若手育成の4つのステップもいよいよ最終章。この記事では「会社と連携せよ」をテーマに、どうすればあなたのキャリアを次のレベルに引き上げられるかを解説していきます。
もし、今現場での仕事を一通りマスターし、「自分、完璧かも?」と感じているなら、実はここが大きなチャンス!この第4フェーズでは、現場の運営だけでなく、会社全体を見渡す力を養うことで、あなた自身がさらなる成長を遂げるポイントが隠れています。
この記事を読み終えれば、あなたの視野がぐっと広がり、次のキャリアステージへの準備が整います。
さあ、「現場」から「会社全体」へと意識をシフトさせて、新たな視点を手に入れましょう!
これまでのフェーズを振り返って
まず、これまでの若手育成のフェーズを振り返ってみましょう。
第1フェーズでは、基本的なルールを学び、会社にとって致命傷にならないような基礎を徹底的に身に付けることが目的でした。
第2フェーズに進むと、自分自身の力で現場を動かし、達成感や仕事の喜びを実感するようになります。
そして第3フェーズでは、さらに視野を広げ、現場全体を見渡し、先を見越して管理する力を身に付け、周囲の不安を取り除きながらリーダーシップを発揮する段階に進んでいきます。
これらを経て迎える第4フェーズこそ、最終ステージです。このフェーズでは、現場運営のスキルを持つだけでは不十分であり、次のステップとして、会社全体を見渡し、より大きな視野で仕事に取り組む必要があります。
この記事を書いた人
株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)
【これまでの活動】
- 総合建設業に17年在職後、独立起業。
- 建設現場の生産性向上支援や施工管理の教育支援を展開。
- 中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家。
- YouTubeや音声配信、Instagram・メールマガジンなどで情報発信を行い、電子書籍の出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動に積極的に取り組む。
- 建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演(2023年3月)。
現場を超えて会社全体を見渡す力を養う
第4フェーズに入ると、あなたはすでに現場を動かす力を持っているはずです。ここでの課題は、視点をさらに広げ、会社全体の運営を意識することです。
もし現場を100点のパフォーマンスで回していたとしても、他の現場が50点であれば、会社全体の評価はどうなるでしょうか?「この会社、ダメなんじゃない?」という印象を与えてしまうかもしれません。一方で、80点の現場が2つあれば、会社全体の評価はぐっと上がります。つまり、会社は個々の現場のパフォーマンスではなく、総合力で評価されるのです。
現場での成功に満足せず、他の現場や部署の状況にもしっかりと目を向け、全体のバランスを意識することが、会社全体の成長につながります。そして、その視点を持つことこそが、この第4フェーズでの大きな成長の鍵となるのです。
会社全体のバランスを意識して働く
第4フェーズで求められるのは、現場だけでなく、会社全体の運営プロセスを把握する力です。営業が新しい案件を取ってきて、見積もりが作成され、工事が着工され、最終的にお客様に引き渡されるという一連の流れの中で、現場監督としてのあなたの役割は非常に重要です。
しかし、それだけでは会社全体を動かすことはできません。営業が仕事を取ってこなければ工事は始まりませんし、見積もりが適切でなければ利益も上がらない。あなたの現場がうまく進行するのも、総務や経理、営業といった他の部署のサポートがあるからこそです。つまり、あなたの成功は他部署の力に支えられていることを忘れてはいけません。
この段階での重要なポイントは、現場の外に目を向け、他の部署や会社全体の動きを意識しながら働くこと。現場と会社全体のバランスを取ることで、あなた自身の仕事の成果もさらに向上していくのです。
若手育成とチーム全体の成長をサポート
第4フェーズにおいては、他の社員の育成にも積極的に関わることが求められます。自分だけが成長しても、周りのメンバーがついてこなければ、会社全体の力は上がりません。優秀な社員もいれば、まだ成長が必要な社員もいるでしょう。ここで、あなたが持っている知識や経験を伝え、チーム全体を底上げすることが重要です。
たとえば、ダメな社員がいたとしても、しっかり教えて育てていけば、その人も成長します。その成長はやがて会社全体の成長に繋がり、最終的にはあなた自身の成長にも結びつくのです。第4フェーズでは、自分だけでなく、チーム全体で成長していく姿勢を大切にしてください。
第4フェーズをクリアすることで見える新たなキャリアステップ
このフェーズをクリアすると、あなたは会社の中での成長を一段と進め、将来的なキャリアの選択肢も広がります。会社内での昇進を目指すのも一つの道ですし、転職や独立を考えることも視野に入れられるようになるでしょう。大切なのは、現場を超えた視点を持つことで、会社全体に貢献しつつ、自分のキャリアや人生についても自由に選択できる段階に達することです。
どの道を選んでも、あなたの成長は続いていきます。だからこそ、この第4フェーズで得た広い視野を大切にし、さらなるステージへと挑戦していってください。
視野を広げて、次のステージへ
若手育成の最終フェーズを通して、あなたが会社全体を見渡す力を養うことで、今後のキャリアは新たなステージへと進むことができるでしょう。現場を超えた視点で、会社全体の運営に関わり、チーム全体をサポートすることで、あなた自身の成長にも繋がります。
自分の限界を決めず、広い視野を持って未来を切り開いていきましょう。あなたの成長の先には、これまでにない大きなチャンスが待っています!
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