特建設業界における 「人手不足」 は深刻な問題であり、現場の負担が増加する一方です。しかし、この課題に対する解決策は確実に存在します。
本記事では、現場監督のこれからの働き方 をテーマに、建設業界に根付く ジョブ型雇用 に注目し、その活用方法について考えていきます。建設業界は、実は他の業界に先駆けて ジョブ型雇用を採用してきた先進的な業界 です。これをさらに発展させることで、人手不足を解消し、現場監督の負担を軽減することが可能になります。
具体的には、業務の 「外注化」 を活用し、施工図作成や写真整理、データ管理といった業務を適切に振り分けることで、より効率的な働き方を実現できます。
この記事を読むことで、現場監督としての新しい働き方の選択肢 を知り、人手不足という課題に対して 具体的な解決策 を見出すことができるでしょう。今こそ、ジョブ型雇用を活用し、建設業界の未来をより明るく、持続可能なものに変えていきましょう。
新人スキルアップ研修
建築・土木施工管理の基礎から実務スキルを学べる6か月間のオンライン新人研修です。基礎力を養いながら現場での即戦力を育成し、教育負担を軽減して自立した人材の成長をサポートします。>>詳細を見る
建築セコカンのeラーニング【Edu建】
オンラインで質の高い教育コンテンツを手頃な価格で提供します。実務で役立つ厳選動画を配信し、従来の研修より導入コストを大幅に削減。多くの支持を得た実績あるコンテンツで、効率的にスキルアップを実現します。>>詳細を見る
【無料配布中】電子書籍『建設DX11の実例』
「人手不足でも現場は回せる」。現場ラボは仕組みを変えることで、残業ほぼゼロ・年間2100時間削減を実現しました。建設DX11の実例をまとめた無料電子書籍で、あなたの現場も変えるヒントを掴んでください。>>詳細を見る
株式会社 RaisePLAN 代表取締役
武田 祐樹(たけだ ひろき)
【これまでの活動】
- 総合建設業で施工管理として17年勤務後、独立起業。
- 建設現場の生産性向上と施工管理の教育支援を展開。
- 中小企業庁「デジタル化応援隊事業」のIT専門家。
- YouTubeチャンネル『建設業を持ち上げるTV』を運営し、登録者1.2万人を獲得。教育特化長尺動画が8万回再生を突破。
- Instagramや音声配信など多メディアで情報発信。
- 電子書籍出版やオンラインセミナーを精力的に実施。
- 2023年3月、AbemaPrime出演で現場効率化施策が注目。
記事の監修

働き方には2種類ある!メンバーシップ型とジョブ型

働き方には大きく分けて メンバーシップ型 と ジョブ型 の2種類があります。日本では長年メンバーシップ型が主流でしたが、近年はジョブ型への移行が進んでいます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
メンバーシップ型雇用とは?
メンバーシップ型は、「人」に仕事を割り振る働き方です。企業が従業員を 会社の一員 として育て、組織全体で成長していくことを目的としています。
この雇用形態では、「会社に入社」することが重視され、配属される部署や担当業務は必ずしも希望通りにはなりません。会社の都合に応じて、戦力が不足している部門へ人材を配置し、必要な業務を担当することになります。
日本では昔からこのメンバーシップ型が一般的でした。「一緒に会社を支え、仲間として成長していこう」という考え方が根付いており、終身雇用や年功序列といった制度とも相性が良い働き方です。
ジョブ型雇用とは?
一方で、ジョブ型雇用は 「仕事」に人を割り振る 働き方です。企業が必要とする業務に対して、特定のスキルを持った人材を採用し、その能力に応じた給与が支払われます。
従業員は 「特定の職務」に対して契約を結ぶ ため、仕事内容が明確で、専門性が求められるのが特徴です。企業は即戦力として活躍できる人材を採用し、成果に応じた報酬を支払うため、スキルのある人にはより高い給与が支払われます。
日本と欧米の違い、そして今の流れ
日本は長らくメンバーシップ型を採用していました。このため、仕事が得意な人もそうでない人も 組織全体で支え合いながら働く というスタイルが主流でした。「同じ釜の飯を食べる」という価値観のもと、仲間意識を重視しながら企業運営がされてきたのです。
一方、欧米諸国ではジョブ型が一般的です。「仕事ができる人には高い給与を支払い、できない人には支払わない」という成果主義の考え方が浸透しています。
しかし近年、日本でも 「自分が稼いだ利益が、仕事ができない人の分まで補填されるのは理不尽ではないか?」 という意識が高まり、ジョブ型雇用への移行が進んでいます。企業としても、特定のスキルを持った人材を即戦力として採用し、成果に応じて報酬を支払う方が合理的と考える傾向が強まっているのです。
建設業は昔からジョブ型雇用だった

建設業界は、実は昔からジョブ型雇用のスタイルを採用している業界です。特定のスキルを持つ職人が、それぞれの専門分野で仕事を請け負い、その成果に対して報酬を得る。この働き方は、近年注目されているジョブ型雇用と本質的に同じものです。
例えば、建設現場では「鉄筋は鉄筋屋」「屋根は板金屋」「クロスはクロス屋」といったように、それぞれの専門業者が役割分担をしながら仕事を進めています。現場監督は、こうした各職種の専門家に適切に仕事を振り分け、工事が計画通りに進むよう管理する立場にあります。
一方で、日本の一般企業では、長らく「メンバーシップ型雇用」が主流でした。会社に属し、仕事の内容にかかわらず企業の一員として働くスタイルです。しかし、近年では「仕事ができる人に正当な評価を与えるべきだ」という考え方が広まり、徐々にジョブ型雇用へ移行する流れが強まっています。
建設業は、こうした世の中の流れを先取りする形で、昔からジョブ型の働き方を実践してきた業界なのです。スキルを持つ者が評価され、専門性が求められるこの業界では、今後さらに個々のスキルアップが重要になっていくでしょう。
「外注化」という選択肢が現場を救う

現場監督の大きな役割のひとつは、「誰にどこまでの範囲を任せるか」を決めることです。つまり、「自分でやる」と判断することも、監督自身の責任になります。
しかし、現在の現場監督の働き方は、多くの現場でブラックな状況になっています。人手不足が深刻化し、膨大な業務量をこなさなければならない状況が続いているのが実情です。
本来、建設業はジョブ型雇用が根付いている業界です。各分野の専門職が仕事を分担し、適材適所で働く仕組みが整っています。このジョブ型の考え方をさらに活用し、業務の一部を外注化することが、現場監督の負担を軽減する鍵となります。
例えば、以下の業務は外注化できる可能性があります。
- 施工図の作成 → 専門の外部業者やフリーランスに依頼
- 写真整理やデータ管理 → クラウドツールや外部スタッフに委託
- 現場管理の一部 → 派遣スタッフやフリーランスの現場監督との連携
実際に、派遣労働者の活用やフリーランスの現場監督との提携が進んでおり、これらの取り組みは現場管理の外注化とも言えます。
もちろん、オールマイティーに仕事をこなせる人材を育てることは、組織の結束を強める上で重要です。しかし、時代は変わりつつあります。2024年には「残業削減」の大きな目標も掲げられており、従来のやり方では対応しきれない場面も増えてくるでしょう。
まずは、人手不足や長時間労働といったブラックな状況を打開することが急務です。そのために、可能な業務を外注化し、効率的な働き方を実現することが、これからの現場管理に求められる姿勢ではないでしょうか。
建設業界も、より効率的で持続可能な働き方へ

今回の記事では、建設業界におけるジョブ型雇用の活用と外注化の重要性についてお伝えしました。私は、このアプローチこそが、今後の働き方のスタンダードになると考えています。
時代の変化や深刻な人手不足を受け、建設業界もより効率的で持続可能な働き方を模索する必要があります。ジョブ型雇用を活用し、現場監督の負担を軽減しながら、専門性の高い業務を外部のプロフェッショナルに委託することで、仕事の適正化や効率化を図ることが可能になります。これは、ブラックな労働環境の改善に向けた大きな一歩となるでしょう。
しかし、ジョブ型の外注化を進めるには、慎重な検討が必要です。適切なパートナーを選び、業務の適性を正しく評価することが求められます。単に業務を外部に投げるのではなく、建設業界ならではの伝統と革新を融合させながら、効果的な戦略と計画を立てることが成功のカギとなります。
これからの建設業界は、ジョブ型雇用をより成熟させ、高度な専門性と効率性を兼ね備えた働き方へとシフトしていくはずです。この流れに積極的に参加し、建設業界の未来を共に切り拓いていきましょう。

新人スキルアップ研修
建築・土木施工管理の基礎から実務スキルを学べる6か月間のオンライン新人研修です。基礎力を養いながら現場での即戦力を育成し、教育負担を軽減して自立した人材の成長をサポートします。>>詳細を見る
建築セコカンのeラーニング【Edu建】
オンラインで質の高い教育コンテンツを手頃な価格で提供します。実務で役立つ厳選動画を配信し、従来の研修より導入コストを大幅に削減。多くの支持を得た実績あるコンテンツで、効率的にスキルアップを実現します。>>詳細を見る
【無料配布中】電子書籍『建設DX11の実例』
「人手不足でも現場は回せる」。現場ラボは仕組みを変えることで、残業ほぼゼロ・年間2100時間削減を実現しました。建設DX11の実例をまとめた無料電子書籍で、あなたの現場も変えるヒントを掴んでください。>>詳細を見る