長い目で見た時に、これほど強い仕事の仕方はないなと僕が感じている思考法をお伝えします。ぜひ理解をし、出世の階段を駆け上がって欲しい思います。
他人の失敗を自分の失敗にしろ!
最初に2つ覚えておいて欲しい事があります。
一つ目は「失敗をすることほど価値の高いものはない」ということ。
二つ目は「失敗をした時に、自分のせいにできる人は強い」ということ。
失敗をすることほど価値の高いものはない
失敗はしたいですか?と聞くと、ほとんど全員が失敗はしたくないと答えます。また、成功はしたいですか?と聞くと、同じくほぼ全員が成功したいと答えます。
失敗をすると怒られたりへこんだり、何かしらのダメージを追うことになります。だから、多くの人は進んで失敗したいと思いません。当たり前ですよね。
結果として、ほとんどの人たちは「小さな成功」を選択しながら生きていきます。「成功したい」よりも「失敗したくない」の気持ちが強いからです。つまり、失敗体験というのは想像以上に少ないのです。
にもかかわらず、「失敗を多く乗り越えた人間の方が強くなる」と言いますよね。成功を積み重ねていく人間は、失敗するのが怖くなるという心理状態になるからです。
失敗を恐れない人はチャレンジをすることができ、前に進むことができるのです。この理屈は、おそらく崩すことはできないでしょう。これをまずは理解しておいてください。
失敗をした時に、自分のせいにできる人は強い
例えば何か良くない事があった時「これは○○のせいだ」という風に、常に周りが原因だと考えてしまう人はいます。いわゆる「他責思考」というやつです。
でもそれだと、その後にどうすればいいのかがコントロールできない状態になります。なぜなら、自分の事ではないから。「こうした方がいいんじゃないの?」という他人事になってしまうからです。
自分のせいにできる人間がなぜ強いのかというと、失敗を自分事として考えることができ、改善点を見出すことができるからです。結果として自分を高めることができるからです。
以上の2点が、他人の失敗は自分の物にした方が得だという2つの理由です。
今すぐ実践できる失敗の獲得方法
ここからは、失敗を多く経験するためにはどうすればよいのかという方法論になります。実は非常に簡単に実践できます。
結論から言うと「後輩のミスを、積極的にゲットせよ!」という事です。
後輩がミスを犯した時、「お前何やってんだ!」というのは他人事の思考です。上司に報告する時にも「自分はちゃんと言ったんです」という風に伝えることになります。
よく大勢の前で怒鳴る人がいますが、という行動はまさにコレ。怒る事によって「自分は分かっていた」というアピールであり、「こいつが悪いんだ」と主張しているだけなのです。
自分は悪いことを「していない」という主張なので、良くてゼロ。後輩からの信頼が潰れてマイナス。少なくともプラスには転びません。チャンスを1つ失ったことになります。
もしもこの時「自分のせいだ」と主張した場合どうなるでしょうか。自分事としてとらえた結果、貴重な失敗を自分の物にできます。つまりステップアップするチャンスであり、同時後輩からの信頼もプラスに向きますよね。
上司からは良くない評価を得ることになりますが、長い目で考えると対した問題ではありません。それ以上に得るものも多い事になります。
さらに、失敗した後輩と一緒に乗り越え、一まわり成長していくという事になりますので、いろいろプラスですよね。
これが他人の失敗を自分の失敗にしろという所以であり、効果が大きいという事が分かっていただけたかと思います。
失敗経験はなかなかできない
実際、進んで失敗しろと言われてもなかなか怖くてできないですよね。「失敗したいなぁ」と思いながら行動する人はいないわけですから。
失敗経験はそもそも絶対数が少なく、貴重なもの。普通に生活をしていても失敗はすることはあるでしょうが、その数は知れているわけですから、大きく成長できるチャンスも少ないという事。
だからこそ、積極的に他人の失敗を自分の失敗と捉えてゲットし、一緒に乗り越えるという、一見後輩思いにも見える、実は自己中な行動をとることで、早い成長につながると考えています。
どんなに人のためと思って行動したとして、それは自分のためでしかありません。「情は人の為ならず」とはよく言ったもので、人のために尽くす行動というのは、周りまわって自分のためになるのです。
誰かが失敗したのなら、それを積極的に自分ごとにし、素早く成長するチャンスを手にしてほしいなと思います。自分の成長と共に、「信頼」という副産物も手に入ることでしょう。ぜひ実践してみてください。