NIAHUB S55 Proとは?建設現場の打ち合わせを変える次世代デジタルホワイトボードを紹介!

建設現場での打ち合わせや進捗会議では、いまも「図面を広げて確認」「ホワイトボードに手書きでメモ」といったアナログな情報共有が主流です。しかし、現場のスピード化や正確な意思伝達が求められる今、こうした方法に限界を感じている監督や管理者の方も多いのではないでしょうか。

そんな現場の課題を解決するのが、NIAHUB(ニアハブ)社の「S55 Pro」です。
この製品は、会議用ディスプレイ・パソコン・ホワイトボードを一体化したオールインワン型スマートボード。55インチの大画面と高精度タッチ操作により、図面の確認から工程表の修正、会議内容の共有までをこの1台で完結できます。

さらに、紙や従来のホワイトボードでは難しかった「リアルタイム共有」「オンライン会議」「データ保存」にも対応。現場と本社、協力会社をつなぐコミュニケーションをスムーズにし、打ち合わせの質とスピードを劇的に向上させます。

この記事では、そんなNIAHUB S55 Proの特徴・基本性能・導入メリットを、建設現場での実用目線からわかりやすく解説します。

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目次

NIAHUB S55 Proとは

建設現場の打ち合わせやオフィスでの会議を、より効率的かつスマートに進めるために開発されたのが「NIAHUB S55 Pro」です。

この製品を手がけるNIAHUB(ニアハブ)社は、会議や教育現場向けのスマートボード(デジタルホワイトボード)を専門に開発するメーカー。従来の紙やホワイトボードによる情報共有を、デジタルの力でより直感的・スピーディに行えるよう設計されています。

55インチの大画面 × Windows搭載

「S55 Pro」は、55インチの4K対応モニターを搭載したオールインワン型デジタルホワイトボードです。内部にはWindows OSを標準搭載しており、通常のパソコンと同じようにアプリの操作やファイル閲覧が可能。さらにタッチパネルにも対応しているため、指先や専用ペンでの書き込み・操作がスムーズに行えます図面や工程表の確認、会議内容の可視化など、現場業務を一台でサポートします。

構成と付属品

本体セットには、必要な機器がすべて揃っています。

  • 本体(55インチモニター):重量約36kg。専用スタンドに設置して使用。
  • 専用スタンド:高さ調整が可能で、安定感に優れた設計。
  • テイル送信機(TELL):PCやスマートフォンの画面をワイヤレスでミラーリング可能。
  • デジタルペン(2本):細字・太字の切り替えに対応し、紙に書くような滑らかな書き心地。
  • リモコン/電源ケーブル/取扱説明書:主要操作や初期設定に必要な付属品一式。

業務開始後すぐに使えるオールインワン構成で、初めて導入する現場でも安心してセットアップできます。

開封と設置について

NIAHUB S55 Proが届いてまず感じるのは、そのサイズと重量感です。梱包は非常にしっかりしており、まさに“業務用ディスプレイ”といった印象。輸送時の衝撃にも耐えられるよう丁寧に保護されているため、安心して開封作業を進められます。

梱包と重量

本体重量は約36kgとかなりの重量があり、1人で持ち上げるのは難しいレベルです。メーカーでも明記されている通り、設置作業は必ず2人以上で行うことが推奨されています。梱包サイズはおおよそ幅1380mm × 高さ900mmほど。畳1畳よりやや小さいスペースがあれば、開封や組み立て作業を安全に行えます。

組み立て時間と必要工具

組み立て手順はシンプルで、プラスドライバー1本あれば十分です。内容物を確認しながら進めれば、約30分程度でスタンドの設置から本体の取り付けまで完了します。スタンドは頑丈なスチール製でキャスター付きのため、設置後の位置調整もスムーズ。組み立てが完了すると、55インチの大型モニターがしっかりと自立し、存在感のあるディスプレイとして仕上がります。

設置スペースの目安

完成後のサイズは横幅約1265mm × 高さ約800mm(スタンド含め約1m前後)。畳1畳分ほどのスペースで十分設置可能ですが、画面サイズが大きいため背面に50cmほどの作業スペースを確保しておくと安全です。また、重量があるため頻繁な移動には向きません。長期現場や拠点事務所など、据え置きでの運用に最も適しています。

基本スペックと操作感

NIAHUB S55 Proは、見た目こそ大型モニターですが、内部にはWindows OSを搭載した高性能パソコンが組み込まれています。そのため、従来のホワイトボードとはまったく異なる操作性を実現。図面の表示、資料の共有、打ち合わせ記録までをこの1台で完結できるのが最大の特徴です。

Windows搭載でパソコン同様に使える

内部にはWindows OSが標準搭載されており、一般的なパソコンと同じように操作可能です。WordやExcel、PDF、ブラウザなどのアプリケーションを使用でき、USB接続のキーボードやマウスにも対応。つまり、ホワイトボードでありながら「大型タッチ対応パソコン」としても活用できます。現場で工程表を開いたり、資料を修正して即共有したりといった作業もスムーズに行えます。

タッチ操作とペンの書き心地

専用のデジタルペンは2本同梱されており、紙に鉛筆で書くようなザラッとした筆感が特徴です。反応速度も非常に速く、描いた線がリアルタイムで追従。画面表面には適度な摩擦があり、長時間書き込んでも手が滑りにくく、電子機器でありながら自然な手書き感が得られます。さらに、指でも書き込み・拡大・縮小・移動が直感的に操作できるため、ペンを使わずそのまま打ち合わせを進めることも可能です。

起動スピード:約37秒〜1分

背面の電源ボタンを押してからランチャー(ホーム画面)が立ち上がるまでの時間は約37秒〜1分。一般的なノートパソコンとほぼ同等のスピードで起動するため、すぐに会議や打ち合わせを始められます。

音質と通信環境

本体にはスピーカーが内蔵されており、音質は一般的なテレビと同レベル。YouTubeやオンライン会議の音声もクリアに再生できます。さらにWi-Fi・有線LANの両対応で、通信も安定。ネット環境さえ整っていれば、動画再生やクラウド上での資料共有もスムーズに行えます。

ミラーリング・Zoom対応で多端末連携も

S55 Proの強みのひとつが、スマートフォンやPCとの画面共有機能(ミラーリング)です。iPhoneやAndroidの画面をワイヤレスで映し出せるほか、専用送信機(テイル)を使えばノートパソコンの画面もケーブル1本で即ミラーリング可能。さらに、内蔵カメラとマイクを搭載しているため、ZoomやTeamsなどのオンライン会議にも対応しています。135°の広角カメラで会議室全体を映し出せるうえ、マイクは最大6m離れた位置の声まで拾える高性能仕様です。

ホワイトボード機能を検証!

NIAHUB S55 Proの最大の特徴とも言えるのが、高機能なデジタルホワイトボード機能です。単に文字や図を書くためのツールではなく、資料共有・打ち合わせ・議事録作成までを1枚のボード上で完結できる仕組みが搭載されています。ここでは、実際に使用して分かった操作感や便利な機能を紹介します。

無限キャンバス&ズーム機能で自由自在に描ける

ホワイトボードは“無限キャンバス”仕様で、上下左右どこまでも書き込みが可能です。指2本でのピンチ操作にも対応しており、拡大・縮小・移動もスムーズ。小さなメモから大規模な工程表まで、1枚のボードで整理・管理できます。さらに、ページの追加もワンタップで行えるため、「会議用」「図面用」「メモ用」など用途別に使い分けることも簡単です。

図面・工程表をアップロードして直接書き込み

ホワイトボード上にはPDFや画像ファイルをアップロードして書き込みが可能です。たとえば施工工程表や総合仮設計画図を表示し、その上から注意箇所や変更点を赤ペンで追記できます。

現場打ち合わせでは、「ここを2週間以内に完了」「この範囲は安全柵を追加」といったメモを図面上に直接書き込むイメージ。リアルタイムで修正内容を共有できるため、現場・設計・本社間の意思疎通が格段にスムーズになります。

ペンの追従性・色分け・消しゴム機能

付属のデジタルペンは太線・細線の両対応で、反応速度も非常に良好。書き始めのラグ(遅延)がほとんどなく、手書き感覚で自然に操作できます。線の色や太さもワンタップで切り替え可能で、「重要箇所は赤」「補足は青」といった色分けメモも簡単に作成できます。

また、消しゴム機能は線単位で削除する仕様となっており、Zoomなどのホワイトボード機能に近い感覚。慣れると非常に直感的に操作できます。

PDF出力・QR共有・メール共有が可能

打ち合わせが終わった後は、書き込んだ内容をそのままPDF化して共有可能です。出力方法は「現在のページのみ」「全ページ一括」から選択でき、数秒でファイルとして保存できます。

さらに、生成されたPDFはQRコードで共有でき、参加者がスマホで読み取るだけで内容をダウンロード可能。メールアドレスを入力すれば自動でURLを送信できるため、会議後の資料配布や議事録送信もワンタッチで完結します。

施工管理での実用例

NIAHUB S55 Proは、単なる会議用ディスプレイではなく、施工管理業務を効率化するための“現場向けデジタルツール”としても非常に優れています。ここでは、実際の現場でどのように活用できるのかを具体的に紹介します。

工程表を常時表示して打ち合わせ

打ち合わせや朝礼で欠かせない工程表の共有も、S55 Proなら効率的に行えます。ExcelやPDFで作成した工程表を常に大画面に表示し、変更点や注意事項をその場で手書きで追記可能。

たとえば「資材搬入日を変更」「基礎工事を前倒し」といった修正もリアルタイムで反映でき、即時共有・即改善が実現します。さらに、追記した内容をPDF化して配布できるため、会議後の伝達漏れや聞き間違いを防止します。

図面や仮設計画図への手書き指示

施工計画の確認や職人との打ち合わせにも最適です。図面や総合仮設計画図をアップロードし、上から直接ペンで書き込みが可能。「このエリアを搬入口に変更」「足場を追加」「動線の再確認」など、話し合った内容をその場で視覚的に反映できます。ペンの色や太さを切り替えながら書き込めるため、指示内容が一目で伝わるのも大きなメリットです。

新規入場者教育や安全掲示板への応用

S55 Proは動画やスライドの再生にも対応しており、新規入場者教育の教材再生にも最適です。また、「安全目標」「週間KY活動」「ヒヤリハット事例」などをデジタル掲示板として表示することも可能。更新作業はタップ操作だけで完了するため、紙の掲示よりも管理が圧倒的に簡単です。現場の安全意識を日々共有しやすくなる点も評価されています。

現場と本社の打ち合わせを遠隔で同時編集

チームホワイトボード機能を使えば、現場事務所と本社をリアルタイムで接続し、同じ画面上で共同作業が可能です。たとえば現場側が図面に修正箇所を書き込み、本社側がその場でコメントや資料を追加。これにより、「見ながら話す」双方向の打ち合わせがオンラインで実現します。電話やメールでの確認作業が不要になり、意思決定のスピードが格段に向上します。

会議内容をその場でPDF化・共有

打ち合わせ終了後は、ホワイトボードに書き込んだ内容をワンクリックでPDF出力可能。生成されたQRコードを参加者が読み取るだけで、議事録やメモを即座に共有できます。また、メール送信機能を使えば遠隔メンバーにもスムーズに共有でき、「その場で決めたことを即データ化」できるのが大きな魅力です。

便利な補助機能

NIAHUB S55 Proには、ホワイトボード機能以外にも現場の業務効率を高める便利な機能が多数搭載されています。ここでは、特に現場監督や打ち合わせ担当者にとって実用性の高い3つの機能を紹介します。

「テイル」送信機でワンタッチ画面共有

S55 Proには、専用のワイヤレス送受信機「テイル(TELL)」が付属しています。これはパソコンのHDMIまたはUSB-Cポートに差し込むだけで、ケーブル不要で瞬時に画面をミラーリングできるデバイスです。

パソコン側にドライバをインストールする必要もなく、数秒で接続が完了。資料共有やプレゼン時にケーブルを差し替える手間がなく、「この図面を見てください」といった現場打ち合わせでもワンタッチで画面切り替えが可能です。

現場ではノートPC・タブレット・スマホなど複数の端末が混在することが多いため、この「テイル」機能は会議のテンポを崩さない時短ツールとして非常に重宝します。

内蔵カメラ・マイクでZoom会議がスムーズ

S55 Proの上部には、広角135°のカメラ高性能マイクが内蔵されています。これにより、外部機器を接続しなくてもそのままZoomやTeamsなどのオンライン会議に参加可能。

広角カメラは複数人が並ぶ会議室でも全員を画面内に収めることができ、マイクは約6m離れた位置の声まで拾う高感度設計です。大人数での打ち合わせや現場事務所でも、クリアな音声で会話を行えます。

また、外部マイクやスピーカーを追加すれば、さらに高品質な会議環境を構築可能。「会議用PC+外部カメラ+モニター」を1台で完結できるのは、S55 Proならではの強みです。

スクリーン書き込み&スクショ機能が便利

もうひとつ見逃せないのが、どんな画面にも直接メモが書ける“お絵かき機能”です。工程表や図面、ブラウザを開いた状態でも、画面下の鉛筆マークをタップするだけで書き込みモードに切り替え可能。

書き込んだ内容はワンクリックでスクリーンショットとして保存できるため、打ち合わせ中のメモをそのまま記録・共有できます。「ここを変更」「この範囲を確認」といった指示をその場で反映できるため、会議後の確認漏れや情報の齟齬を防ぐのに最適です。

現場の意見をリアルタイムでまとめ、即データ化できる。まさに“即メモ・即共有”を実現する機能です。

導入時の注意点と向いている現場

多機能で高性能なNIAHUB S55 Proですが、導入にあたってはいくつか注意すべきポイントがあります。現場の環境や使用期間によって適性が異なるため、ここでは導入前に確認しておくべき注意点と、特に活用に向いている現場の特徴を整理します。

本体が重く、短期現場ではやや不向き

S55 Proの本体重量は約36kgとかなりの重さがあり、スタンド込みでの設置を考えると2人以上での作業が必須です。梱包サイズも大きいため、現場の搬入経路や設置スペースを事前に確保しておく必要があります。

このため、数週間〜1か月程度の短期現場ではコストと手間が見合いにくいケースも。設置と撤去を繰り返すよりも、固定設置を前提とした長期利用に向いています。

長期現場・支店・研修施設での常設に最適

本体の安定性や機能性を考慮すると、S55 Proは長期稼働を前提とした環境に最も適しています。特に以下のようなシーンで高い効果を発揮します。

  • 1年以上続く大型現場の事務所
  • 支店・営業所の会議・打ち合わせスペース
  • 安全教育や研修を行うトレーニング施設
  • 設計・施工管理チームのオンライン会議拠点

設置後はホワイトボード・会議用PC・サイネージを兼ねるため、複数の機器をまとめて1台に集約可能。結果的に設置スペースの削減にもつながります。


設置には電源・ネット環境が必要

S55 ProはWindowsを搭載したデバイスであるため、使用時には常時電源が必要です。さらに、Zoom会議・クラウド共有・QRコード送信などの機能を利用する場合は、安定したWi-Fiまたは有線LAN環境が欠かせません。

ネット環境が不安定な現場では、LANケーブル接続を推奨します。なお、オフラインでもホワイトボード機能自体は利用可能ですが、共有やPDF送信などのネットワーク連携機能は制限される点に注意が必要です。

まとめ|デジタルホワイトボードで現場が変わる

NIAHUB S55 Proは、ホワイトボードの「手書きの自由さ」とパソコンの「デジタル機能」を融合した、まさに現場向けの次世代スマートツールです。

工程表や図面を大画面に表示しながら、その場で書き込み・修正・共有までを完結できるため、打ち合わせの効率と正確性が大幅に向上します。内部にはWindowsを搭載しており、普段のPC操作と同じ感覚で扱えるため、ITに不慣れな方でもすぐに使いこなせます。

また、S55 Proはアナログを排除するのではなく、紙やホワイトボードでの情報共有をデジタルで補完・強化するツールとして最適です。紙では伝わりづらい修正点や打ち合わせ内容も即座にデータ化でき、現場・本社・協力会社の連携をよりスムーズにします。

設置や運用の安定性を考えると、長期現場や拠点事務所、研修施設などでの常設利用に特におすすめ。NIAHUB S55 Proを導入することで、現場の情報共有が進化し、日々の打ち合わせがよりスピーディで正確なものへと変わります。

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