職人を救う作戦①【建設現場の職人さんを救う3つ提案】

皆さんこんにちは!

GENBA LAb.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。

「建設業は伸び悩んでいる」と思い、2020年8月に会社を辞めて独立起業しました。建設業界全体の後方支援をしていきます。

  • 建設業のデジタル化
  • 生産性を上げる方法
  • 部下の育て方
  • 先輩や職人との接し方
  • 図面の読み方
  • 悩みの解決法

などなど、主に、現場監督目線での配信になります。 上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます!

今回は、建設業で働く職人さんを救うための、戦略について書いていきます。
これからもまだまだ続いていくと予想される建設業の人手不足を打開するために、僕らが本気で取り組むべき戦略は、大きく分けて3段階あります。

3段階の戦略とは・・・
・職人さんを「増やす」戦略
・職人さんを「伸ばす」戦略
・職人さんを「生かす」戦略

ものすごく当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これらをきちんと分けて考えることは、とても重要なこと。分けることでより具体的な施策を考えることができ、またそれぞれのターゲットを絞りやすくなっていきます。それでは、順番にかいつまんで解説していきましょう。

1. 職人さんを増やす

増員

これは実際、文字通りの意味です。
政府の色々な政策や時代背景により、極端に減ってしまった職人さんたちはもう戻って来ません。そして即戦力になるような世代はいない、もしくは十分に入ってくることはないと理解しましょう。その上で、次の世代の種を植えましょうということです。

幼稚園から高校生まで、将来の建設業を担う技術職に働きかけるのです。戦略の詳細は別の記事で書いていきますが、おそらくこの記事を見てくれているほとんどの人が「何かやらなきゃいけない」と思っているはずです。

ですが気が付けば、こんな事はやっていませんか?

・とりあえずハローワークに募集広告を出す。
・とりあえず学校に募集をかける。
・とりあえず近所に声をかける。
・意味のない看板を設置する。
・若い人なんて見ない新聞に公告を出す。

それでは前に進みません。昨日職人を知らなかった人が、いきなり今日「やりたい」と思うわけがないのですから。心理戦とマーケティングをしっかりと行うことで突破口を開かなくてはいけません。

そして、当然のことながら長期戦になるのは覚悟しましょう。

2. 職人を伸ばす

育成する

これは簡単に言うと、今働いている職人さんの中で、俗に言う「デキる職人」を、さらに引っ張り上げることを意味します。
おそらくこれに該当していく職人さん像は、20代後半から40代前半の、いわゆるバブル崩壊後のドン底世代です。

彼らは、バブル期の職人さんから「あの頃は良かった」と浴びるほど聞かせられながら、それを全く経験せずに頑張っている職人さんたちです。自分の生活に不満はあれど、自分にはこれしかないという根性とプライドを持っています。ざっくりいうと、そんな彼らを儲けさせるのです。

なにより、彼らを手放すことは絶対にあってはなりません。建設業界の宝物です。そして、その職人を将軍のように君臨させることで「頑張ればああなれる」と若い世代に思わせる相乗効果を狙えます。職人界を内部から盛り上げることができるのは、ドン底世代でも生き抜いていける、彼らを置いて他にいないわけです。

3. 職人を生かす

活かす

これは、全ての職人に該当する戦略ともいえます。
前の記事でも書きましたが、月給制を取れる会社は多くありません。多くはまだ、季節雇用と言われる時期によって働けなくなる人たちです。そんな人たちを見て、誰が職人をやりたいと思うでしょうか。

何より、彼らの方が「やらない方がいい」と吹聴しているのです。
まずは季節雇用をやめることを推進していきましょう。報酬を平準化するのです。

”そんなのうまくいかない。”
”そんなの無理がある。”
そういう声がたくさん聞こえてきそうですね。

実際、政府の構造を変えろと言ってもそれは、無理な話。かといって無理矢理寒い時期にコンクリートを打設しろと言うつもりもありません。簡単に言うと、冬に仕事がない業種と、夏に仕事がない業種をマッチングする事である程度解決することができます。いわゆる、「ダブルジョブ」もしくは「万能工」がその糸口と言えます。

簡単に言ってくれるぜ・・と思われるかもしれませんが、忙しい職人さんは本当に見てられないほどに歯を食いしばって頑張っています。にもかかわらず、季節が変わると全くの暇。その代わり、他の職人さんがヒマな時期には回れないほど忙しく、それ以外はヒマという、完全に真逆の動きをしている職人がいる。完全な悪循環です。

だからこそ、生活には変えられないでしょう、という働きかけもありだと思います。難しい仕事ではなく、物を運ぶだけでも、立派な「1人工」です。確かに簡単ではないかもしれませんが、人間は慣れるのだと思います。

だってその慣れている作業は、もともとできたわけではありませんよね?
学んでできたわけであり、不可能ではないはずです。

そして何より一年間を通して仕事があるということは、今まで仕事がなかった職人さんを生かすことであり、年間の人工数を増やすことにもなります。

職人さんの生活を良くする、転じて「生かす」。
職人さんの動きを止めない、転じて「生かす」。
そして建設業界を盛り上げる、転じて「生かす」。

職人さんのプライドを守りながら、生かす方法はしっかりと考えるべきですが、この戦略は必要と言えるはずです。

まとめ

共に戦う

今後、具体的な戦略を掲載していきます。当然、ただの思い付きだと思われたくありません。そして実践可能だと思ってもらいたいのです。建設業を引っ張る皆さんは、それを実行してくれる人たちだと信じています。

だから、考えを共有しましょう。共に知恵を振り絞っていきましょう。そして勇気をだして一歩を踏み出すのです。

大丈夫。建設業の、未来は明るい!