突然ですが、副業に興味はありますか?
最近、SNSを使って、施工管理の方々に「副業に興味はありますか?」というアンケートを実施しました。その結果、約70%の方が「はい」と回答しました。
この結果から、施工管理の方々の中には、副業を考えているけれども、実際にはできていない、またはできないと思っている方が多いことがわかりました。
この記事では、忙しい施工管理の方々に向けて、副業に積極的に取り組むべき理由をお伝えします。副業に興味がある方々だけでなく、時間がないと感じている方々にも、副業に対する新しい視点を提供できる内容ですので、最後までお読みいただければ幸いです。
株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)
【これまでの活動】
- 総合建設業に17年在職後、独立起業。
- 建設現場の生産性向上支援や施工管理の教育支援を展開。
- 中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家。
- YouTubeや音声配信、Instagram・メールマガジンなどで情報発信を行い、電子書籍の出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動に積極的に取り組む。
- 建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演(2023年3月)。
副業の挑戦
2024年4月から施行される建設業界の残業規制は、業務効率化の必要性を一層強調しています。しかし、実際のところ、この業務効率化に取り組む人材はまだまだ不足しており、その結果、業務量は増加の一途を辿っています。
このような状況下で、多くの施工管理者が副業に関心を寄せているのには、重要な理由があります。一つには、業務効率化がもたらす利益が主に会社に還元されるのに対し、副業から得られる収益は個人に直接帰属する点にあります。このため、副業は個人の収入を明確に増やす目標を提供し、これが高いモチベーションを引き出す要因となっています。
さらに、副業は単に収入の増加にとどまらず、新たなスキルや異なる視点を得る機会を提供します。これらは本業においても価値あるものであり、業務の効率化や質の向上に寄与することが期待されます。副業を通じて得た知識やアイデアは、従来の業務プロセスを改善する新たな視点をもたらし、業務の効率化に役立てることができるのです。
つまり、副業は施工管理者にとって、直接的な収入増加だけでなく、キャリアの幅を広げ、本業の品質向上にも貢献する重要な手段となっています。これらの側面から、副業が建設業界の労働者にとって魅力的な選択肢であることが理解されます。
私の副業体験
実際、私も施工管理の仕事をしながら、副業を始めた経験があります。
最初はブログの執筆、YouTubeでのコンテンツ制作、さらには商品の制作と販売など、さまざまな副業活動を始めました。副業を通じて収入を得ることが目標でしたが、その過程で新しいスキルを身につけることにも取り組みました。
例えば、動画編集やウェブサイト制作などのスキルを習得しました。また、遠隔地と協力しながら仕事を進める方法を学び、オンラインツールを積極的に活用するようになりました。結果的に、自分のビジネスを成長させることができました。
副業を通じて得たスキルや知識は、本業で役立ちました。例えば、動画制作スキルを活用して新入社員の教育コンテンツを制作し、自分自身が直接教育する必要がなくなり、業務が効率的になりました。
このように、副業を通じて新たなスキルや知識を獲得し、それを本業に応用することで、本業の業務を改善することができるのです。
副業へのステップ
副業に取り組む決断は、新しい一歩を踏み出すことですが、それほど難しいことではありません。
既に持っているスキルを活用した副業のアイデアを考えてみることから始めましょう。図面の作成、積算、写真の整理など、自分のスキルを生かせる方法を探してみてください。副業の選択肢は意外に多いものです。
副業に否定的な意見もありますが、建設業界に新しいアイデアやスキルをもたらす機会を逃してはいけません。副業を通じて新たな知識や経験を積むことは、業界全体に利益をもたらす可能性があるのです。
本業を疎かにするのではなく、新しいスキルを学び、業務の効率化に取り組む姿勢が、建設業界をより良く変革する手助けとなるでしょう。
副業の成功の秘訣
副業を始める際に注意すべきポイントは、自分が提供するスキルや商品が具体的に何に使われるのかを明確に伝えることです。スキルを持っていても、それを使って何を提供するのかが分からないと、顧客は興味を持ちません。
例えば、動画編集スキルを持っている場合、単に「動画編集します」と言っても、需要がありません。代わりに、「動画編集で新規入場者教育用の動画を作成します」と具体的な用途を示す方が効果的です。これにより、顧客は自分のニーズに合った商品として認識しやすくなります。
また、提供する商品やサービスを明確にし、それを必要とするターゲット層がどこにいるかを考えましょう。そのターゲット層に向けて効果的にプロモーションを行うことが成功の鍵です。自分の提供するものが誰にとって価値のあるものであることを伝え、オファーをしっかりと提示しましょう。
要するに、提供する商品やサービスを具体化し、それを必要とする人々にアピールすることが副業の成功につながります。
まとめ
この記事では、建設業界をより良くし、バージョンアップさせるための副業の意義についてお話しました。
副業を始めるためには、まずは「副業を始める」という決断を下すことが大切です。どんな小さなステップからでも始められるので、ぜひ一歩踏み出してみてください。
残業規制が導入され、自分の時間が増える機会が増えた今、副業への挑戦は大きな意味を持つことがあります。時間があるときに、副業にチャレンジしてみることを検討してみてください。