建築の図面を開いたとき、アルファベットや数字がずらっと並んでいて「これって何?」と感じたことはありませんか?
特に構造図は専門的な記号が多く、初めて見るとまるで暗号のようです。
今回は、全国の建築現場で共通して使われる構造図の記号について、初心者向けにわかりやすく解説します。この記事を読むことで、図面がぐっと読みやすくなるはずです。
株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)
【保持資格】
- 一級建築士
- ー級建築施工管理技士
- 一級土木施工管理技士
【これまでの活動】
- 総合建設業で施工管理として17年勤務後、独立起業。
- 建設現場の生産性向上と施工管理の教育支援を展開。
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- Instagramや音声配信など多メディアで情報発信。
- 電子書籍出版やオンラインセミナーを精力的に実施。
- 2023年3月、AbemaPrime出演で現場効率化施策が注目。
記事の監修

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設計図書の分類
まず、建築の設計図は大きく分けて建築図と設備図の2つに分類されます。
- 設備図: 電気設備図と機械設備図に分かれます。
- 建築図: 意匠図と構造図に分かれます。
意匠図は、部屋の間取り図のように比較的内容を把握しやすいのですが、構造図は建物の骨格を担う部分の図面であり、記号や数字の羅列で専門性が高いため、初心者がつまずきやすいポイントです。
主要な構造部材の記号
構造図に頻繁に出てくる基本的な記号を覚えましょう。これらの記号は全国共通で使われています。
- F(Footing): フーチングの頭文字で、基礎を指します。建物の重みを支える地中の部分です。
- C(Column): コラムの頭文字で、建物の骨組みとなる柱を指します。
- P(Pillar): ピラーの頭文字で、C(柱)とC(柱)の間にある小ぶりの間柱を指します。
- G(Girder): ガーダーの頭文字で、柱と柱をつなぐ主要な大梁を指します。
- B(Beam): ビームの頭文字で、G(大梁)とG(大梁)をつなぐ小梁を指します。
- S(Slab): スラブの頭文字で、床の部分を指します。床下の空間が空いている場合にSと表記します。なお、土や砂利で埋まっている場合は「土間スラブ」としてBSと表記することが多いです。
- W(Wall): ウォールの頭文字で、壁を指します。記号の後に続く数字(例:W15)は、壁の厚み(150mm)を表します。
組み合わせで読み解く
これらの基本的な記号に別のアルファベットが組み合わされることで、より具体的な意味を表します。
基礎部分の記号
地中にある部材は、基本的に頭にF(基礎)の記号がつきます。
- FG: 基礎大梁(地中にある大梁)
- FB: 基礎小梁(地中にある小梁)
- FS: 基礎スラブ(地中にある床版。耐圧版とも呼ばれます。)
- FW: 基礎壁(地中にある壁)
特殊な壁の記号
壁を表すWの記号に、別のアルファベットがつくことで特別な役割を持つ壁を表します。
- EW: 耐震壁。Earthquake(地震)の頭文字Eがつきます。
- KW: 階段壁。階段の頭文字Kがつきます。
「跳ね出し」部分の記号
片側だけが支えられている「跳ね出し」構造には、キャンティ(Cantilever)の頭文字Cがつきます。
- CG: 跳ね出し大梁
- CB: 跳ね出し小梁
- CS: 跳ね出しスラブ(バルコニーなど)
まとめ
構造図は、単なる“図面”ではなく、建物の骨格や安全性を読み解くための設計者からのメッセージです。
今回紹介した記号はすべて全国共通で、ほとんどが英単語の頭文字から作られています。
「この記号は何の頭文字だろう?」と考えるクセをつければ、見慣れない記号でも意味を推測でき、図面を読むスピードと正確さが格段に上がります。
構造図を理解できるようになると、現場での会話がスムーズになり、指示や確認も的確に行えるようになります。
それは新人にとって大きな自信となり、キャリアの土台にもなります。
まずは今回ご紹介した基礎記号・組み合わせ・特殊記号を確実に覚えることから始めてみましょう。
図面の“暗号”が解けたとき、建築の世界が一気に広がって見えるはずです。
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