【建設業改革】技術継承にもってこい!新事業構想『建設Wiki』

突然ですが、建設業界は技術の宝庫です。ベテランさんのもつ技術は後世に必ず遺していかなければならないものです。

しかし、建設業界は高齢化や人手不足、若者の離職率の高さなど多くの課題を抱えており、技術継承が深刻な問題になっています。

この問題を解決するためにも、技術インフラを構築し広く普及させる必要があると考えます。

ここで、今ある技術を次世代へ継承すべく僕が考えた新事業『建設Wiki』の構想についてお話します。

これは、現場のベテランの経験値をデーターベース化しようという構想です。

建設業の未来には技術継承が必要だと思っている方は、あくまでも構想という点を念頭においてお読みいただき、プロジェクト始動の際にはお力添えください。

この記事を書いた人

武田祐樹(たけだひろき)

総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。

現在はオンラインを中心に活動し、中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活動。YOUTUBEや音声配信、インスタグラムなどで情報発信を行い、電子書籍出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動も積極的に行う。

保有資格

  • 1級建築士
  • 1級建築施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士

建設現場生産性向上サポート
HT RaisePLAN 代表 

目次

『建設Wiki』構想

『建設Wiki』とは

まず始めに、『建設Wiki』とはどういうものなのか、概要をお話します。

勘が良い方は「Wiki」というワードから「Wikipedia」を思い浮かべたのではないでしょうか。

そのとおりで、『建設Wiki』の名称はインターネット百科事典である「Wikipedia」から来ています。

「Wikipedia」は、利用者が自由に編集・投稿ができる共同作業型ソフトウェアを活用して知識を貯蔵しておくもの、『建設Wiki』は、それの建設業版といった感じです。

仕様書や教科書には書いていない、施工管理ならではの経験や知識、段取りや考え方などの技術が、動画としてひとところにデーターベース化されており、必要としている人が取り出して業務に生かすことができるというものです。

『建設Wiki』の目的と誕生ストーリー

冒頭でもお話した通り、建設業従事者の約36%が55歳以上と、技術をもったベテランの高齢化が問題視されており、「技術継承」は深刻な課題です。

『建設Wiki』の目的は失われゆく技術をデータにすることです。

技術者の経験によって研ぎ澄まされてきた貴重な技術を絶やさないために、伝承されることなく失われてしまう前にできることを考えた結果、思いついたものが『建設Wiki』構想なのです。

現代ではIT(情報技術)が進み、背中を見て育つ時代から分からないことはネットで検索する時代へと変化してきていますが、建設業界においてはネット社会という時代変化に追従できておらず、ネットで検索をしても正しい情報がみつからないという課題があります。

今や困ったときのスマホ頼りは当たり前の時代です。インターネットがこんなにも普及しているのに、建設業の専門的な部分は検索しても信憑性の薄いデータや難しい言葉の羅列にしか行きつかないことは問題なのです。

これらの課題や問題を踏まえて、僕は信憑性の高い現役の技術者の経験を、今の時代の人にとって受け入れられやすい動画としてデーターベースを構築することを考えました。

みんなで作り上げる『建設Wiki』

ここまで説明してきたように、ベテランの知識を元にした建設業に関する情報をネット上の検索で見つけることができれば建設業界がもっと活性化されるのではないかと考えたのが『建設Wiki』です。

情報集約は皆さんの力を借りる

建設業の情報をネット上に集約するには、皆さんの力が必要です。

社会人の基本的なマナーから、専門的な技術まで学ばなければならない項目はたくさんあります。

これらを全て動画に集約します。と、簡単に言いましたが、それはそれは膨大な作業です。

ここに、【副業】という考え方を取り入れ、動画を作成してもらい買い取ることで情報を集約することを考えています。

買い取った動画をデータベースに入れて、誰でも見られるようにしておくことで、利用者に動画を山のように提供することが可能になります。

情報は”質も量も高く”を目指す

全国の建設業界の皆に動画を作成してもらうことで、幅広い分野から大量な情報が集約されるでしょう。

次世代へ継承すべき施工技術から経験という漠然なものまでを、動画によって具体化しておくことを考えています。

若者にとって、必要なときに簡単に調べられるツール、検索をすれば正確な情報が手に入るツールを目指します。

まとめ

『建設Wiki』は、建設業の施工技術を次世代へ継承していきたいという強い思いから生まれたプロジェクトです。

ベテラン技術者がもつ知識や経験からくる考え方や、コツやノウハウなど、本来は形として存在しなかったものまでをデータにして残すことは価値があります。

技術をデータ化して未来へつなげることでが今後の建設業のさらなる発展のカギになると思います。

この無限の可能性を秘めた技術インフラ『建設Wiki』をどのように活用していくかについては、またの機会にお話できればと思います。

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