今回は、とても活用しやすい助成金のお話をしたいと思います。
「助成金」は、「補助金」とは違って、条件が合致すれば基本的にはもらえるものです。
知らないだけでもらっていない会社がいる一方で、うまく活用している会社もあります。
申請の手間はあれど、これはとてももったいないことだと思うのです。
新人研修や社員研修などを、会場やオンライン問わず実施している方、実施しようとしている方は、ぜひ知っておいてほしい内容です。
また、研修をやってもらえるように上司を説得するための武器にもなりますので、参考にしてみてください。
◇人材開発支援助成金:厚生労働省
この制度、簡単に言えば「社員の教育にかかるコストの一部を、国が負担してくれる」というもの。とは言え、そのお金の出どころは「雇用保険」として会社が納めているものですので、使わなければ損ですよね。
研修を受けた時にかかる費用の45%が経費助成され、さらに研修にかかった時間×760円分の賃金助成も加算されます。
合算すると、◆60%以上の費用が戻ってくる◆こともあります。
社員のスキルも向上し、費用も軽減する。素晴らしい制度ですよね。
この助成金は、いくつかのコースに分かれますが、新人スキルアップ研修も主任実践力アップ研修も、この制度では「人材育成支援コース」を選ぶことになります。
せっかくなので、現場ラボコンサルタントで開催しているオンライン研修を例に説明しましょう。
基本条件は大きく2つ。
◎1つ目は、『OFF-JTであること』です。
OFF-JTとは、業務とは関係ない場所で学ぶことで、業務をやりながら教えることとは違います。
会場を使っての研修もOKですが、オンライン研修も条件によってはOKになります。
ちなみに新人スキルアップ研修は「同時双方向型の通信訓練」に該当し、もちろん助成対象となります。
◎そして2つ目の条件は『訓練時間が10時間以上』というもの。
新人スキルアップ研修は合計で60時間の研修ですので十分にクリアします。もちろん、教材に関する費用も対象となるのです。
では、サクっとシミュレーションしてみましょう。
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新人スキルアップ研修は月額42,000円(教材動画費込)、6か月の研修
『合計:252,000円』
経費助成は、252,000円×45%=113,400円
賃金助成は、760円×60時間=45,600円
『助成額:159,000円』
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つまり、月額42,000円→月額15,500円で毎週研修を受ける計算となります。
実に【63%の費用が助成される】のです。
もちろん、他社の研修でも同じように、条件さえ整えば助成金はもらうことが出来ます。
ただし、解釈によって変わることもありますので、詳細は所属する地域の労働局へ、直接お問い合わせくださいね。
研修にかかわるものだけじゃなく、DXに関するものやその他にもたくさんの制度があります。
上手に活用しながら会社を活性化し、社員みんなが自由に挑戦でき、ワクワクする働き方を推進していってください。
改めまして、2024年度【新人スキルアップ研修】と、3月から始まる【主任実践力アップ研修】も、ご検討ください!