【建設DX】新規入場者教育を動画にせよ【働き方改革の取り組み事例】

本記事では、現場ラボが行った現場の働き方改革11の施策の中の事例『新規入場者教育の自動化』についてご紹介します。

現場ラボ運営

これは僕が行った業務効率化施策の中で、最も簡単で、かつ効果的だったと実感した施策になります

新規入場者教育の自動化の取り組み概要
  • 導入コスト:80,000円程度
  • 必要なもの:教育動画、DVDプレイヤー、モニター
  • 削減時間:87時間
  • 削減コスト:180,000円程度

現場に職人が新たに入ってくる際、受け入れる側の現場では「新規入場者」として安全教育を行わなければいけません。作業を始める前に、その特性やルールを理解してもらわないと、万が一の事故が起きかねないからです。

実際1つの現場にどのくらいの職人が入るのかというと、少なくて数百人、規模によっては数千人〜数万人に及ぶこともあります。当然ですが、そのすべての人に対して例外なく、新規入場者教育を行わなければいけないのです。その日の職人さんが1人でも100人でも同じ説明をしつづけます。

現場で最も忙しい「朝」の時間に行われるため、きちんと説明ができなかったり、説明を短縮したりすることもあります。入ってくる職人さんの時間がズレれば、同じ日に2回も3回も同じ説明をすることもあります。とても手間がかかる作業です。

若手現場監督

正直誰でもできる作業・・・ 誰か変わってくれないだろうか・・・

新規入場者教育の自動化は、動画活用によりこれらの状況を解消するという施策です。

やり口はいたってシンプルで、事前に新規入場者教育用の動画を作成して代わりに説明をしてもらうというものです。

今回は新規入場者教育の自動化について、導入の流れとメリットやデメリット、そして応用的な使い方までお話していきます。

本記事で分かること
  • 新規入場者教育の自動化施策の導入の概要
  • 新規入場者教育の自動化施策の導入のメリット
  • 新規入場者教育の自動化施策の導入のデメリット
  • 新規入場者教育の自動化施策の応用的な活用方法
目次

導入の概要

まずは動画を制作します。一度作れば何百回も働いてくれるため、少々時間がかかっても、漏れがないように作りこむことが必要です。

ただ、編集作業も必要になってくるため、これは外注に出すのが適切な方法でしょう。10万円以下で制作可能です。

僕の運営する「現場ラボ」ではこの動画制作も行っています。ある程度のテンプレートに沿って制作するため、コストを低く抑えられます。

この動画を制作することが一番のハードルであり、これをクリアすればそこから先は簡単。モニターとDVDデッキを用意し、朝職人さんが来たら「とりあえず、ビデオを見ておいて」で完結。

とても効果の高い施策です。

導入のメリット

新規入場者教育自動化のメリットは以下になります。

メリット
  1. 入場時教育の時間が削減できる
  2. 漏れなく丁寧に説明してくれる
  3. 朝の忙しい時間に自由が生まれる
  4. 外注先に頼めば楽に動画が手に入る

入場時教育の時間が削減できる

いつもは対面で行っていた教育を動画が代わりに行なってくれるので、自分たちの時間を使う必要がなくなります。一度購入して設置してしまえば、あとは『これ見ておいて』でOKです。

漏れなく丁寧に説明してくれる

忙しい時、人間であれば新規入場者教育を短縮してしまうともあると思います。とは言え、しっかり説明をしておかないと、万が一があれば責任問題となってしまいます。

動画にしてしまえば、どんなに忙しい状況でも1〜10まで漏れなく説明してくれます。

朝の忙しい時間に自由が生まれる

朝は打ち合わせなどやるべきことが多いです。新規入場者教育を行う手間は省ければ、朝の時間を有効に使うことができます。

特に、若手現場監督の朝はとにかく忙しいんです。この自動化 によって生まれた時間の価値は大きいでしょう。

外注先に頼めば楽に動画が手に入る

動画で自動化すればいいとは言っても、その動画を作成する労力が必要です。

しかし、必要となる動画は外注先に頼めば楽に手に入ります。少々初期費用はかかりますが、それ以上に時間を生み出すことのメリットを感じてもらえると考えます。

現場ラボでも「新規入場者教育」動画の制作を承っております。ぜひご活用ください。

>>現場ラボ「新規入場者教育ビデオ制作」詳細ページはこちら

導入のデメリット

一方で、新規入場者教育自動化のデメリットは以下になります。

デメリット
  1. 動画を制作するのに手間がかかる
  2. モニターとDVDデッキのスペースが必要

動画を制作するのに手間がかかる

業務効率化に繋がると分かっていても、自分たちで動画を作ることは大変です。

しかし、ご安心ください。その面倒な作業は私たち現場ラボにお任せください。

モニターとDVDデッキのスペースが必要

モニターとDVDデッキを用意する手間と、それらを設置するスペースが必要になります。小さい現場では設置することが難しい場合も出てくるかもしれません。

応用的な活用方法

次に、こんな使い方もできるという活用方法をご紹介します。

応用的な活用方法
  1. DVDではなくタブレットやPCを接続することも可能
  2. 安全パトロールなどへの好印象につながる

DVDではなくタブレットやPCを接続することも可能

建設業界ではDVDを使用する場面がまだ多いですが、タブレットやPCを活用することもできます。それにより、動画をネット上にアップしておけば、遠隔でも教育が可能というメリットが発生します。

どこでも教育可能なので、現場事務所がない小規模な現場にも有効活用できます

安全パトロールなどへの好印象に繋がる

動画を取り入れることで、様々な状況下でしっかり教育することができるという点が安全パトロールなどへの好印象に繋がります。

新規入場者教育動画の活用まとめ

ベテラン職員はこの施策に魅力を感じにくいかもしれません。しかし、若手社員にとっては非常に効果的な施策です。多くの場合、新規入場者教育は若手が担当するからです。

若手にとって働きやすい環境を整えることは重要だと感じます。朝の多忙な時間に少しでも余裕が生まれることで、失敗を防ぐことに繋がります。

削減時間についても、1人の削減にしかならないと言えばそれまでです。ただし、一人で運営する現場などには絶大な効果を生み出すでしょう。また、業務効率化は会社のイメージアップにもなります。

そして、職人側も待ち時間がなくなります。少し遅れて来ようが昼から来ようが、いつでも勝手に教育を行ってくれるからです。

最後になりますが、新規入場者教育の自動化は簡単に導入できる業務効率化です。設備投資もほとんど必要ありません。

現場を始めるときに注文すればいいだけ。一度導入していただければ、その効果はすぐに実感できるでしょう。

面倒な動画制作は私たちにお任せください

お問い合わせお待ちしています。

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この記事を書いた人
腕組みをする運営者

武田祐樹(たけだひろき)

総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。

現在はオンラインを中心に活動し、中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活動。YouTubeや音声配信、Instagramなどで情報発信を行い、電子書籍出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動も積極的に行う。

2023年3月には、建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演

保有資格

  • 1級建築士
  • 1級建築施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士

建設現場生産性向上サポート
HT RaisePLAN 代表 

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