建築工事における“キー工事”とは?絶対にズラせない7つの工程とその理由

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工程管理は、建築施工管理の中でも最も現場力が問われる分野のひとつです。
工程表どおりに物事が進むことはまずなく、毎日のように調整と判断の連続。だからこそ、「どこを守り、どこを動かすか」という感覚を早い段階で身につけておくことが、現場を預かる立場として非常に重要です。

中でも特に意識すべきなのが、「キー工事」と呼ばれる、絶対にズラしてはいけない工程です。天候や人員、資材の都合で多少の調整はついても、ここを外すと工期全体が崩れ、後戻りできない状況になってしまう。そんな“要の工事”が、建築現場には確かに存在します。

本記事では、建築工事における7つのキー工事を具体的に整理しました。これらの工程を工程表上でしっかりマークし、段取りと管理を徹底すること。それこそが、現場を崩さず回すための「勝負の分かれ目」になります。

まだ工程表を“なぞっているだけ”だと感じている方は、ぜひ今回の内容を通じて、「自分で現場をコントロールする」一歩を踏み出してみてください。

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  • Instagramや音声配信など多メディアで情報発信
  • 電子書籍出版オンラインセミナーを精力的に実施。
  • 2023年3月、AbemaPrime出演で現場効率化施策が注目。

記事の監修

腕組みをする運営者

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目次

建築工事における「キー工事」とは

建築現場では、着工から引き渡しまでの流れ(工程)を日々管理しながら工事が進んでいきます。しかし、現場では想定外のトラブルがつきもの。天候や資材手配、職人の都合などによって工程を調整せざるを得ない場面も少なくありません。

とはいえ、「ここだけは絶対にずらせない」という工事があるのも事実です。それが“キー工事”です。もしこれらが遅れてしまうと、全体の工期が守れなくなり、取り返しのつかない事態にもなりかねません。

建築現場では多くの工程が積み重なっていますが、その中でも特に影響力が大きいのがこのキー工事です。どこが“鍵”になるのかを見極め、その日程だけは死守する。それが、工程管理の腕の見せどころです。

これから紹介する「7つのキー工事」は、特に重要度が高く、現場での優先管理が求められる工程です。まずは全体工程表を手元に置き、これらの工事にマークをつけてみてください。その他の工程は多少の調整が効いても、この7つだけは絶対に外さないという意識が、工事全体の安定につながります。

7つの「キー工事」

それでは早速、具体的なキー工事について見ていきましょう。

1つ目のキー:杭工事

まず最初のキー工事は「杭工事」です。これは建築工事の初期段階であり、非常に重要な工程です。杭工事が遅れると、その後のすべての工程が遅れることになります。

杭工事には発注から納品までに多くの時間がかかります。発注する際には、必要な資材や機材の準備が確定されている必要があります。また、杭が納品されるだけではなく、杭打ち機の搬入も別途手配しなければなりません。そのため、前もって十分な準備を行い、工程を確実に進めることが求められます。

このように、杭工事は手間と時間がかかる工程であり、最初に遅れると工事全体に大きな影響を及ぼします。したがって、杭工事の段取りをしっかりと行い、期日内に完了させることが非常に重要です。

2つ目のキー:基礎コンクリート打設

次に重要なのは「基礎コンクリート打設」です。基礎コンクリート打設は、基礎工事の完了と具体工事への移行を示す重要な分岐点です。

基礎工事には、掘削、捨てコン打設、鉄筋組立、型枠設置など、多くの工程があります。しかし、基礎コンクリートの打設は最も重要な工程であり、これをずらしてしまうと全体の工程に大きな影響を及ぼします。

基礎工事の他の工程、例えば鉄筋の組立や型枠の設置などは、天候などの影響で多少の前後があっても構いません。しかし、基礎コンクリート打設の日程だけは絶対に守る必要があります。これを守るためには、他の工程を調整し、余裕を持って管理することが重要です。

3つ目のキー:鉄骨建て方

次に重要なのは「鉄骨建て方」です。これは鉄骨像の建物においての要であり、非常に重要な工程です。

鉄骨建て方は、杭工事と同様に、段取りに多くの時間がかかります。鉄骨の準備や搬入には非常に多くの時間と手間がかかり、この工程をずらしてしまうと後の全ての工程に影響を及ぼします。

鉄骨建て方の日程を決めたら、これをずらさないように早めに段取りを進めることが重要です。この工程は一大イベントであり、杭工事が終わり、鉄骨が搬入され、クレーンが入り、鍛冶屋が作業するなど、多くの要素が絡み合います。そのため、鉄骨立て方を確実に守るために、計画をしっかりと立て、実行することが求められます。

4つ目のキー:最終コンクリート打設

続いては鉄筋コンクリート造の場合の「最終コンクリート打設」です。

基礎コンクリートが終わった後、1階、2階、3階と駆体工事が進んでいきます。最上階の打設が完了する日程は工程表で決まっているはずです。この最終コンクリート打設がずれてしまうと、その後の内装工事の日程が崩れてしまう可能性があります。

各階の駆体工事は多少ずれても大きな問題にはなりませんが、最上階の最終コンクリート打設だけは絶対に守る必要があります。これがずれると、後の全ての内外装工程に影響を与えるため、他の工程が多少前後しても、最終コンクリート打設の日程だけは必ず守るようにしましょう。

5つ目のキー:サッシ乗り込み

次に重要なのは「サッシ乗り込み」です。これもキー工程の一つです。

サッシは鉄骨と同様に、準備段階に多くの時間がかかる工程です。そのため、サッシが予定通りに到着しないと、工事全体に致命的な影響を与えます。サッシが遅れると、それに続く外装工事や内装工事も遅れてしまい、全ての工程が狂う可能性があります。

サッシ乗り込みを予定通りに進めるためには、前段取りが非常に重要です。発注のタイミング、色決め、図面チェックなどをしっかり計画し、進めていく必要があります。これらの準備を早めに行い、サッシ乗り込みの工程を確実に守ることが求められます。

6つ目のキー:メイン室の仕上げ

6つ目のキー工事は「メイン室の仕上がり」です。メイン室とは、例えば学校で言えば体育館のような大きな部屋を指し、老人施設であればホールのような面積が広かったり、天井が高い場所がこれに該当します。この部屋の仕上がり日程は絶対にずらしてはいけません。

もちろん労力がかかるということもあるのですが、往々にしてこのような部屋は工事の資材置き場や作業スペースとして使われやすいため、工程の最後に回されることが多いのもキー工事たる理由と言ます。

だからこそ、最終的な仕上がり日程がずれると、工事全体がギリギリになってしまう可能性があり、マークしていく必要があります。

7つ目のキー:工程数の多い部屋の仕上げ

最後に、7つ目のキー工事は「工程数の多い部屋の仕上げ」です。この工程は特に手間がかかるため、確実に守る必要があります。

入り組んだ部屋とは、工程数が多く、多くの工事が入り乱れる部屋を指します。例えば、在来工法で作る浴室や防水やタイルの絡む厨房、上げ床になる体育館などが該当します。これらの部屋は電気工事や設備工事が複雑に絡み合い、多くの時間と手間がかかります。

このような入り組んだ部屋の仕上げは、日程を厳守することが非常に重要です。この工程がずれると、他の工事全体に大きな影響を及ぼします。工程を確実に守るためには、各業者が無駄な待ち時間を持たないように工程を細かく調整し、効率的に進める必要があります。

まとめ

改めて、建築工事におけるキー工事についてまとめます。

  1. 杭工事
  2. 基礎コンクリート打設
  3. 鉄骨建て方
  4. 最終コンクリート打設
  5. サッシ乗り込み
  6. メイン室の仕上がり
  7. 工程数の多い部屋の仕上がり

これらのキー工事は、一般的な建物の場合の話であり、建物の種類や規模によってマークすべき工事は変わることがあります。しかし、「これがカギになる」と見据えた工事の日程を確実に守ることは、どの現場においても重要です。キー工事がずれると、工事全体に大きな影響を及ぼしてしまいます。

他の工程については多少の前後があっても問題ありませんが、キー工事だけは絶対にずらさないという強い意志を持って工事にあたりましょう。キー工事の重要性を理解し、これらの工程を確実に守るために、何をいつまでに行うべきかをしっかりと計画することが求められます。

特に、これから工程表を作成する人や、先輩から受け取った工程表を進めている人は、キー工事のポイントをしっかりと押さえた上で工程管理を行ってください。これにより、工事を自分の力で進めている実感を得られるはずです。

工程管理は、できるようになれば非常に面白い業務です。自分の思い通りに現場をコントロールできることは、何よりもやりがいを感じられるでしょう。この楽しさを感じながら、ぜひ工事を進めていただきたいと思います。しっかりとキー工事を管理し、成功に向けて頑張ってください。

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