皆さんの身の回りには、「定数」と「変数」があります。
定数とは、自分の力で動かすことが出来ないもの。
変数とは、自分の力で動かすことが出来るもののことです。
多くの人は、なぜか動くはずのない定数を一生懸命に動かそうとし、
一方で動かせるはずの変数は動かそうとしないようです。
皆さんに心当たりはないでしょうか?
例えば、居酒屋で上司の愚痴を言う場面が、まさにこれ。
どんなに文句を言っても上司の性格は定数であり、変えることはできません。
ですが、その上司を見返してやろうと努力をし、攻略し、成長していくことはできます。
つまり自分は変数なのです。
2024年に始まる残業規制について考えてみましょう。
「職人が日給月給である以上、土日休むなんて無理」
「人手不足が加速して現場が回らなくなる」
という話はよく聞きます。
ですが、これはすでに法律で決定している制度に対する不満です。
つまり、定数に対して文句を言っている状況です。
これで何かが変わりますか?
どんなに頑張っても、それはもう定数。
いくら文句をいっても、YouTubeにコメントしても変わることは絶対にないのです。
それどころか、抵抗すれば罰則すらあり得るのです。
ではどうすべきなのか。
僕らにできることは、「変数」に目を向けることです。
それ以外に前進する道はないと気付くことです。
この場合の変数は、自分か、もしくは自分の所属する組織ということでしょう。
まずは不満はあれど、その定数をしっかりと受け入れましょう。
その上で、自分ができることが何なのかの変数に目を向け考えましょう。
そして行動をしましょう。結局はそれしか方法はありません。
制度が失敗してくれることを祈るのではなく、
制度をうまく活用していける方法を本気で考えるのです。
今までよりも早く帰るために、業務の無駄を見直してみるのもいいでしょう。
DXを試してみることもいいでしょう。
とにかく何か行動をしてみるのです。
もちろんうまくいかないことの方が多いと思います。
でも行動をすれば、必ず何かが変わっているはずです。
今まで通りの日常を、壊すような定数が現れた。
ならば、それをうまくかわし、逆に今までより快適にできる方法を考える方が前向きですよね。
そしてそれは、制度を変えようと戦うよりも、何倍も現実的なはず。
社会の構造、会社の方針、先輩の性格、テクノロジーの進歩など。
身の回りに定数はたくさんあります。
でも、皆さんには「自分自身」という変数があります。
変わらないものにぶつかって無駄になるエネルギーを、
すべて変数に向けてみてください。
きっと見える世界が、どんどんと変化することを実感できるでしょう。
面白いほどに。
変数に目を向け、一緒にワクワクしていきましょう!