建設業界の未来を見据えて──AI時代における僕の覚悟と挑戦

ここ最近、ずっと心の中に引っかかっていたことがありました。
それは、「このままのやり方で、建設業界を本当に良くしていけるのか?」という問いです。

5年前。僕は“建設業を持ち上げるTV”と“現場ラボ”を立ち上げ、現場改善や施工管理の効率化をテーマに、建設業界の未来に貢献したいという想いで走り出しました。たくさんの方と出会い、発信を続け、少しずつ反響も広がっていきました。

でも、気づけば自分の中に、ずっと解消できないモヤモヤが残っていたんです。
「今のやり方の延長線上に、本当に明るい未来があるのか?」
その問いが、次第に僕の中で大きくなっていきました。

そしてようやく最近になって、その問いに対する“ひとつの答え”が見えてきたんです。それは、「施工管理はAIに代替されていく。その分、職人が主役になる未来を描こう」という覚悟でした。

今回の記事は、その気づきと、僕が次に踏み出すアクションを言語化したものです。同じように、建設業界の未来を模索しているあなたにとって、何かのヒントやきっかけになれたら嬉しいです。

株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)

【保持資格】

  • 一級建築士
  • ー級建築施工管理技士
  • 一級土木施工管理技士

【これまでの活動】

  • 総合建設業で施工管理として17年勤務後、独立起業。
  • 建設現場の生産性向上施工管理の教育支援を展開。
  • 中小企業庁「デジタル化応援隊事業」のIT専門家
  • YouTubeチャンネル建設業を持ち上げるTV』を運営し、登録者1.2万人を獲得。教育特化長尺動画が8万回再生を突破。
  • Instagramや音声配信など多メディアで情報発信
  • 電子書籍出版オンラインセミナーを精力的に実施。
  • 2023年3月、AbemaPrime出演で現場効率化施策が注目。

記事の監修

腕組みをする運営者

株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)

【保持資格】

  • 一級建築士
  • ー級建築施工管理技士
  • 一級土木施工管理技士

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【これまでの活動】

  • 総合建設業で施工管理として17年勤務後、独立起業。
  • 建設現場の生産性向上施工管理の教育支援を展開。
  • 中小企業庁「デジタル化応援隊事業」のIT専門家
  • YouTubeチャンネル建設業を持ち上げるTV』を運営し、登録者1.2万人を獲得。教育特化長尺動画が8万回再生を突破。
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目次

AIとの出会いがもたらした気づき

最近、AIと日常的に向き合うようになってから、正直、衝撃を受けることばかりです。質問すれば即座に答えが返ってきて、しかもその情報量と正確さたるや…まるで百科事典に感情が乗ったような存在なんです。

「これ、人間が“知ってる”ことにどれだけ意味があるんだろう?」
そんな問いが、自然と心に湧いてきました。

そう、いま僕たちは、「知識があること=価値」だった時代の終わりを迎えているのかもしれません。

この視点を建設業界に落とし込むと、面白い構造が見えてきます。建設の仕事は大きく分けて、“頭脳”を使う仕事(設計や施工管理)と、“肉体”を使う仕事(職人による現場作業)の2つに分類されます。

フィジカルな作業、たとえば鉄筋を組んだり、塗装を仕上げたりする工程はまだまだAIでは難しい。
でも、知的業務となると話は別。すでにAIは、設計図を解析したり、施工の工程を最適化したりと、人間の“頭脳労働”を補完・代替できるレベルに手が届いているんです。

つまり、「AIに任せられること」と「人間にしかできないこと」の線引きが、今まさに塗り替えられようとしている。それに気づいた瞬間、僕の中で何かが大きく動き始めたんです。

経験と勘も再定義される時代

たとえば、鉄骨建方の工程を組むとき。僕らは当たり前のように、いろんな要素を頭に入れながら計画を立てていますよね。

部材の数は? 建物の複雑さは? 本体と付帯のバランスは?さらには、どの職人さんが今どれくらい動けるのか。そんな現場のリアルな事情も織り交ぜながら、「このスケジュールでいこう」と判断を下す。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。このプロセスって、全部「情報をインプット→判断→アウトプット」という、ある意味“計算”の連続なんですよ。

ということは……この作業、実はAIにもできてしまうんじゃないか? という仮説が生まれます。

これまで僕たちは、「経験と勘」が人間の特権だと信じてきました。でも、もしそれが“膨大なインプットから導かれたパターンの蓄積”に過ぎないとしたら。AIだって同じこと、いや、むしろもっと正確にやれる可能性すらある。

つまり、「経験や勘」も、いよいよ再定義される時代が来たのかもしれません。人間だからこそ…と信じてきた部分に、AIが静かに、しかし確実に手を伸ばしはじめている。そんな実感が、日々リアルに迫ってきているんです。

僕この気づきが導き出した、建設業界を変える“2つのアクション”

AIとの出会い、そして施工管理の本質を見つめ直したことで、僕の中で今やるべきことが、はっきりと見えてきました。

それは、ただの改革じゃない。建設業界の未来を守る、そしてもっと魅力的な業界に進化させるためのアクションです。

1. 技術を“資産”に変える──教育とAIの共育インフラづくり

施工の技術やノウハウは、いまも多くが“現場の空気”に溶け込んでいます。でも、それをこのまま「経験者の頭の中」に閉じ込めておくのは、あまりにも惜しい。

だからこそ僕は、現場で磨かれた技術を動画やテキストで体系化・データ化していく仕組みをつくります。これは新人教育のための「教える仕組み」であると同時に、AIに学ばせるためのデータベースでもあるんです。

教えること=AIを育てること

この視点で動けば、人材育成とAIの進化を同時に進められる。やがてそれは、建設業界の“知のインフラ”となり、未来の担い手たちにバトンを渡す強力な武器になると信じています。

2. 少人数でも回る現場へ──「コアエンジニアモデル」の導入

人手が足りない。だけど、やることは増えていく。この現場のリアルな課題に対して、僕がたどり着いたのが「コアエンジニアモデル」という考え方です。

現場作業以外の計画・調整・発注・報告などの業務をすべてバックオフィスに集約。そこでAIやITシステムを活用して、効率よく、精度高く処理していく仕組みを構築します。

現場では、少数精鋭の職人チームがフィジカルを担う。バックでは、AIと人が連携しながら、頭脳の仕事を回していく

この体制があれば、人口が減っても現場は回る。むしろ、無駄を削ぎ落としたスマートな働き方ができるようになると考えています。

この2つのアクションは、AIが得意なことはAIに任せ、人間は人間にしかできないことに集中するそのための“準備”であり、“未来への投資”です。

ブルーカラークール──職人が主役になる未来

今、アメリカでは「ブルーカラークール」という新しい価値観が広がり始めています。AIやITが進化し、頭脳労働の多くが機械に置き換わる中で、「自分の手でモノをつくる」ことの尊さや、「体を動かして働く」ことのかっこよさが再評価されているのです。

それって、まさに僕たち建設業界が目指すべき未来じゃないでしょうか?

施工管理の多くをAIに任せられるようになれば、現場で実際に手を動かす職人こそが“主役”になります。

鉄骨を組む手の力、左官のコテ捌き、鳶職の俊敏な動き。そういった“人にしかできない技術”が、もっともっと尊敬される時代が来る。「現場で働くのって、めっちゃかっこいいよね」という価値観が、当たり前になるかもしれません。

そしてそれこそが、人手不足に悩む今の建設業界にとって、最大の希望になるのではないかと僕は思っています。

現場ラボが目指す未来

建設業界はいま、大きな転換期に差しかかっています。AIの進化によって知的業務が代替されていく一方で、「人にしかできない仕事」に改めて注目が集まるようになりました。

僕が出した答えは、施工管理をAIに任せ、職人が再び現場の“主役”になる未来をつくるということ。そのために現場ラボが推進していくアクションは、次の2つです。

1つ目は、教育コンテンツを軸にした技術データの体系化。現場で培われたノウハウを動画やテキストで整理・蓄積し、新人教育にもAI学習にも役立つ“知のインフラ”を整えていきます。

2つ目は、少人数でも運用可能なAI連動型の現場体制づくり。施工管理の業務をバックオフィスに集約し、AIとITを駆使して効率化する「コアエンジニアモデル」で、人口減少時代にも柔軟に対応できる仕組みを構築していきます。

これらを推進することで、施工管理はより合理化され、職人の仕事が再び「かっこいい」と注目される現場が生まれていくと、僕は確信しています。

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、これは僕の「理想」ではなく「覚悟」です。今後の現場ラボのすべての活動は、この考え方を軸に進めていきます。

ぜひこれからも、僕と現場ラボの挑戦に注目し、応援していただけたら嬉しいです。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

建設業界の未来を、一緒に、ワクワクしながら変えていきましょう!

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