【建設業/業務効率化】改革のために『数字』を手に入れよう

改革を行う際、数字を手に入れましょう。数字は未来を切り拓くための強力なツールです。
これが本記事の結論です。

現場の効率化は、建設業において避けて通れない課題になりました。しかし、多くの場合、その成果や進捗は具体的な数字として示されず、努力が報われないこともあります。本記事では、小さな改善の積み重ねがどれだけ大きな変化をもたらすか、そして数字を通じてその重要性を明示します。

この記事を書いた人
腕組みをする運営者

株式会社 RaisePLAN 代表取締役

武田 祐樹(たけだ ひろき)

【これまでの活動】

  • 総合建設業に17年在職後、独立起業。
  • 建設現場の生産性向上支援や施工管理の教育支援を展開。
  • 中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家。
  • YouTube音声配信Instagramなどで情報発信を行い、電子書籍の出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動に積極的に取り組む。
  • 建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演(2023年3月)。
目次

数字の力

日々の業務において、たった5分や10分の改善がどれだけの時間削減に繋がるかを考えてみましょう。これらの時間節約が月単位や年単位で積み重ねられると、驚くほどの効果が現れます。

例1

例えば、新規入場者教育をビデオ化して10分の時間を削減する場合、1ヶ月で計算すると、22日間×10分×10ヶ月=2200分、つまり36時間の時間節約に繋がります。これが10の現場で適用される場合、合計で360時間の削減につながります。

例2

また、仮に朝礼が15分かかっていたと仮定します。そして、1人が朝礼を準備する時間を持っており、残りの3人が参加しています。したがって、1回の朝礼で3人分の時間が浮きます。これを22日間×10ヶ月と計算すると、合計で9900分、つまり165時間の時間削減に繋がります。もし、この改善を10の現場で導入した場合、合計で1650時間の時間削減となります。

新規入場者教育をビデオにするだけで、360時間の時間削減が可能です。そして、朝礼の自動化によってさらに1650時間の時間を削減しました。これら2つの小さな改善により、会社単位で考えると2010時間の時間削減に成功したということになります。

数字を示す重要性

このように、5分や10分の小さな改善が、合算することで大きな成果を生み出すことがあります。この感覚は非常に重要です。日常の中では、個別の変化があまり感じられないかもしれませんが、それらを数字で示すことで、その効果を明確に認識できます。

例えば、10分の削減が何度も重ねられた場合、合計で2000時間以上の時間削減に成功したことになります。数字を通じて、小さな改善がどれだけ大きな効果をもたらすかを明示し、会社全体で実現した効果を強調することは、改革の成功に不可欠です。

また、数字を提示することは社内外で大きな影響を持ちます。社内では、数字は従業員のモチベーションを高め、次なる改善への意欲を引き出します。外部では、評価されやすくなり、新しい才能を採用する際にもプラスの要素となります。

例えば、新聞記事や社内報などを通じて数字を発信することで、会社の取り組みが注目され、評価されます。社員にとっても、自分たちの努力が数字として示されていることに誇りを感じ、モチベーションが向上します。これにより、さらに意欲的に物事を進めていけることでしょう。

総括

小さな改善を積み重ね、それを数字として示すことは、業務効率化の成功に不可欠です。数字を通じて成果を示すことで、従業員のモチベーションが高まり、社会的評価が向上し、持続可能な改善が促進されます。

どんなに小さな改善も、数字として示すことで、大きな成果をもたらす可能性があることを忘れずに、効率化改革に取り組んでいきましょう。

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