【施工管理の働き方】工程表を書くコツ【3つのポイント】

工程表を書くコツ
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GENBA Lab.の武田です。中小ゼネコンで現場監督歴17年、所長歴11年の経験があります。

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などなど、主に、現場監督目線での配信になります。
上司にとっても若手や新人にとっても、役に立つ配信をどんどんしていきます!

工程表の書き方

前回、工程表の魅力についてお話ししました。自分の思い通りに現場をコントロールすることの出来る代物が工程表であり、まさに施工管理としての知識や経験の結晶。紙きれ1枚で現場を自由自在に操ることができる、魔法の技術だと言いました。

では、そんな芸術作品ともいえる工程表を書けるようになるためには、一体どうしたらいいのか。そのコツをお話したいと思います。

あらかじめ言っておきますが、工程表は書き方を聞いたからといっていきなり書けるものではありません。日々の積み重ねが大切であり、経験なしには作成できないものです。

つまり、ここでお話しできるのは、できるだけ早く描けるようになるための心構えであることはご承知ください。

3つの心得るべきこと

工程表を作れるようになるまでに心得るべきことを3つに分けて伝えていきます。

①工程表の基本はイメージ力

工程表は、線と用語でできています。

言ってしまえば、線と用語だけで現場を作り上げているのと同じこと。つまり工程表とは、現場なのです。

作成する目線で考えると、現場がイメージできていなければ線を引くことはできないということ。現場全体の動きや職人さんの動きをしっかりとイメージできることが最低限のスキルと言えます。

そのためには、現場の動きを観察し、記録し、記憶することが重要です。

例えば「掘削」という言葉と現地の状況を重ね合わせたとき、重機がそこを掘っている状況がパッと頭に浮かばないといけないのです。職人の人数や進め順も含めてイメージし、頭の中で出来上がったものを、線と用語だけで表現していくことが、工程表なのです。

②現場のデータ取りも重要

イメージするためには、状況だけでなく時間軸も重要です。

そこには「歩掛り」が必要不可欠となります。職人一人当たりに進む工事量や、重機一台当たりに進めるスピード感を、数字として把握する必要があります。

全体像と職人のスピードと数がわかって初めて、現実的な日数を導き出すことができ、これによって線の長さが決まってきます。本来は、それができない限り線を引くことすらできないといえます。

これには、工事日誌に記載された人工数と、積算によってはじき出された数量を見比べ、地道なデータ取りを行うことが大切なプロセス。

そうやって積み上げてきた根拠こそが、より精度の高い工程表を生み出していくのです。

③工事の工程を理解する

線を引くにあたりもう一つ重要な要素が「工程数」です。

仮に一つの作業とくくったとしても、その中で最小限の工程数があります。

例えば左官などの場合には、乾燥する期間や塗り重ね回数があります。どんなに人数を投入しても、減らすことのできない下限値は存在します。各工事の特性なども把握しなければ、無理難題を工程表によって押し付ける形となりかねません。

そのためにもやはりイメージ力が大切であり、そのための知識を勉強し、調査することも必要になるのです。

まとめ

まとめ

工程表を書くにあたり、日々どんなことに気を付けるべきかおわかりいただけましたでしょうか。

これに加えて、もう一つ理解してほしいのは「同じ工程表は一つとしてない」ことです。

作成する人やそれぞれの経験値、業者の力関係などによっても工程は変わり、ゆえに先輩の言うことが正しいとも限らないわけです。同じ規模で同じ作業をやるとしても、4日と書けばそうなるし、2日と書けばそうなります。なぜなら、人数が多ければ日数は減り、少なければ日数は多くなるからです。

だからこそ、はるか未来をイメージして先読みし早く工程表を作成しておくことで、スムーズに段取りを進めることが鉄則なのです。

長い目で完璧な工程表を書けるようになるため、日々の経験を積み重ねてほしいと考えます。