【建設業はやばい?】噂と真実[前編] 元現場監督が全てを語ります・・・。ゼネコンはやめた方がいいのか?【労働・ストレス編】

「現場監督の実態 噂と事実〜前編〜」の見出し画像

今回は現場監督の実態について、噂と事実をお話ししたいと思います。

(※この内容は2021年の建設業界の内容になります)

最近、YouTubeで現場監督に関する検索が増えていますが、実際の現場監督の状況や最新情報は分かりにくいですよね。本記事では、現場監督の仕事のリアルや問題点に焦点を当て、噂と真実を明確にしていきます。

以下が今回のトピックです。

【本編の内容紹介】

  1. 噂と真実:現場監督の仕事についての情報が古い場合があることを説明します。
  2. 仕事の時間問題:業務時間やストレスについて詳しくお答えします。
  3. 体力とストレス:現場監督の体力的な負担やストレスの問題に焦点を当てます。
  4. 現場での問題点:実際の現場で起こりうる問題点について取り上げます。

現場監督に対する噂話について焦点を当て、

  • 実際にはどうなのか
  • それが真実なのか嘘なのか
  • どう変化していったのか

について話していきますので、最後までお付き合いお願いします。

この記事を書いた人
腕組みをする運営者

株式会社 RaisePLAN 代表取締役

武田 祐樹(たけだ ひろき)

【これまでの活動】

  • 総合建設業に17年在職後、独立起業。
  • 建設現場の生産性向上支援や施工管理の教育支援を展開。
  • 中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家。
  • YouTube音声配信Instagramなどで情報発信を行い、電子書籍の出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動に積極的に取り組む。
  • 建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演(2023年3月)。

本記事では、仕事の時間の問題について話しましょう。

目次

勤務時間が長い

まず、一部で「現場監督は一日中働いている」と言われていますが、これは本当のことです。

現場の規模や形態によって異なりますが、平均的には8時間以上働くことが多いです。10年ほど前にさかのぼって考えてみると、帰る時間が午後2時や3時くらいでも平気だった時期もありました。日をまたぐことも珍しいことではなく、ブラック企業のような8時間以上の労働も当たり前でした。

ただ、現在の社会の流れや考え方の改善により、若い世代にとって残業は悪とされるような常識になってきています。上の立場の人々も休みを取りたいと思うようになり、早く帰ることが一般的になってきています。就活生や学生の皆さんも、これからその状況がさらに改善されていくと思います。

ダイバーシティの流れが来ており、デジタル化による生産性の向上も進んでいるため、一般的なサラリーマンとしての働き方に近づいてくるのではないでしょうか。以上が勤務時間が長いという噂についての話でした。

土日祝日も仕事

次に、土日祝日も仕事についてです。

この噂については半分本当です。特に祝日や祭日については、職人さんなどの仕事に関わる人々が多いため、ほとんど仕事をしている場合があります。結果として、働く人が多くなり、休みの日でも仕事が行われることがあります。

ただし、年末年始などの特別な連休については、比較的休みを取ることができる傾向があります。日曜日に関しても、一般的にはほとんど仕事がないと思われますが、土曜日については交代制で休みが回ってくることが増えています。

全体的に見ると、休みの取得は確実に増えてきており、労働環境は改善されつつあると言えます。

現場は休みでも監督は仕事

次に、現場は休みでも監督は仕事という噂についてです。

こちらの噂は本当です。現場監督は職人さんが休みでも現場が止まらないように、準備や段取りなどをしているため、休むことがなかなかありません。ただし、リモートワークの普及により、現場にわざわざ行かなくても作業を進めることができるようになってきています。通勤時間や着替えなどの時間を削減できるため、労働の負担が減る傾向にあります。しかし、仕事の内容や質によっては、現場監督が常に仕事をしている必要があるため、この噂は本当だと言わざるを得ません。

現場第一なので自分を犠牲にする

次に、体力やストレスについての話題に進みましょう。

まず、噂ですが、日本では現場第一主義のため、自分を犠牲にするという話があります。現場で問題が起こったら、自分のプライベートの時間を削ってまで現場を優先しなければならないということです。残業や休みが取れないなど、様々な状況が起こり得ます。

この話については本当です。私たちは現場の運営や管理を担当しており、そのためには時に自分自身を犠牲にする必要があります。現場をコントロールし、プロデュースし、次に必要な職人を配置していくことが私たちの仕事です。そのため、現場でのトラブルや問題が発生した場合、私たちは迅速に対処する責任を持っています。

例えば、もし自分が八百屋を経営していたとします。店が風で飛ばされそうになったら、必死に守ろうとしますよね。それと同じように、私たちの現場が問題に直面した際には、その現場を守り抜くために全力で取り組みます。私たちの仕事は現場をプロデュースすることであり、そのためには現場監督が対応しなければならないのです。

ただし、私たちの仕事には時間的な制約もあります。月給制の現場監督として、即座に帰るということはなかなか難しいです。それでも、私たちは日々さまざまな努力をして、労働環境やストレスを最小限に抑えるように心掛けています。ただし、現場の安全やプロジェクトの成功を守るためには、時には自己犠牲も必要となることを覚えておく必要があります。

結局のところ、私たちの仕事は大変な一面もありますが、それに対するやりがいや充実感も得ることができます。私たちは現場での責任を持ち、建設プロジェクトの成功に貢献することを誇りに思っています。最終的には個々人が自身の時間や負担をどう捉えるかが重要であり、自己判断に基づいた適切なバランスを見つけることが求められるでしょう。

体を壊す人もいる

体を壊す人がいるというのは事実です。現場監督の仕事は責任が大きく、ストレスも多いため、体調を崩してしまう方も存在します。

中間管理職として部下を指導する立場にあるため、職人たちは私たちの指示に基づいて作業を行います。そのため、私たちの指示が間違っていると、全員が同じミスを犯してしまう可能性があります。その責任は重く、自身のミスだけでなく他のメンバーにも影響を及ぼす可能性があるため、ミスを犯すことが許されないというプレッシャーがあります。

さらに、事故が発生した場合は現場監督の責任となることがあります。そのため、この責任を背負うことに耐えられず、途中で仕事を辞める人も多く存在します。現場監督の仕事は、責任を負うことが求められる職種であり、その重責に耐えることができない場合は他の職種を選ぶことを検討する必要があります。

この仕事では、事前の計画や問題解決などを通じて、問題が起きにくい状況を作る努力が求められます。仕事量が減っても責任の重さは変わらないと考えられます。プロジェクトが順調に進んでも、問題が発生した場合に責任を取るポジションとして現場監督が必要です。そのため、この話は事実であり、現場監督の仕事の実態を表しています。

休憩がない

次に、休憩がないという噂についてです。

これに関しては嘘です。休憩がないということはありません。現場監督は準備や段取りなどを行い、職人さんが仕事を始める前に準備を整えます。職人さんが作業している間、現場監督は基本的には奮闘確認作業などを行います。休憩は基本的には段取りがうまくいっている時に取ることができます。

電波もなくコンビニもない

現場に 建設現場には電波がない場所やコンビニがない場所もありますが、建設業の仕事はインフラの整備を行うことが主な目的です。建設業はインフラを作り、それを利用して皆さんが動ける状況を整える役割を担っています。電波がない場所に行く必要がある場合でも、衛星電話などの手段で連絡を取り合うことがあります。

事故が起きたら逮捕される

事故が起きた場合、現場監督は基本的な責任を負います。現場監督は安全や品質の管理を行う役割を担っており、事故が起きた場合には責任を取る必要があります。

ただし、事故の原因が不注意や安全管理の不備などによる場合には、事故を起こした本人や建設会社も責任を負うことがあります。ただし、適切な安全対策や管理を行っていた場合には逮捕されることはありません。

3K(汚い、危険、キツイ)

建設現場では、汚い・危険・きついといった3Kの環境が続いていることがあります。

このようなイメージがあるのは、建設現場が汚い環境であり、危険できつい作業が行われるからです。しかし、実際は半分が本当であり、常に安全な対策を取る必要があるため、働く人たちは汚れることもありますが、安全に取り組んでいます。

若いうちは管理者に現場を知らないで管理されることがありますが、それでは現場のことを理解することができず、問題が起きた際に適切な対処ができません。そのため、作業を手伝ったりすることもありますが、その結果として汚れることもあると述べました。

建設現場では、足場が緩んだり崩れたりするなど、危険な状況が存在します。また、給料が安いという声もありますが、これからはデジタル化が進み、効率的な現場運営が求められるようになるでしょう。

クセのある所長が多い

また、現場監督や上司の中にはクセのある人が多いということも事実です。現場監督や上司は多くの人をまとめなければならず、普通のサラリーマンとは考え方が異なるため、個性やクセが強い場合があります。

彼らは売り上げに直結する仕事をしているため、イエスマンではなく自信を持って判断する必要があります。しかし、自信過剰になりすぎると問題が生じることもあるため、バランスが求められます。

まとめ

本記事では、現場監督の噂について実際の情報をお伝えしました。

仕事時間や体力ストレス、現場での闇についても触れましたが、これらの話題はすべて事実を正直にお伝えしているだけであり、否定的な要素ばかりではありません。仕事には必ず向き不向きがありますが、私自身は楽しく取り組んでいます。現場監督は多く存在し、未来も楽しめる仕事です。建設業界全体の底上げに向けて、有益な情報を提供していきたいと思います。

次回は引き続き軍現場監督の噂について検証していきます。職人関係の闇や仕事内容の嫌味、プライベートについても触れます。ぜひ次回も楽しみにしていてください。

(※この動画の内容は2021年当時の建設業界の内容になります)

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