人手不足、高齢化、採用苦戦、発信力不足、古い働き方・・・今建設業には多くの課題があります。
その課題に対し、僕は何ができるのかとあれこれ考え、少しずつ実行しているものがあります。
その一つが「技術力の保管と活用」です。
建設業の技術者として年数を重ねると、おのずと経験や知識量は増えていき、それが「技術力」となります。
つまりベテラン技術者の頭の中には、現時点で膨大な技術力があるのです。
ところが、高齢化が進むこの業界において、その宝ともいえるその技術力は、間もなく失われるのです。
若い技術者が苦労し、ストレスを抱えながら必死でクリアしていく課題ですら、長くこの業界で戦い続けてきた彼らにとっては、難しい課題ではありません。
それほど素晴らしい技術力が今、失われようとしているのです。
そうなる前に、その技術をどうにかして引っ張り出し、保管し、後の技術者の為に活用できる状態にしたい。
僕が未来の建設業のためにやっていることの一つが、これなのです。
もしその技術力をデータにすることが出来れば、今後AIやロボットの時代が来ても、そのベースとなります。
そしてそのデータを、理解しやすいように表現できれば、若手の育成にも役立てることが出来ます。
その手始めとして、僕は今、技術を動画データとして保管することを進めているのです。
膨大な技術を一つ一つ動画データにし、保管する。
そして誰もが検索し、閲覧できるようにする。
そんなシステムを作ることが出来れば、様々な縁で可能性が広がると思うのです。
その手始めとして、僕は【Edu建】という動画配信サービスをスタートさせました。
まずは僕自身の頭の中にある技術を動画にし、それを活用してもらうところから始めたわけです。
施工図の読み方、工程表の書き方、図面チェックの方法など。僕自身がベテラン技術者である先輩から教わったことを、わかりやすい動画として表現し、活用してもらうことが出来るようになりました。
また現在は、とある建設会社と共同し、教育用動画を作成しているのですが、それもベテラン技術者に書いてもらった台本を基に動画を作っています。
いずれは、全国の技術者がよってたかって動画を作り、そこにどんどんと追加していくという仕組みを、副業でできるようにしていきたいと考えています。
デジタルの良さは、風化させずに保管ができることと、他の分野にも活用できること。
今は頭の中にしかない「失われゆく技術」を、少しでもたくさん後世に残し広く活用できるように、その基礎を作ること。
これが僕の建設業に対してできることだと考えています。
協力をしたいという方がいれば、いつでもご連絡ください。
そして会員制動画配信サービス「Edu建(エデュケン)」も、ぜひよろしくお願いいたします!