今日はいつもと少し趣旨を変えて、僕自身のキャリアの選択についてお話ししたいと思います。テーマは「なぜ僕が40歳で起業すると決めたのか?」です。
「35歳を過ぎたら転職は厳しい」「40歳を超えて人生は変えられない」
そんな言葉が、まるで世の中の“常識”のように語られることがあります。
でも、果たしてそれは本当に正しいのでしょうか?
僕はその常識に違和感を覚え、あえてその逆を選びました。
「40歳からでも人生を動かせる」ことを、自分自身で証明したかったんです。
32歳のときに「40歳で独立する」と決めてから、逆算して7年間準備を重ね、実際には39歳で起業しました。
この記事では、なぜその決断に至ったのか、どんな準備をしたのか、そして実際に起業して感じたことを、できるだけリアルにお伝えしています。もしあなたが今、起業や転職、副業、人生の方向転換に迷っているとしたら、ここにはきっと役立つヒントがあります。
特にこんな方には、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
- 「もう遅い」と思い込んで、挑戦をあきらめかけている人
- キャリアの節目で不安を感じている30〜40代の方
- 自分の可能性を信じたいけど、踏み出す勇気が持てない人
年齢を言い訳にせず、自分らしい挑戦をしたい。
そんな思いを持つすべての人に向けて、僕自身のストーリーを正直に綴っていきます。
株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)
【保持資格】
- 一級建築士
- ー級建築施工管理技士
- 一級土木施工管理技士
【これまでの活動】
- 総合建設業で施工管理として17年勤務後、独立起業。
- 建設現場の生産性向上と施工管理の教育支援を展開。
- 中小企業庁「デジタル化応援隊事業」のIT専門家。
- YouTubeチャンネル『建設業を持ち上げるTV』を運営し、登録者1.2万人を獲得。教育特化長尺動画が8万回再生を突破。
- Instagramや音声配信など多メディアで情報発信。
- 電子書籍出版やオンラインセミナーを精力的に実施。
- 2023年3月、AbemaPrime出演で現場効率化施策が注目。
記事の監修

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武田 祐樹(たけだ ひろき)
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【これまでの活動】
- 総合建設業で施工管理として17年勤務後、独立起業。
- 建設現場の生産性向上と施工管理の教育支援を展開。
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独立の想いは就職時から始まっていた
僕が就職活動をしていた頃から、「いつかは独立したい」という想いは漠然と持っていました。まだ社会のことも何も知らない時期でしたが、不思議と「自分で稼いでいきたい」という気持ちだけは強くあったんです。
そして、その気持ちは隠すことなく、面接で当時の社長にそのまま伝えました。「将来的には独立を考えています。それでも御社で学ばせてもらいたい」と。今思えば、随分と生意気だったかもしれません。でも、そう言っても受け入れてくれた会社に感謝していますし、それだけ当時の自分にとって“独立”というのは自然な感情だったんだと思います。
入社してからは現場監督として施工管理の仕事に取り組みました。毎日がハードで、プレッシャーも大きかったけれど、その分やりがいも大きかった。現場が一つ終わるたびに、チームでやりきった達成感がありましたし、「この仕事、意外と一生できるかもしれないな」と思った時期もありました。施工管理という職種そのものには誇りを持っていたし、実際、今でもこの仕事が嫌いになったことは一度もありません。
ただ、ある時ふと、心の奥から声が聞こえてきたんです。「このまま、10年後も今と同じ会社にいて、本当に後悔しないだろうか?」と。その瞬間、漠然と感じていた“独立したい”という想いが、少しずつ現実味を帯びてきたように思います。ただの夢物語ではなく、ちゃんと向き合うべき“人生の選択肢”として、頭の中に定着し始めた瞬間でした。
転機となった32歳のときの“違和感”
32歳のある日、会社のビジョンについて、次期社長である専務に問いかけました。
32歳の頃、僕は現場監督として中堅のポジションを任されるようになり、一定の裁量も得て、仕事に対するやりがいを感じていました。それなりに評価もされ、自信もついてきた時期だったと思います。でも、心のどこかにずっと引っかかっていたのが、「この先、自分はどう成長していくのか」という問いでした。
ある日、ふとしたタイミングで、会社の専務──いずれ社長になる人物に尋ねたんです。「この会社は、これからどんな未来を目指していくんですか?」と。自分がこれからもこの会社で成長し続けていくためには、どんなビジョンがあるのかを知りたかった。ただ、返ってきた答えは正直あいまいなものでした。
「特に決まったものはない」とも言えないし、「こうしていきたい」という強い方向性も見えない。どちらとも取れるような、ふわっとした返事に、僕は正直がっかりしました。その瞬間、心の奥で確かな声が聞こえたんです。「この会社に人生を預けるのは、ちょっと怖い」と。誰かを否定したいわけじゃない。ただ、自分の未来を託せるかと言われたら、素直にうなずけなかったんです。
このとき初めて、“違和感”が輪郭を持って、自分の中にはっきりと現れました。それまでの「いつか独立したい」という想いは、どこかぼんやりとした夢のようなものでした。でもこの瞬間から、「独立」は選択肢ではなく、現実的に考えるべき“自分の進む道”として頭の中に根を下ろし始めたんです。
今振り返っても、あの会話がなかったら、今の自分はいなかったかもしれません。あの違和感こそが、僕にとっての起業のカウントダウンの始まりだったと思います。
僕は天の邪鬼。だから常識を壊したくなった
僕は昔から、いわゆる“変わり者”でした。みんなが選ぶ「強い」と言われるものにはあまり興味が持てず、むしろ「それ弱いよ」とか「やめとけ」と言われるものに惹かれるタイプでした。ゲームで例えるなら、ストリートファイターでリュウやケンではなく、あえてダルシムを使ってしまうような、ちょっとひねくれた選択をしてしまう人間です。
それは大人になってからも変わりませんでした。「35歳を過ぎたら転職は厳しい」とか、「40歳で起業なんて無理」といった言葉を耳にするたびに、心の奥からふつふつと何かが湧き上がってくるんです。多くの人がそれを“常識”として受け入れているからこそ、僕は「だったらその常識、壊してやろうじゃないか」と思ってしまう。
無理だと言われれば言われるほど、逆にやる気が出る。やめとけと言われたら、むしろやってみたくなる。そんな性格だからこそ、「40歳で起業する」という選択は、僕にとってごく自然な流れだったのかもしれません。世間で言われている“限界”を、自分の手で塗り替えてみたい。そんな思いが、ずっと自分の中に根付いていたんだと思います。
起業に向けた7年間の準備
僕が「40歳で起業する」と決めたのは、32歳のときでした。ただ思っただけでは何も始まらない。だからこそ逆算して、「そのときに備えて今できることは何か」を本気で考え、準備を始めたんです。
最初に取り組んだのは、YouTubeでの情報発信でした。施工管理の現場で学んだこと、感じたことを動画にしてアップしてみたんです。最初は手探りでしたが、意外にも再生され、コメントがつき、誰かの役に立っている実感がありました。
その手応えから、「伝える力には可能性がある」と確信しました。発信を続けるうちに、それをきっかけに問い合わせが来たり、動画を見た人から仕事の相談を受けたりするようになっていきました。
小さな実験の積み重ねでしたが、そこには確かな反応があって、「これは仕事になる」とリアルに感じられた瞬間でもありました。自分の考えや経験に価値があることを、世の中が教えてくれたんです。
それと同時に、経営や会計、マーケティングの基礎を独学で学びました。本を読み、講座を受け、ネットで調べながら、ビジネスの基本を少しずつ身につけていきました。僕には、会社員時代に経営に触れる機会がなかったからこそ、そこを自分で補っていく必要があったんです。
そして、次第に「建設業×インターネット」というテーマに強い可能性を感じるようになりました。業界的にはまだまだアナログな部分が多く、だからこそデジタルとの融合に大きな価値があると直感したんです。
現場の技術や知見を、動画やオンライン教育のかたちで伝えていく。そうすることで、建設業界に新しい選択肢をもたらすことができる。そんなビジョンが、自分の中に少しずつ育っていきました。
この7年間、学びと実践を地道に重ねたことで、「いける」という確信が徐々に形になっていったんです。勢いではなく、土台をつくる。僕はそのための準備を、ずっとしていたんだと思います。
そして起業を早めた“コロナ”という転機
40歳を目前にした39歳のとき、世の中に大きな変化が起こりました。新型コロナウイルスの拡大により、社会は一気にリモートワーク中心になり、人々の働き方や価値観が大きく揺れ動き始めたのです。
当時の僕は、その状況を見て直感的に思いました。「これは、もしかしたら大きなチャンスになるかもしれない」と。社会全体がこれまでの“当たり前”を手放し始めていたんです。
人が外に出なくなり、オフィスに通うという常識が崩れたことで、「場所に縛られない働き方」が急激に浸透していきました。僕が学んできたインターネットや動画のスキルが、今まさに必要とされ始めていると感じた瞬間でした。
世の中が止まったように見えても、実際にはお金の流れは消えていませんでした。人の動きが止まったぶん、今までとは違う方向にお金が流れ始めていた。僕には、それがインターネットやデジタルの領域に向かっているように見えたんです。
これまで積み上げてきた準備が、まさにこのタイミングで活かせる。そう確信した僕は、「今、動かなければ逆に後悔する」と思い、独立の時期を早める決断を下しました。
本来は40歳での起業を予定していたけれど、環境が整ったのは39歳だった。それは、計画通りではなかったかもしれない。でも、自分の中では「ここだ」というタイミングを逃さなかったことが何より大きかったと思っています。
なぜ今、40歳での起業に意味があるのか
今は「人生100年時代」と言われる時代です。そう考えると、40歳というのは決して“遅いスタート”ではありません。むしろ、知識も経験も人脈も揃ってきて、「今こそやるべきタイミング」だと僕は思っています。
20代の頃にはなかった視野があり、30代で積み上げた現場の知恵がある。そして何より、自分のことをちゃんと客観的に見られる冷静さと覚悟が備わってくる時期です。それが40代の強みです。
そして、年齢以上に大切なのは「学び続ける意志があるかどうか」だと思います。新しい知識を素直に吸収し、変化を受け入れ、自分をアップデートし続ける力さえあれば、何歳からでも挑戦はできます。
逆に言えば、「もう遅い」と年齢を理由にあきらめてしまうことのほうが、よほどリスクが大きい。あきらめた時点で、可能性の芽を自ら摘んでしまうことになります。
だからこそ僕は、40歳での起業にこそ意味があると思っています。経験を糧に、そして学びを武器に、一歩を踏み出す。それは、むしろ“勝ちやすいタイミング”だとすら感じているんです。
最後に:立ち向かう人間が“大きく”なる
人生を変えるのに、年齢は関係ありません。もちろん若いうちに挑戦できた方が有利な場面もあります。でも、40歳だからこそ持てる“重み”や“覚悟”があるのも、間違いない事実です。
これまでの経験、積み上げてきた人間関係、そして現実を見る目。それらを持ったうえでの挑戦には、若い頃には出せなかった強さがにじみ出ると僕は思います。
だから、今迷っている人にこそ伝えたい。「迷ってる暇があるなら、一歩踏み出してみてほしい」と。完璧な準備なんて、どこまでいっても整わない。でも、動けば世界は確実に変わります。
そして何より、学び続けられる人は、必ず前に進めます。変化を恐れず、学びを止めず、挑戦する意志さえ持っていれば、年齢に関係なく人は成長できます。
あなたにとっての“40歳”は、まだ始まりです。むしろここからが本番。だから、自分自身の可能性を信じてください。
今日の僕の話が、誰かの「よし、やってみよう」のきっかけになれば、これ以上に嬉しいことはありません。最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


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