建設現場では、規模の大小を問わず「この工事はいくらでできるの?」という質問が必ず出てきます。
この工事費を正確に算出するために行うのが積算(せきさん)です。
積算とは、工事に必要な人・モノ・機械などのコストを整理し、適正な金額を導き出すための作業のこと。一見むずかしそうに聞こえますが、基本の仕組みを理解すれば誰でもイメージできます。
株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)
【保持資格】
- 一級建築士
- ー級建築施工管理技士
- 一級土木施工管理技士
【これまでの活動】
- 総合建設業で施工管理として17年勤務後、独立起業。
- 建設現場の生産性向上と施工管理の教育支援を展開。
- 中小企業庁「デジタル化応援隊事業」のIT専門家。
- YouTubeチャンネル『建設業を持ち上げるTV』を運営し、登録者1.2万人を獲得。教育特化長尺動画が8万回再生を突破。
- Instagramや音声配信など多メディアで情報発信。
- 電子書籍出版やオンラインセミナーを精力的に実施。
- 2023年3月、AbemaPrime出演で現場効率化施策が注目。
記事の監修

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工事費は4つの要素で構成されている
工事費は、次の4つの要素で成り立っています。
この構造を知ると、どこにどんなお金が使われているのかが見えてきます。
① 直接工事費
実際にモノをつくるための費用です。
コンクリートや鉄筋などの材料費、職人さんの労務費、重機などの機械経費が含まれます。
つまり、現場で実際に形になる部分の費用です。
② 共通仮設費
現場で安全・効率的に作業するための環境づくりに使う費用です。
仮設トイレや現場事務所、安全柵、足場、電気・水道の光熱費などが該当します。
工事が終われば撤去されるものですが、欠かせない“裏方の支え”です。
③ 現場管理費
現場を運営・監督するための費用です。
現場監督の人件費、社会保険料、労災保険、安全管理費、近隣対応費などが含まれます。
現場を「安全に、計画通りに」進めるために必要な費用です。
④ 一般管理費
会社全体の運営に関わる経費です。
本社や支店の家賃、光熱費、営業・経理・総務などの人件費など、
現場以外で工事を支えるための費用がここに含まれます。
「直接工事費」と「経費(間接費)」の違い
工事費を構成する4つの要素は
- 直接工事費:モノをつくるための費用
- 共通仮設費・現場管理費・一般管理費:環境や管理のための費用(=経費・間接費)
と区分されます。
一般的な比率では、
- 直接工事費:約6割
- 経費(間接費):約4割
とされており、管理や安全にかかるコストも非常に大きいのが特徴です。つまり、工事費は「材料代」だけではなく、現場全体を支える仕組みや人の費用によって成り立っています。
公共工事では「積み上げ方式」で算出する
公共工事では、国や自治体が定める「歩掛(ぶがかり)」という基準をもとに、作業ごとの労務量や資材の使用量を積み上げて金額を算出します。これを「積み上げ方式」と呼びます。
一方で、共通仮設費や管理費などは「直接工事費の○%」といった率計算で求めることもあります。
たとえば、
- 共通仮設費 = 直接工事費 × 20%
- 現場管理費 = (直接工事費+共通仮設費)× 30%
といったように、積み上げと率計算を組み合わせて正確な工事費を算出します。
積算の目的は「正確で公平な工事金額を出すこと」
積算の目的は、単に見積金額を作ることではありません。
正確で公平な工事金額を算出し、発注者と施工者の双方が納得できる契約を結ぶことです。
この仕組みにより、赤字工事や過度な価格競争を防ぎ、安全で品質の高い工事を継続的に行うことができます。積算は、建設業界における信頼と持続性を支える大切な仕組みなのです。
まとめ:4つの構造を理解することが第一歩
工事費は、
- 直接工事費
- 共通仮設費
- 現場管理費
- 一般管理費
の4つで構成されています。
この基本構造を理解することで、概算見積りや費用の根拠が見えるようになり、施工管理者としてのお金の感覚が磨かれます。「なぜこの金額になるのか」を理解することこそ、一人前の施工管理者への第一歩です。
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