情報をそのまま鵜吞みにしてしまっていると、
つい勘違いしてしまうものが2つあります。
今回はこれについてお話ししましょう。
1つ目は【教育は、人を育てるために行うもの】という考え。
2つ目は【情報発信は、採用を強化するもの】という考え。
両者とも、一見間違えていなさそうな気がします。
いや正確には、すべてが間違えているわけではありません。
表面上の言葉としては正解ともいえます。
ただ、本質的ではないのです。
では、それぞれ解説していきます。
教育を行うことで社員の実力を強化し、会社を強くすること。
きっとこれが一般的なとらえ方でしょう。
でも、今は違います。
教育は、社員を育てるためのものではなく、
【若者に目を向けるため】のものです。
教育にしっかり目を向ける会社は、
自ずと若者に目が向くことになります。
性格や得意分野、実力や価値観など。
時代と共に変わってきたものが何なのかを、敏感に感じることができるのです。
逆に教育を大切にしない会社は、
今や過去しか見ることが出来ず、ベテランが力を持ちます。
結果、変わることが出来ず、
古い体質が抜けない会社となっているのです。
事実、教育を大切にしている会社は生き生きとし、
ないがしろにする会社はどんどんと疲弊しています。
未来の会社を作るのは、いつだって若者。
そんな若者と積極的にかかわる会社は、
足りないものに気付き、変革の力が湧いていく会社と言えるのです。
採用力を上げるためには、情報発信を強化した方がいい。
きっとこれが一般的なとらえ方でしょう。
でも、それは間違いです。
情報発信は、採用力を上げるための施策ではなく、
【離職率を下げるため】の施策です。
SNSで会社の良い面や、かっこいい発信ばかりをしたとしましょう。
そこに集まるのは、そのかっこよさに惹かれた人ですよね。
つまりそれは、後日「そんなはずじゃなかった」と辞める人とも言えます。
そうではなく、リアルな日常をしっかりと発信しましょう。
すると、採用人数は減るでしょうが、
本当の会社を知っている人が集まります。
もともとそのつもりだったため、
辞める可能性は圧倒的に下がるのです。
とにかくたくさん採用し、少しでも残ればいい。
これでは、教える労力もコストも増大します。
現場は「どうせ教えたって、すぐ辞める」とモチベーションを下げます。
一つも良いところがないことに気付いてほしいのです。
今の時代は、会社の未来は「教育」と「情報発信」が握っています。
ですが、その本質を見間違えてはいけません。
未来を担う若者にしっかりと目を向け、
そして偽りのない会社の姿を世に発信していく。
これが、いつまでも伸び続ける会社だと考えます。