【現場監督】すぐに実践!「とはいえ法」

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GENBA Lab.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。

建設業界をもっと働きやすい場所にするために現場効率化事業をスタート。発信活動にも力を入れています。

  • 建設業のデジタル化
  • 生産性を上げる方法
  • 部下の育て方
  • 先輩や職人との接し方
  • 図面の読み方
  • 悩みの解決法

などなど、主に、現場監督目線での配信になります。
上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます。

目次

つい威圧的に話してしまう人へ

後輩や部下に対して、ついつい威圧的に話してしまっていませんか?時代の流れもあり、強く当たることは良くない事になりました。もちろん、今まで良かったというわけではありませんが、行き着くとこと犯罪行為になってしまうこともあるくらい、タブーになってしまいました。

その常識が根付いてしまった結果、許容範囲は狭くなり、ちょっとしたことでも「辞める」のトリガーを引いてしまうことにもなりえてしまいます。若者が不足している今、それは望ましいことではありません。

でも、今までの態度がいきなり柔らかいものに変えるというのは、どうしてもプライドが邪魔してしまうものです。そんな、わかっているけどやめられないという人に向けて、改善策を提示させていただきます。

それが今回お話しする「とはいえ法」なのです。

「何やってんだ!」「何回言ったらわかるんだ!」「ちゃんと考えてから動け!」こんな調子でついつい怒鳴ってしまう。それが定着してしまっているので、急に優しくすることはできない。そう困っている人、実は少なくありません。

そう困っている人自体も、それを誰にも言えない。なぜなら、そういうキャラに自分で設定してしまったから。今更上げたのれんを簡単には降ろせないのです。でも、もう大丈夫。これからお話しすることをやってみると良いでしょう。

とはいえ法は、至って簡単です。

しかも、やってしまった後にでも十分リカバリーできる方法なのです。ではやり方をご紹介しましょう。

「とはいえ法」のやり方

いつものようについ怒鳴ってしまった時。「何回言ったらわかるんだ!」と大きな声で言ってしまった。そこまでは仕方がないと受け止めましょう。

ですが、ここからが重要。

そのあとに「とはいえ・・・」という言葉を口にするのです。それだけで状況は一変します。

この「とはいえ」という言葉、基本的には前述をひっくり返す言葉です。前提が相手を否定する言葉であればあるほど、「とはいえ」の後には、より強い肯定をしなくてはいけなくなるのです。

怒鳴った後に「とはいえ」と、とりあえず付け加えます。この言葉はあくまで接続詞。その言葉を吐いてしまった以上、何か言葉を続けなければいけないというノルマが発生します。

そしてそのあとに続く言葉を探せば探すほど、相手の良い面を言わなければいけないことに気付きます。「何回言ったらわかるんだ!・・・とはいえ、俺だって同じようなことを言われたことがある。もう二度と繰り返さないように気をつけなさい」

たった一言「とはいえ」という言葉をくっつけた結果、何か良いことを言わなくては終了できなくなってしまうのです。お判りでしょうか?この破壊力。相手から見る印象は180度変わることでしょう。

だって、単純に否定するだけだった今までとは違い、ここから先のアドバイスをすることになってしまうのですから。これだけで急に建設的な意見となり、大きな成長につながります。

よく「怒る前に一呼吸」的な話がありますが、怒るときはそんな余裕はありません。だって瞬発的に怒鳴ってしまうことが身についているのですから。だからいつも「またやってしまった・・・」と後悔することになります。

だからこそ、後付けでよいこの方法が良いのです。大抵の場合、怒っている最中に怒られている相手の姿を見て少しづつ頭が冷えてきます。そしてまずいとは思いながらも、続けざるを得なくなってしまう。つまり引っ込みがつかなくなってしまうのです。

もうそこは諦めましょう。長年の蓄積なのでそう簡単に治りません。

だから付け足しましょう。怒鳴った後に「とはいえ」という言葉を、勇気をもって足してみてください。きっと印象は一変することでしょう。

今日からできる方法、ぜひ参考にしてみてください。

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