新人施工管理者必見!現場配属後最初の1ヶ月で押さえるべき立ち回りと心構え

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現場に配属されて最初の1ヶ月間、新人施工管理者は「何から始めたらいいのか」「どう動くべきか」が分からず、戸惑うことが多いでしょう。「先輩の指示を受けるだけで手一杯」「忙しい現場で何を優先すれば良いのか迷う」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事は、最初の1ヶ月を無駄にせず、スムーズに現場に馴染むためのヒントを学べる内容になっています。

この時期を効果的に過ごすことが、今後の仕事の基礎を築く上で大きな意味を持ちます。新人若手が知っておくべき具体的な行動や心構えをお伝えすることで、現場での自信やスキルアップに役立ちます。

この記事を書いた人

腕組みをする運営者

株式会社 RaisePLAN 代表取締役

武田 祐樹(たけだ ひろき)

【これまでの活動】

  • 総合建設業に17年在職後、独立起業。
  • 建設現場の生産性向上支援や施工管理の教育支援を展開。
  • 中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家。
  • YouTube音声配信Instagramメールマガジンなどで情報発信を行い、電子書籍の出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動に積極的に取り組む。
  • 建設業の現場効率化の仕掛け人としてAbemaPrimeに出演(2023年3月)。
目次

施工管理の基本的な流れとは?

施工管理の仕事を大まかに理解するために、現場の進行を「前半戦」「中盤戦」「終盤戦」の3つに分けて考えます。前半戦では基礎工事や躯体工事を進める段階、中盤戦では外装や内装工事が並行して行われ、終盤戦では仕上げ工事が進み、最終的に引き渡しに向けた作業が進行します。

この中で、現場全体が最も忙しくなるのは中盤戦です。外装や内装、そして躯体工事が同時に進み、たくさんの業者が同時に関わり合うため、現場は非常に混み合います。しかし、施工管理者として一番重要で忙しいのは、実はこの前の段階、すなわち前半戦なのです。職人が現場に入る前に、すべての準備を整えることが施工管理の仕事の基本だからです。

最初の1ヶ月間に集中する「段取り」の重要性

施工管理の仕事は「段取り」がすべてといっても過言ではありません。「段取り八部」という言葉があるように、職人が入る前にすべての手配や準備を終わらせることが求められます。段取りが上手くいっていれば、その後の工事もスムーズに進みますが、逆に準備不足だと、後々の作業で多くの問題が発生します。

前半戦において、施工管理者は現場を整える準備をしながら、同時に中盤戦、終盤戦に向けた段取りも進めます。たとえば、仮設工事の計画、基礎工事に向けた図面の確認や発注、予算の管理、そして業者との交渉など、非常に多岐にわたる業務を同時に進めなければなりません。最初の1ヶ月間でどれだけ準備を整えるかが、その後の現場のスムーズさを大きく左右します。

新人・若手が意識すべき行動とは?

最初の1ヶ月間、新人や若手の施工管理者に任される仕事は、写真撮影や安全管理、簡単な段取りなどが中心となります。ここで意識すべきは、先輩たちの「手を煩わせない」ということです。最初の1ヶ月間は、先輩施工管理者が内勤業務や予算管理、図面の確認などで非常に忙しい時期です。そのため、質問をする際も、無駄に時間を取らせないよう、事前に自分で調べた上で、的確に聞くことが大切です。

たとえば、何かが分からないとき、単に「わからない」と聞くのではなく、どこまで調べたのか、何が分かっていて、どこが分からないのかを整理してから質問しましょう。こうすることで、先輩の貴重な時間を無駄にせず、的確な答えを得ることができます。新人時代は何をどう聞けばよいのかもわからないことが多いですが、それでもしっかりと準備をして質問する姿勢が求められます。

先輩を支えるための協力体制を築く

最初の1ヶ月間は、先輩施工管理者たちが非常に忙しい時期です。その中で新人若手がどのように立ち回るかによって、チーム全体のパフォーマンスが変わります。先輩の手を煩わせず、自分でできることを進んでやる姿勢が重要です。また、現場では積極的に動き、写真撮影や簡単な作業を率先して行うことで、先輩に頼りにされる存在になることを目指しましょう。

質問する際も、相手の時間をできる限り奪わないよう、端的に質問する習慣を身につけることが求められます。現場では、時間が非常に限られているので、スムーズなコミュニケーションがチーム全体の効率に大きく貢献します。

締めパート

最初の1ヶ月間は、施工管理者としてのキャリアにおいて、非常に重要で試練の多い時期です。新人や若手の皆さんにとって、この期間は単に仕事を覚えるだけでなく、現場の動きを理解し、先輩たちから信頼を得るための大切なステップでもあります。

まずは、先輩たちの負担を軽減することを心がけ、周囲のサポートに徹しましょう。自分に与えられた仕事を丁寧にこなしつつ、質問する際には準備を怠らず、相手の時間を無駄にしないように心配りをすることが大切です。

この1ヶ月でしっかりと基本を身につければ、その後の業務の進め方や成長スピードが大きく変わります。現場での協力体制を築き、自分が周囲にどれだけ貢献できるかを常に意識してください。そして、スキルアップを目指して日々の業務に取り組むことで、やがて先輩たちの信頼を得て、一歩ずつ確実に成長していくことができるでしょう。

最初は慣れないことが多く、不安もあるかもしれませんが、積極的に学び、挑戦する姿勢こそがあなたの価値を高めます。この1ヶ月を自分の成長のための重要な期間と捉え、現場での経験を最大限に活かしていってください。

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