若手現場監督が1番嫌いな言葉「これからはお前らの時代だ」症候群

「これからはお前らの時代だから、仕事の仕方を変えろ」という言葉、耳にすることが多くないでしょうか。特に2024年の残業規制の導入を目前に、建設業界の上司たちがこのように語ることが増えました。

しかし、若手に対して「新しい仕事の仕方」を求めることの真意とは何でしょうか。若手は現在成長と学習の途中で、彼らには今の仕事の仕方すらまだ新鮮で、先輩たちの「古いやり方」を学ぶことがまず先決です。その上で「新しい発想」を持ってくることは、極めて難しいといえるでしょう。

それに、多くの先輩が思っているように「若手の発想にはついていけない」「もう古い方法でやっていくしかない」というのは、本当にそうなのでしょうか。先輩たちこそが豊富な経験と知識を持つ者として、新しい発想や方法を生み出せる立場にあると考えます。

若手が持ち込む新しいアイデアやツールを否定する前に、その背景や意図を理解する努力が求められます。若手と先輩の間には時代や環境のギャップがあるかもしれませんが、それを理解し合い、新しい価値を共に創出することが、真の業務改善に繋がると信じます。

最後に、新しい発想を生み出すためには、過去のやり方を知ることが基盤となります。若手には、まずその基盤をしっかりと築いてほしいと思います。

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あなたの背中を見て成長します

仕事の方法を既に理解している若手社員は、中堅として活躍していることでしょう。しかし、彼らに深く考える時間を奪うのは、結果的に全員の給料を損なうことにつながります。それでは意味がありません。

それなら、未来の会社の成長やデジタル化の取り組みを真剣に考えるべきは誰でしょうか?

実は、すでに業務をしっかりとこなし、信頼できる部下を持ち、自分の時間を自在に使えるのは「上司」であるあなたです。

しかし、多くの上司が「これからは若手の時代だ」と考え、自らの責任を避けているのではないでしょうか?「私たちはもう十分に努力した」という意識が、実は若手の成長を妨げています。若手は賢く、上司が避ける責任をきちんと見抜いています。彼らはこの情報化社会を巧みに乗り越えてきた才能ある者たちです。

「最近の若者はすぐに辞める」という言い方は、もはや古い考えです。重要なのは、上司としての自覚を持ち、率先して行動することです。今も、そしてこれからも、実は「あなたたちの時代」なのです。

若手は賢い。上司の行動や姿勢をしっかりと見ています。だから、責任を押し付けるのではなく、立派なリーダーとしての背中を見せてください。

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