもつながり、企業ブランドの強化という面でもSNSは無視できない存在になっています。

現場の「リアル」を伝えられる強み

建設業の仕事は、実際の現場を見なければ伝わりにくい側面があります。SNSを使えば、図面や文章だけでは分からない現場の空気感、スケール感、チームワークといった「リアル」をそのまま届けることができます。これは他業種にはない大きな強みであり、建設業だからこそSNSとの相性が良い理由でもあります。だからこそ、多くの企業や現場が発信に取り組むようになっているのです。

それでも建設業のSNS発信が危険と言われる理由

SNSは建設業にとって大きな武器になる一方で、「使い方を間違えると一気にリスクに変わる」と言われる業界でもあります。他業種と同じ感覚で投稿してしまうと、想像以上に大きなトラブルへ発展する可能性がある点を理解しておく必要があります

建設現場は情報リスクが極端に高い

建設現場には、設計図、施工方法、工程情報、取引先情報など、外部に出してはいけない情報が日常的に存在しています。写真一枚、動画一瞬でも、背景に設計図や施工詳細、未公開の建物情報が映り込むだけで、機密情報の漏洩につながる可能性があります。一般的なオフィス業務と比べて、建設現場は「見える情報量」が圧倒的に多く、SNS投稿と情報漏洩の距離が非常に近い業界だという点が、危険と言われる最大の理由です。

一度拡散すると取り返しがつかない

SNSの特徴は、投稿した瞬間に不特定多数へ拡散される点にあります。たとえ投稿後に「まずかった」と気づいて削除しても、スクリーンショットや転載は禁止転載によって情報が残り続けるケースは珍しくありません。特に施工途中の写真や現場の一部だけを切り取った投稿は、文脈を無視して拡散されやすく、誤解や炎上につながりやすい傾向があります。一度広がった情報は完全に回収できないという前提で、発信する必要があります。

個人投稿が会社全体の責任になる業界構造

建設業では、個人の投稿であっても「会社の現場」「会社の仕事」として受け取られるケースがほとんどです。作業服やヘルメットに社名が入っていれば、それだけで企業名が特定され、個人の軽率な投稿が会社全体の信用問題に直結します。さらに、元請・下請・施主と多くの関係者が絡む業界構造上、一社の投稿が複数の企業やプロジェクトに影響を及ぼす可能性もあります。この「個人=会社」という見られ方が、建設業のSNS発信をより慎重にすべき理由です。

建設現場のSNS発信に潜む7つの危険性

建設業のSNS発信が危険と言われる理由は抽象論ではなく、実際に現場で「起きがちな事故」が明確に存在するからです。ここでは、建設現場のSNS投稿で特にトラブルに発展しやすい代表的な7つの危険性を、施工管理・現場目線で具体的に整理します。どれも「悪気なくやりがち」なものばかりだからこそ、事前に理解しておくことが重要です。

① 作業員・関係者のプライバシー侵害

建設現場の写真や動画には、作業員や関係者の顔、名前、社名入りの作業服、車両ナンバーなどが簡単に写り込みます。本人の許可なくこれらをSNSに投稿すると、プライバシー侵害としてトラブルになる可能性があり、最悪の場合は会社としての責任を問われるケースもあります。特に現場写真は「雰囲気を伝えたい」という意図で撮られることが多いため、写り込みチェックを怠りやすい点が大きなリスクです。

② 設計図・施工方法などの機密情報漏洩

建設現場のSNS投稿で最も多い事故が、設計図や施工方法、工程表などの機密情報の写り込みです。ホワイトボード、図面台、タブレット画面、床に広げた施工図などは、本人が意識していなくても写真に写りやすく、拡大されれば内容が読み取れることもあります。競合他社への情報流出や取引先との信頼低下につながるため、建設業においては特に注意が必要なポイントです。

③ 契約違反・守秘義務違反

建設工事では、契約書に「現場写真の公開禁止」「SNS発信禁止」「第三者への情報開示禁止」といった条項が含まれていることが少なくありません。これを把握しないまま現場の様子を投稿してしまうと、意図せず契約違反や守秘義務違反となり、違約金や損害賠償に発展するリスクがあります。「個人のSNSだから大丈夫」という認識は、建設業では通用しないケースが多い点に注意が必要です。

④ 施工途中写真による誤解・炎上

施工途中の現場写真は、専門知識のない第三者から見ると「手抜き工事」「雑な施工」「安全管理が甘い」と誤解されやすいという特徴があります。実際には工程上まったく問題がなくても、写真だけが切り取られて拡散されることで、企業イメージの低下や炎上につながるケースがあります。SNSでは文脈が伝わりにくいことを前提に、施工途中の発信には慎重になる必要があります。

⑤ 施工ミス・不完全状態の拡散

現場では「後で直す」「次工程で隠れる」「検査前に是正する」という状態が日常的に存在しますが、SNSではその前提は一切考慮されません。修正予定の箇所や一時的な不完全状態が写真として拡散されると、「欠陥工事」「品質不良」として受け取られてしまう可能性があります。現場感覚では問題なくても、SNS上では通用しないという認識が不可欠です。

⑥ セキュリティ・犯罪リスク

現場の位置情報や周囲の状況が分かる投稿は、盗難や不審侵入などの犯罪リスクを高める原因になります。重機の配置、資材置き場、防犯体制が分かる写真や、「今この現場で作業中」と分かるリアルタイム投稿は、第三者にとって有益な情報になり得ます。ジオタグや背景情報も含め、SNS投稿がセキュリティリスクになる点は軽視できません。

⑦ 撮影行為そのものが危険

建設現場での撮影行為自体が、安全上のリスクになるケースもあります。高所作業中や重機稼働中にスマートフォンを操作することで、注意散漫になり、転落や接触事故につながる可能性があります。SNS用の写真を撮ることが目的化してしまうと、本来最優先であるべき安全管理がおろそかになる危険があるため、撮影タイミングと場所には十分な配慮が必要です。

実際に起こりやすいSNSトラブル事例

建設現場のSNSトラブルは、特殊なケースではなく「どの会社・どの現場でも起こり得る身近な事故」です。多くの場合、悪意や故意はなく、「これくらいなら大丈夫だろう」という油断が引き金になります。ここでは、実際に起こりやすく、再発しやすい代表的なトラブル事例を整理します。

写真1枚でクレーム・炎上に発展したケース

施工途中の現場写真を何気なく投稿したところ、第三者から「手抜き工事ではないか」「安全管理が甘いのでは」と指摘され、クレームや炎上に発展するケースは非常に多く見られます。現場では工程上まったく問題のない状態でも、写真だけが切り取られて拡散されると、文脈は一切伝わりません。一度ネガティブな見方が広がると、説明や弁明をしても印象を覆すのは難しく、企業イメージに長期的なダメージを残すことがあります。

社員の善意投稿が会社トラブルになったケース

「会社の雰囲気を良く見せたい」「頑張っている現場を知ってほしい」という善意からの投稿が、結果的に会社トラブルに発展するケースも少なくありません。個人アカウントでの投稿であっても、作業服や現場背景から会社名が特定され、機密情報漏洩や契約違反として問題視されることがあります。本人に悪気がないからこそ、社内ルールが曖昧な場合に起きやすい典型例です。

削除しても拡散が止まらなかった事例

問題に気づいて投稿を削除したものの、すでにスクリーンショットが拡散されており、完全に消せなかったというケースも現実に多く起きています。SNSでは「削除=なかったこと」にはならず、むしろ削除行為そのものが注目を集め、さらに拡散されることもあります。一度公開された情報は、半永久的に残る可能性があるという前提で発信しなければならない点が、SNSトラブルの怖さです。

建設業がSNS発信をするなら必ず守るべき基本ルール

建設業でSNSを活用するなら、「発信しない」か「ルールを決めて発信する」かの二択です。属人的な判断やその場のノリで投稿している限り、トラブルは必ず起こります。ここでは、最低限これだけは押さえておきたい基本ルールを整理します

投稿前チェックリストを作る

SNSトラブルの多くは「確認不足」で起きています。そのため、投稿前に必ず確認するチェックリストを作ることが最も効果的な対策です。写り込みに顔や名前、社名、車両ナンバーがないか、設計図や施工方法、工程表が映っていないか、契約上SNS投稿が禁止されていないか、誤解を招く状態の写真ではないかなどを機械的に確認できる仕組みを作ることで、個人の判断ミスを大幅に減らせます。

撮影・投稿の許可フローを決める

「誰が撮影していいのか」「誰が投稿していいのか」「誰が最終確認をするのか」を明確に決めていない会社ほど、SNSトラブルが起きやすくなります。現場担当者の判断だけで投稿できる状態は非常に危険です。撮影は現場責任者の許可制、投稿は管理部や広報の承認制など、ワンクッション置くフローを作ることで、感情的・衝動的な投稿を防ぐことができます。

個人アカウントと業務の線引きを明確にする

個人アカウントだから問題ないという認識は、建設業では通用しません。作業服や現場背景が映れば、会社は簡単に特定されます。そのため、個人アカウントであっても「業務・現場に関する投稿は禁止」「会社名・現場が分かる投稿は禁止」など、明確な線引きを社内ルールとして定める必要があります。曖昧な状態を放置すると、善意の投稿が会社全体のリスクになることを忘れてはいけません。

安全にSNSを活用するための具体的対策

SNSは使い方を間違えなければ、建設業にとって強力な武器になります。重要なのは「投稿しないこと」ではなく、「事故が起きない前提条件を整えたうえで投稿すること」です。ここでは、現場実務に落とし込みやすい具体的な対策を整理します

顔・社名・図面は「写さない・加工する」

SNS投稿で最も基本かつ重要なのが、「最初から写さない」か「必ず加工する」という考え方です。作業員の顔、ヘルメットや作業服の社名、車両ナンバー、設計図や施工図、工程表などは、意図せず写り込む代表例です。撮影時点でアングルを工夫して写さないことが理想ですが、完全に防げない場合はモザイクやトリミングで確実に情報を消す必要があります。「このくらいなら大丈夫」という判断が、後から最も後悔するポイントになることを忘れてはいけません。

リアルタイム投稿を避ける

建設現場のSNS発信では、リアルタイム投稿は原則NGと考えるべきです。工事中の様子を即時発信すると、施工途中であることが伝わらず誤解を招いたり、位置情報から現場が特定され、盗難や侵入リスクを高めたりします。投稿は工事完了後、もしくは十分に時間を空けて行うことで、情報リスクと炎上リスクを大幅に下げることができます。「今すぐ発信しなければならない理由」が本当にあるのか、一度立ち止まって考える習慣が重要です。

投稿文で誤解を防ぐ書き方をする

写真そのものに問題がなくても、投稿文の書き方次第で炎上するケースは非常に多くあります。施工途中の写真には「工事中」「仕上げ前」「調整中」などの説明を必ず添え、完成状態と誤解されないようにする必要があります。また、作業員の様子を写す場合も、「休憩時間の一コマ」「安全確認中」など文脈を補足することで、見る側の誤解を防げます。SNSでは説明不足が最大のリスクになることを前提に、写真だけで完結させない発信を心がけるべきです。

施工管理・現場監督が特に注意すべきポイント

建設現場におけるSNSトラブルは、投稿した本人だけの問題で終わらないケースがほとんどです。特に施工管理や現場監督は「自分が投稿したかどうか」に関係なく、現場全体の責任を問われる立場にあります。ここでは、施工管理だからこそ意識しておくべき注意点を整理します

自分が撮らなくても「止める立場」である

施工管理・現場監督は、自分がSNSに投稿しなくても「現場で起きている行為を管理する側」です。若手社員や協力会社が現場で写真を撮っているのを見かけた場合、それがSNS投稿目的であれば止める、もしくはルールを確認させる必要があります。「自分は関係ない」「本人のアカウントだから」という意識で見過ごすと、問題が起きたときに現場責任者として説明責任を問われることになります。施工管理は“撮らない人”ではなく、“止められる人”であることが重要です。

若手・協力会社のSNS投稿にも目を配る

SNSトラブルの多くは、悪意ではなく「知らなかった」「良かれと思った」投稿から発生します。特に若手社員や協力会社の作業員は、SNSリスクや契約条件を十分に理解していないケースが少なくありません。施工管理は、自社社員だけでなく、協力会社を含めた現場全体に対してSNS発信のルールを共有し、必要であれば注意喚起を行う立場にあります。「協力会社だから関係ない」ではなく、「現場で起きたことはすべて自分の管理範囲」という意識を持つことが不可欠です。

現場責任者としての管理責任

最終的に、現場で起きたSNSトラブルは「誰が管理していたのか」という視点で見られます。施工管理・現場監督は、安全管理や工程管理だけでなく、情報管理の責任者でもあります。現場内での撮影ルール、SNS投稿の可否、問題が起きた際の報告フローなどを事前に整理しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。SNS時代の施工管理には、「作る責任」だけでなく「発信を管理する責任」が含まれているという認識が、これからますます重要になっていきます。

会社としてSNSルールを整備する重要性

建設業のSNSトラブルは、個人の注意力やモラルだけに任せて防げるものではありません。現場には人の入れ替わりがあり、協力会社も多く、価値観やリテラシーもバラバラです。だからこそ、会社として明確なルールを定め、共通認識として持たせることが不可欠になります

口頭注意ではトラブルは防げない

「SNSは気をつけてね」「写真は勝手に上げないでね」といった口頭注意だけでは、トラブルはほぼ防げません。人によって受け取り方が違い、時間が経てば忘れられ、結局は“自己判断”に委ねられてしまうからです。特に建設現場では、忙しさや慣れから判断が甘くなりやすく、「これくらい大丈夫だろう」という感覚が事故や炎上につながります。ルールは曖昧な注意ではなく、文書として明文化されて初めて意味を持ちます。

最低限決めるべきSNSガイドライン

会社として最低限決めておくべきなのは、「何を投稿していいのか」「何を投稿してはいけないのか」を誰が見ても分かる形で示すことです。具体的には、顔や個人情報の扱い、設計図・施工途中写真の可否、現場名や位置情報の公開範囲、投稿前の確認フロー、問題が起きた際の報告先などが挙げられます。細かく作り込みすぎる必要はありませんが、「判断に迷ったときに立ち戻れる基準」を用意しておくことが、現場と会社を守る最大のポイントです。

教育・研修に組み込むメリット

SNSルールは作って終わりでは意味がありません。新入社員研修や安全大会、協力会社向け説明会などに組み込み、繰り返し伝えることで初めて定着します。特に若手社員はSNSが身近だからこそ、「会社としてのNGライン」を早い段階で理解させることが重要です。教育の中で事例を共有し、「なぜダメなのか」「何が問題になるのか」を具体的に伝えることで、ルールは単なる禁止事項ではなく、現場を守るための知識として浸透していきます。

まとめ|建設業のSNSは「使い方次第で武器にも凶器にもなる」

建設業におけるSNS発信は、施工実績の可視化や企業ブランディング、採用強化といった面で大きな効果を発揮します。一方で、設計図や施工途中の写り込み、個人情報の露出、契約違反など、他業種とは比べものにならないリスクを常に抱えているのも事実です。

多くのSNSトラブルは、悪意や故意ではなく「これくらい大丈夫だろう」という油断から起きています。しかしSNSでは、一度公開された情報は取り戻せません。削除しても拡散は止まらず、個人の投稿が会社全体の信用問題へ発展するケースも珍しくありません。

だからこそ建設業では、
・発信前に立ち止まる
・ルールを決めて共有する
・施工管理が“止める判断”を持つ
この3点が極めて重要になります。SNSは正しく使えば、現場と会社を強くする武器になります。反対に、知識とルールがなければ、一瞬で凶器にもなります。

「発信する前に止まれるか」
それが、これからの施工管理・現場監督に求められるプロの判断力です。

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