【建設業の働き方改革】建設現場で業務効率化を達成した方法【11の事例を公開】

【実録】建設業の業務効率化を達成した

今回は、現場ラボ運営の僕が建設業界の働き方改革に繋がる11の施策を実施した、その具体策についての内容になります。

本記事で学べること

現場の働き方改革2100時間削減の具体策と現場効率化に対する意識の向け方

今回取り組んだ施策はどれもハードルの低い働き方改革を意識したものになっています。つまり、誰でもすぐに取り組める内容になっています。

ハイレベルな施策はありません。だからこそ、1つでも気になるものがあったら実際に挑戦していただきたいと考えます。これからの建設業界のことを考えるならば、できない理由を探すのではなくどうすれば取り組むことができるのか、取り組んでみて何を感じるかという向き合い方が重要になってきます。

目次

働き方改革に取り組む背景

まずは、僕が建設業の働き方改革に取り組む背景をお話しします。

働き方改革の目的

国が働き方改革を推進している目的は3つあります。

  • 長期労働の是正
  • 給与・社会保険の改善
  • 生産性の向上

この大前提を踏まえて、次に僕が何を考えているのかについてお話しします。

現場ラボ武田が目指しているもの

僕は建設業をワクワクする業界にするために活動しています。

運営している現場ラボでは『1人で5現場を鼻歌まじりに掛け持つ時代へ』というものを掲げて、どんどん楽しい業界にしていこうという取り組みをしています。

  • 業務を減らすチャレンジ
  • 若手が生き生きと成長するチャレンジ
  • 建設業界を盛り上げるチャレンジ

ワクワクは挑戦から生まれます。古いやり方を刷新して、新しいツールを導入しながら成長できる・楽しんで仕事ができる建設業界にするためにチャレンジをしながら、建設業界をワクワクする業界にしていきたいと考えて活動しています。

自分の経験を振り返り、出した結論

まず取り組んだことは自身の施工管理の経験を振り、これから何に注力すべきかを考えました。そして、建設業界を変えるためには中小建設会社がすんなりと始められる施策を打っていく必要があるという結論に至りました。

大手は最新テクノロジーを駆使して働き方改革を進めようとしますが、中小建設会社はそれを真似することはできません。規模が違えば、資金源も違うからです。

しかし、大手じゃないから無理というのではなく、だったらどのようにやっていくかを考えなければいけません。その結果が、受け入れやすい施策から始めるというものでした。

やるべきことは『できることをちゃんとやる』

大手がやっているような施策をイメージしてしまうと次のような考えが脳裏をよぎります。

  • ツールはたくさんあるが高価
  • ITに関心が薄い社員が多い
  • 失敗した時のリスクが大きい
  • そもそも時間が足りない

この考えが中小建設業にはあるのではないかと考えました。

だからこそ、僕がやるべきなのは『ハードルの低い働き方改革』であると感じました。

耳慣れない新しいツールや導入のイメージができないものは除外しました。そうではなく、聞いたことのあるもの、イメージできるものですぐにできることをしっかりとやっていくということに注力しました。

ITやデジタル化に拒否反応がある会社だったとしても、少し手を伸ばせば効果的な働き方改革に繋がるイメージを持ってもらえる施策、誰でもできる施策を導入していきました。

業務効率化11の施策

ここからは、僕の考えたハードルの低い11の業務効率化策について説明していきます。

中には「そんなの当たり前だ」と感じるものもたくさんあるはずです。しかし、それらをしっかりとやっていくことで業務効率化を達成した施策になります。ぜひ、真似をして取り入れてみてほしいと考えます。

11の施策を試験運用した現場の概要

11の施策を実施した現場の概要は以下になります。

工事の概要

  • 北海道
  • 保育施設新築
  • 請負金額7億超え
  • 鉄骨造平屋建て
  • 約2000㎡
  • 工期は約10ヶ月間

現地スタッフの構成

  • 70代の所長
  • 60代の副所長
  • 30代の派遣社員
  • 武田(半リモート)

11の施策を実施した結果

2117時間の削減→10ヶ月以上の削減→つまりスタッフ1人の削減

  • 現場の残業はほぼなし
  • 無理して作業をしていない
  • 半リモートも支障なし
  • 無事故無災害
  • 1週間の工期短縮

11の施策を実施した結果、上記のような結果になりました。効果としては非常に高かったのではないかと考えます。

11の業務効率化策の内容

ここからは11の施策の内容を解説していきます。

当たり前のことだと感じた方もいれば、なるほどと思った方もいるでしょう。その差が業界内のITに関する認識の差であるという意識を持っていただきたいです。そして、その差を埋めるためには成長が必要であるということを分かっていただきたいと思います。

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業務効率化11の施策まとめ

現場効率化のための11の施策をお伝えさせていただきました。

どこか1つでも面白そうだと思っていただけたなら、ぜひチャレンジしてもらいたいと思います。そして、やってみた結果、「意外と難しくない」ということに気付いて欲しいんです。きっと、そんなにハードルが高いものではないということに気がついていただけるはずです。

アイデアだけならいくらでも生み出せるものです。しかし、大切なことは1つでも実際に挑戦してどう感じたのかという部分になります。どうせ無理だというのではなく、どうすればうまくいくのかという考え方をしてみてください。できることを丁寧にやってみるだけで業界は変わります。

チャレンジし、変わり続ける業界なら、若者もワクワクするのではないでしょうか。そうなれば、人手不足も解消していき、活気のある業界へとシフトしていけると思います。僕は建設業をワクワクする業界にしていくために活動しています。一緒に建設業界を持ち上げていってもらえると幸いです。

働き方改革・業務効率化のご相談は下記よりお願いします。

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