【施工管理】公共工事と民間工事の知っておきたい違いと役割

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建設業における仕事は、公共工事民間工事大きく2つのカテゴリーに分かれます。この記事では、これら2つの異なる工事における施工管理の違いに焦点を当て、どのように効果的に役割を果たすかを探求します。

公共工事と民間工事の違いは、単にお金の出所だけではありません。それは施工管理者の立場や責任にも影響を与えます。この記事を読むことで、あなたは施工管理者としてのスキルを向上させ、建設プロジェクトを円滑に進めるための洞察を得ることができるでしょう。

この記事を書いた人
腕組みをする運営者

株式会社 RaisePLAN 代表取締役

武田 祐樹(たけだ ひろき)

【これまでの活動】

  • 総合建設業に17年在職後、独立起業。
  • 建設現場の生産性向上支援や施工管理の教育支援を展開。
  • 中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家。
  • YouTube音声配信Instagramなどで情報発信を行い、電子書籍の出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動に積極的に取り組む。
  • 建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演(2023年3月)。
目次

公共工事と民間工事の基本的な違い

まず、公共工事と民間工事の基本的な違いについて確認しましょう。公共工事は、政府機関や自治体が発注する工事で、税金を使ったプロジェクトです。一方、民間工事は、個人や法人が発注するプロジェクトで、基本的には彼らが費用を負担します。この違いにより、施工管理者の役割と責任が大きく異なります。

公共工事の施工管理者としての役割

公共工事を担当する施工管理者は、人々の税金を運用する責任を負います。このため、彼らは公共的なお金を無駄に使わないよう努力しなければなりません。この点が、彼らの立場に大きな影響を与えています。公共工事の施工管理者は、プロジェクトを進める際に「なぜこの工事が必要なのか」という大義名分を強調し、計画をその方針に従って実行する必要があります。

この立場を守ることは、非常に重要です。なぜなら、無駄な支出や誤った判断があれば、国民から非難を浴びることにつながるからです。施工管理者は、渡されたバトンを慎重に扱い、国民の信頼を損なわないよう努力しなければなりません。そのため、基本的な計画に大きな変更を加えることは避け、立場を守ることが最優先です。

民間工事の施工管理者としての役割

一方、民間工事の施工管理者は、自分たちの利益に直結するお金を運用することになります。したがって、彼らはコストパフォーマンスを高めることを重視します。プロジェクトが失敗すれば、使い勝手が悪化し、利益が減少します。そのため、彼らは無駄な支出を最小限に抑え、品質を向上させることに焦点を当てます。

安くて品質の高いプロジェクトを実現することは、彼らにとって名誉なことです。計画の中で無駄な部分を見つければ、積極的に改善提案を行います。これによって、使い勝手の向上や見逃していた課題の発見が可能になり、利益に直結します。

まとめ

公共工事と民間工事の違いは、お金の出所だけではありません。建設業における施工管理者の役割は、そのプロジェクトの性格や発注者の属性によって大きく異なります。

私たちは人々と仕事をしており、その人々の属性や立場を理解し、守り、支えることが、私たち施工管理者の役割です。公共工事では「監督員の立場を守ること」が重要であり、民間工事では「理にかなった建物を造ること」が正義とされます。この違いを理解し、適切に対応することが、建設プロジェクトの成功に不可欠です。

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