建設現場で当たり前のように行われている「朝礼」には、基本的に、その日の工事に関わる全ての人が参加しています。
たかが、数十分の朝礼といえど、参加人数を考えれば貴重な労働時間が費やされていることが分かるでしょう。
参加している人が、ただ立っているだけで苦痛と感じるような朝礼は避けたいところですね。
実は同じことを言うにしても、話し方や伝え方を少し変えるだけで劇的に伝わる方法があるのです。
今回は、こうすれば伝えたいことが伝えたい人にしっかり伝わる!な朝礼術をお教えします。
これまで朝礼で上手く伝えられた気がしないという方や、今後朝礼を仕切る可能性がある方は、ぜひ最後までお読みください。
現場における朝礼とは
現場での朝礼は見慣れたものだと思いますが、改めてどのようなことを行っているのか確認してみましょう。
- ラジオ体操
- 各所から作業内容を伝達
- 監督から安全のために注意事項を伝達
- 行事等(会議や施主来訪など)の伝達
- 指差し確認
概ねこのような内容で行われています。
建設現場は危険が伴う場所ですので、命に係わる事故だって起こる可能性があります。
それを未然に防ぐためにも、朝礼は必要だと思います。
メリハリが出る話し方のポイント
朝礼で行われることは、全てに意味があり行われているはずですが、多くの人が感じているであろう「とりあえずやっている感」は否めません。
朝の貴重な時間を使って行うのですから、参加した人全員が「意味のある朝礼」と感じるべきであり、また朝礼に出席したことで、その日の作業がより良いものになるべきなのです。
そのためにも、朝礼を行う現場監督側の私たちが意識を変えていきましょう。
早速、ひとつの方法である【話し方を意識して変えること】についてご紹介します。
何事もそうですが、相手に伝わらなければ話す意味がありません。
どれだけ一生懸命に考えていった内容であっても、どれだけ一生懸命に話をしても、伝え方ひとつで全てが無駄になります。
自分の伝えたいことを、聞き手にしっかりと伝えるためには、メリハリがついている話し方をしましょう。
ポイントは以下の2つです。
- ハキハキと話す事
- 端的に話す事
朝礼には多くの人が参加しているので、全員が聞き取れるようにハキハキと話しましょう。
また、自分の話が思ったように伝わらない原因のひとつに「どこが大事か分からない」というものがあります。
伝えたいポイントを明確にした上で、端的に話すように意識することで伝わり方が劇的に変わります。
心に残る話し方のポイント
突然ですが、朝礼で参加している人に対して何かを伝えようとしている目的は何でしょうか。
ただ聞いてほしくて話しているわけではありませんよね。朝礼で話をすることによって、相手の行動を促したいという希望があるはずです。
相手の行動に期待をする以上、少しでも効果的に伝えたいところです。
聞き手に「自分事」として聞いてもらう
話をする時、「聞き手自身の環境を意識させる」ことで興味をもってもらいましょう。
今、自分に話されているんだなと聞き手側に感じさせることが重要です。
朝礼には多くの人が参加しているため、例えば、全てを全体に向けて話すのではなく、エリアごとに話をするのも効果的です。
聞き手の仕事内容や現状に落とし込みをして注目をひくなどしてから、その人に対しての注意事項をサクッと伝えましょう。
まとめ
朝礼での話し方のポイントについてお話をしました。
朝礼を運営する現場監督側も、朝礼に参加する方々も、両方にとって意味のある時間が理想です。
伝えるために大切なのは、相手を意識することだと思います。
ハキハキと、端的に、自分事として捉えてもらえるように、相手を意識して話をすること、よければ試してみてくださいね。