変わる建設業界、変われない中小建設会社。「今さらムリ無理」建設業界は病気なんです。

こんにちは、ライフプランの武田です。建設業、今病気なんです。

本記事では、建設業界がどのように「病んでいる」のか、そしてなぜ変わる必要があるのか​​についてお話したいと思います。

この記事を書いた人
腕組みをする運営者

武田祐樹(たけだひろき)

総合建設業に17年在職し、官民問わず数多くの実績を積む。

現在はオンラインを中心に活動し、中小企業デジタル化応援隊事業(中小企業庁)のIT専門家としても活動。YouTubeや音声配信、インスタグラムなどで情報発信を行い、電子書籍出版やオンライン講師、オンラインセミナー活動も積極的に行う。

保有資格

  • 1級建築士
  • 1級建築施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士

建設現場生産性向上サポート
HT RaisePLAN 代表 

目次

変わる建設業界

建設業の根本は「建物」と「インフラ」です。

それは、人が生活するための家もあれば、利益を生み出す施設もあります。またそれ同士を、様々な形で繋ぐインフラがあります。これらを構築することが建設業の使命になります。そこには何千年もの歴史があり、脈々と伝承された技術、理念があります。それがポリシーやプライドを生み、業界の原動力になっているのは間違いありません。

ところが、現代では建物やインフラに対する価値観が大きく変わり、働き方や人同士の繋がり方も変わっています。技術や工法が、跡形もないほどに変化してしまうフェーズに入ってきている様に思います。3Dプリンターが良い例です。

まだ歴史の浅い産業は、時代に合わせて業態を変化させていき、新たな技術も生みだされています。「多様化」という概念が定着し「ニューノーマル」がどんどん生まれている状況です。

変わることを拒む中小建設会社

そんな時代において、建設業はというと。実際、職人さんの道具や、資材は変化しています。少しずつですが前に進んでいる様に感じます。そして、大手をはじめとする研究機関も、テクノロジーを駆使して新たな技術を手に入れようとし、時々ニュースも入ってきます。にもかかわらず、実感としてまるで進んでいるイメージはありませんよね。

それはなぜかというと、中小規模の建設会社の感覚が違うからだと思います。いわゆる「地元」企業は、なかなか一歩踏み出せていないという現状があるのです。

「建設業はね、今までずーっとこうやってきたんだよ」
「建設業は土地を掘らなきゃいけないんだから、デジタル化なんて必要ないよ」

事実会社にパソコンが1台しかなく、FAXで対応。見積は手書きなんて会社も普通に存在します。

もちろん、業務として回っているなら、他人がどうこう言う必要はありません。社会に貢献できており、また自分たちの生活を生み出す事の出来ているビジネスなのですから。

ただ、建設業はチーム戦。他が前に進みたくとも、誰かが足かせになってしまっている場合、そこに合わせざるを得ません。つまり、どんなに頑張っても、前に進めない土壌がそこにできてしまうのです。

建設業は「ドウセムリ病」にかかっている

そんな彼らはいいます。

「デジタル化?僕らにはどうせ無理無理。スマホも使えていないのに。」
「新しいことやっても、どうせ今までと変わらないよ。」
「やるなら本腰入れないと、ちょっと手を出したところでどうせうまくいかない」

どうせ、どうせ、どうせ。そう、建設業は今「ドウセムリ病」なんです。

今自分のやっている業務と、マスコミが報じている超最先端テクノロジーとがあまりにかけ離れているように感じ、「IT=難しい」という公式が出来上がっているのです。結果、チャレンジせず、学びもしない。そんな状況の様に感じます。結果として、若者は離れ、そして寄り付かない業界になりつつあります。

地元の工芸品であれば、それでいいかもしれません。変わることが正しい事ではないから。伝統が大切であり、変わらない技術をつたえるのが使命だからです。

でも建設業は違います。人々の生活を支える物であり、時代と共に成長していかなければいけない業界なのです。「5Gってなに?」と言っている人が、その基地局は建てられないのですから。いつでも建設業は、時代と共に進歩しなければいけないという事なのです。

デジタル化は怖くない

デジタル化は、実は難しいものではありません。紙の資料を、スキャンした瞬間にデジタル化は成立するんです。誰かにメールを送った瞬間にデジタル化は成立するんです。そして、全ての技術は、その延長線上にあります。全く新しい「概念」ではないんです。

もっと便利にという考えを追求した結果であり、根本のところはデジタルだろうとアナログだろうと、結局同じなのです。ほんの少しだけ興味をもってみましょう。ほんの少しだけ学んでみましょう。ほんの少しだけチャレンジしてみましょう。

まとめ

本記事では、建設業界が「ドウセムリ病」にかかっているという内容を解説しました。

さらに、業界が進化し競争力を維持するためには、新しい技術やアイデアを積極的に取り入れ、業界全体で変化を受け入れ、課題を克服する必要があることをお伝えしました。

現場ラボは、建設業界が進化するための情報やリソースを提供することで、業界全体が変化を受け入れ、進化するための支援をしています。建設業界がルーツを大切にしながら進化し、社会に貢献し続けることができるよう、私たちも全力でサポートしていきます。

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